給与計算ソフトの目的と必要性
給与計算ソフト(ペイロール)とは、従業員の毎月の給与計算や賞与計算を自動化できるソフトのことです。社会保険料や税金の計算、年末調整への対応に加え、給与明細の発行や勤怠管理機能などを備えたものもあります。
給与計算ソフトの主な目的は、煩雑な給与計算業務を効率化するとともに、正確性を高めることです。計算業務を自動化することで担当者の業務負荷は軽減し、給与計算以外の業務に集中できるでしょう。属人化や計算ミスなども防げます。
また所得税率や社会保険料率の変更など、法令改正にも対応します。特にクラウド型のシステムの場合、自動アップデートが可能なため、手間なく最新情報を反映できるでしょう。
なお、給与計算ソフト以外の給与計算の手段として、エクセルの活用や社労士・専門会社への給与計算アウトソーシングなどがあります。給与計算ソフトの優位性は人為的なミスを防止でき、処理がスピーディーである点といえるでしょう。
給与計算ソフトのタイプ
給与計算ソフトは、大きく分けて以下の3つのタイプに分類できます。
- ■給与計算特化タイプ
- ■人事システムタイプ
- ■ERPタイプ
それぞれのタイプについて特徴などを詳しく解説します。
給与計算特化タイプ
給与計算ソフトのなかでも、給与の自動計算や明細発行など給与計算業務に特化したタイプの製品です。Web給与明細に対応した製品や、マイナンバー管理機能、社会保険提出書類の作成機能など労務管理に対応する機能を搭載している製品もあります。また、搭載機能がシンプルで比較的低コストで導入できることも特徴です。
まずは給与計算業務の効率化を実現したい企業や、低コストで導入したい企業におすすめのタイプです。
人事システムタイプ
給与計算業務に加え、入退社手続きなど人事業務に対応する機能も搭載したタイプの給与計算ソフトです。一つのシステムに給与・人事業務に対応する機能が搭載されているシステムのほか、人事システムや勤怠管理システムとの連携ができるソフトもあります。
給与計算業務とともに人事業務の効率化も図りたい企業や、既存のシステムと連携して給与計算ソフトを利用したい企業におすすめのタイプです。
ERPタイプ
ERPとは、企業内の主要業務に関するデータを統合し一元管理するシステムです。ERPは給与計算機能以外にも会計管理や予算管理、人材管理など企業経営に関わるさまざまな機能を搭載し、幅広い業務を一つのシステムで管理できます。給与計算以外にも効率化したい業務が複数ある企業、企業内の情報活用の促進も同時に実現したい企業におすすめのタイプです。しかし、ERPはコストが高額になる傾向にあるため、自社の予算や費用対効果が十分かをよく検討して導入するとよいでしょう。
給与計算ソフトタイプの選び方
自社に最適なタイプの給与計算ソフトの選び方を紹介します。給与計算ソフトのタイプを選ぶポイントは、以下のとおりです。
- ●自社の課題と必要機能を把握する
- ●企業規模にあっているかを確認する
- ●自社の体制に適しているか確認する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
自社の課題と必要機能を把握する
給与計算ソフトを比較検討する前に、自社の解決したい課題と必要な機能を明確にしておくことが重要です。給与計算ソフトには、給与計算のほかにもさまざまな機能を搭載していたり、人事・労務など関連システムと連携ができる製品があります。給与計算業務の効率化や改善はもちろんのこと、人事、労務や勤怠管理など、そのほか社内の関連業務に課題はないかを確認しておきましょう。
また、不要な機能が多く搭載されているシステムを導入してしまった場合は、十分な費用対効果を得られない可能性もあります。コスト最適化のためにも、自社の課題と必要機能に適した製品を導入するとよいでしょう。
企業規模にあっているかを確認する
給与計算ソフトには、対象従業員規模が定められている製品もあるため、製品が自社の企業規模に対応しているか確認して検討する必要があります。また、従業員規模が大きい企業であれば、正社員に加えて契約社員、アルバイトやパートなど雇用形態が多様化する傾向にあるでしょう。その場合は、多様な雇用形態や複数の給与パターンの登録などに対応できるソフトの導入が求められます。
製品の対象従業員規模や自社の従業員の雇用形態すべてに対応しているかを確認することで、導入後の業務効率化やスムーズな運用が実現できるでしょう。
自社の体制に適しているか確認する
給与計算ソフトを導入する際は、自社のワークフローや業務形態に適しているかを検討しましょう。給与計算ソフトがワークフローに組み込みやすいかや、ソフトの導入でワークフローが変更になった場合に関連業務と調整ができるか確認が必要です。
また、ソフトの提供形態によってコストや導入スピード、他システムとの連携性などに違いがあります。例えばテレワークなどで社外からソフトを操作する必要がある場合は、クラウド・SaaSシステムを導入するとよいでしょう。このように、自社の業務体制に適したソフトを導入すると、スムーズな運用が実現するでしょう。
給与計算ソフトの選定ポイント
種類が多すぎてどれを選んでよいかわからないという方に向けて、給与計算システムの選定ポイントを解説します。具体的な選定ポイントは次のとおりです。
- ●対応できる業務範囲
- ●体制に適した自動計算の可否
- ●他システムとの連携可否
- ●提供形態やコストを考慮する
- ●デモや無料トライアルの有無
- ●サポート体制やセキュリティレベルにも注目する
- ●作成可能な帳簿の種類
それぞれの選定ポイントについて詳しく解説します。
対応できる業務範囲
給与計算ソフトは製品によって搭載機能が違い、対応する業務範囲も変わります。Web給与明細やマイナンバー管理など、給与計算ソフトで対応したい業務範囲をカバーできる機能があるかを確認して選びましょう。また、人事システムや勤怠管理システムなど他システムとの連携機能がある製品であれば、すでに自社で活用しているシステムと連携することで、対応できる業務範囲の拡大が可能です。
体制に適した自動計算の可否
企業規模が大きい場合は、雇用形態が多様化することが多くあります。そのため、複数の給与パターンの登録に加え、各種手当や割増賃金などイレギュラーな計算も自動化できる製品の導入が望ましいでしょう。複雑な給与計算を自動化することで、煩雑な給与計算業務の効率化が実現します。
一方、給与計算業務がそれほど複雑ではない中小企業においては、給与の自動計算やWeb明細の発行に対応できる機能だけで十分な場合もあります。
他システムとの連携可否
給与計算ソフトには、勤怠管理システムや会計システム、労務管理システムなどと連携可能な製品があります。自社ですでに活用しているシステムや同時に導入を検討しているシステムとの連携が可能な製品であれば、給与計算以外の業務もともに効率化することが可能です。例えば勤怠管理システムと連携することで、勤務情報を自動で取得して給与計算ができます。経費精算システムと連携すれば、給与計算と同時に経費精算もできるなど、利便性が高まるでしょう。
提供形態やコストを考慮する
給与計算ソフトの導入・ランニングコストは、従業員数はもちろんですが、提供形態によっても大きく差が出ます。提供形態ごとのメリットとデメリットについて解説するので、自社に最適な提供形態を選択しましょう。
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クラウド型 |
オンプレミス型 |
インストール型 |
導入方法 |
インターネット上でサービスにログインして使用 |
自社サーバにシステムを構築して使用 |
パソコンにソフトをインストールして使用 |
導入費用 |
0円~数万円程度 |
数十万円~数百万円程度 |
数万円程度 |
維持費 |
主に月額制で一人あたり数百円程度 |
定期的なメンテナンス費が必要 |
買い切り型のため無料 |
メリット |
制度改正や税率変更の手間が少なく常に最新版を使用できる |
カスタマイズ性が高く独自ニーズにも対応しやすい |
ネット環境が不要なのでシステム障害が起こりにくい |
企業規模 |
小規模から幅広く導入しやすい |
大企業におすすめ |
小規模企業におすすめ |
クラウド型は月額制かつ人数ごとの課金制が多く、メンテナンスやアップデートもベンダーに一任できるため、特に小規模から中規模企業での導入に適しています。ただし、従業員数が増えると毎月のランニングコストが高くなり、オンプレミス型のほうが安く済む場合もあるため、導入前に両者のコスト比較を実施しましょう。
オンプレミス型は、開発・初期費用などの初期コストがかかるものの、保守費用などを除いたランニングコストは抑えやすくなります。カスタマイズ性が高いため、さまざまな雇用形態や勤務シフトを採用する大企業では、独自のシステムを構築しやすいメリットがあるでしょう。
パッケージソフトと呼ばれることもあるインストール型は、ランニングコストがかからず低コストで利用できることが魅力です。しかし、インストールしたPCでしか利用できないため、テレワーク環境での利用や複数人で同時に利用したい場合などには適していません。一般的に小規模企業での利用が目立ちます。
デモや無料トライアルの有無
自社に最適な機能を搭載した給与計算ソフトを導入しても、実際に業務を行う従業員が使いにくいソフトであれば、思ったように業務効率化が実現しない可能性があります。給与計算ソフトの使い方や操作性を確認するためにも、導入前にデモや無料トライアルを利用することがおすすめです。操作性だけではなく、機能の必要性やベンダーのサポート対応についても確認できるメリットがあります。デモや無料トライアルが提供されていない製品は、口コミを読んで操作性に問題がないか確認するとよいでしょう。
サポート体制やセキュリティレベルにも注目する
給与計算は、毎月の締日・振り込み日前後・年末にトラブルが生じやすいため、サポート窓口の対応可能な日時や時間帯について確認しましょう。また、メールや電話、チャットなど窓口の種類や、返信に要する日数なども製品比較のポイントです。
サポートに関しては口コミを確認することもおすすめです。「カスタマーサービスに連絡してもつながらない」「担当者によって回答内容が異なる」など実際のユーザーの声は参考になります。
また、給与情報は人事情報を含むため、高度なセキュリティ下での管理が求められます。自社で必要とするセキュリティレベルをあらためて確認しましょう。ただし、高度なセキュリティ機能を搭載した製品は高額な傾向にあるため、コスト面も検討したうえで選択することがおすすめです。
作成可能な帳簿の種類
給与計算ソフトには給与明細や賞与明細、源泉徴収票のほか、社会保険提出書類や給与支払報告書、法定調書合計表などの帳簿を作成できるソフトもあります。賃金台帳などの帳簿作成に対応した製品もあるため、ペーパーレス化や報告業務の効率化も可能です。対応業務範囲や解決したい課題にあわせ、必要な帳簿が作成可能かも確認するとよいでしょう。そのほか、自社の帳簿にあわせてカスタマイズできるかも重要なポイントです。
給与計算ソフトの比較表【企業規模別】
ここでは、給与計算ソフトを企業規模別(個人/少人数・中小規模・大規模)に分類して紹介します。比較ポイント(提供形態・主な機能・連携できるシステム・無料トライアルの有無)を抜き出して一覧表にまとめているので、効率的な製品選定が可能です。製品名をクリックすると製品の詳細情報や口コミも確認できます。比較検討を進めたい製品はぜひ資料請求も活用ください。
個人・少人数の企業におすすめの給与計算ソフト
個人事業主や従業員数が30名以下の企業におすすめの給与計算ソフトを紹介します。インストール型のソフトや、給与計算に特化したシンプルな製品をピックアップしました。
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製品名 |
提供形態 |
主な機能 |
連携できるシステム |
無料トライアル |
レビュー評価 |
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弥生給与 |
パッケージソフト |
給与計算/昇給算定/賞与計算/社会保険/年末調整/各種集計表の作成/マイナンバー管理など |
弥生会計/やよいの顧客管理/TimeP@CK/CLOUZA/Web給金帳Cloud/Focus U 給与明細 for 弥生など |
◯(30日間) |
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中小企業におすすめの給与計算ソフト
中小企業にもおすすめの給与計算システムをまとめました。従業員が300人程度の規模の場合、勤怠データ管理や労務管理機能も備えた人事システムタイプの製品だと、業務の平準化・効率化が進むでしょう。
大企業におすすめの給与計算ソフト
従業員数300名以上、またはグループ展開している大規模な企業のシステムには、柔軟性が求められます。多様な雇用形態や複雑な給与体系に対応し、大企業ならではの福利厚生を一元管理できる製品などが望ましいでしょう。
お急ぎの方や多くの製品を比較検討したい方には、一括資料請求がおすすめです。複数企業にまとめて資料請求できるため、手間が省け比較検討に要する時間の短縮になるでしょう。
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個人・少人数の企業におすすめの給与計算ソフトを比較
30名以下の小規模企業や、個人事業主を対象にした給与計算ソフトを紹介します。導入形態や機能性だけでなく、使いやすさやサポート力についてもチェックしましょう。口コミチェックや無料トライアルの活用もおすすめです。
《弥生給与》のPOINT
- かんたん、あんしん、たよれる。だから選ばれて、売上実績No.1
- わずらわしい実務をいっきに解消
- かんたんに導入できて、法令改正も安心
弥生株式会社が提供する「弥生給与」は、クラウドアプリ(やよいの給与明細 オンライン)と、インストール型デスクトップアプリ(やよいの給与計算23/弥生給与23)があります。
「やよいの給与計算23」は20名程度までの事業所向けで、給与計算業務に必要な機能を網羅しながら、動画でのスタートアップガイドが用意されているなど初心者でも使いやすい製品です。
参考価格 |
29,000円 ~ |
サポート体制 |
電話/メール/画面共有/サポート対応時間延長(プランによって異なる) |
主な機能 |
給与計算/昇給算定/賞与計算/社会保険/年末調整/各種集計表の作成/マイナンバー管理など |
連携できるシステム |
弥生会計/やよいの顧客管理/TimeP@CK/CLOUZA/Web給金帳Cloud/Focus U 給与明細 for 弥生など |
弥生給与のいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
画面が見やすい。ナビゲーションメニューなどで非常に操作がしやすい。各種項目を入力することで給与明細が簡単に作成できる。 |
業種 | コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 | 10名未満 |
弥生給与の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
他社と比較すると、データのインポート・エクスポートが少し手間だと感じます。
もう少し簡単にデータのインポート等を行いたいです。 |
中小企業におすすめの給与計算ソフトを比較
従業員数300名程度の企業向けに、定番製品だけでなく、柔軟性の高いERP型の給与計算システムなどを紹介します。中小企業向けの製品は多いため、業務のカバー範囲やコストなどが自社の要件に見合っているかを確認しましょう。
《ジョブカン給与計算》のPOINT
- かんたん勤怠連携・計測自動化で作業時間を大幅に削減!
- Web給与/賞与明細・源泉徴収票の自動交付!
- 年末調整もジョブカンで完結!計算後の帳票作成まで完備!
ITトレンド年間ランキング2022給与計算システム1位
「ジョブカン給与計算」は、株式会社DONUTSが提供しているクラウド型給与計算システムです。給与計算が簡単に誰でもできる機能はもちろん、「月末退職時の2か月徴収」や給与規定のグループ化など、複雑な処理も簡単に管理できます。
また、同シリーズの勤怠管理システムやワークフローシステムなどと連携して勤怠データの取り込みができます。5名まで無料で使えるプランもあるので、本格導入前に使用感を確認するとよいでしょう。
参考価格 |
月額400円/1ユーザー、サポート・初期費用無料 無料プランあり |
サポート体制 |
メール/チャット/電話 |
主な機能 |
給与計算/賞与計算/帳票出力/Web給与明細/源泉徴収票/マイナンバー管理など |
連携できるシステム |
勤怠管理/労務HRを含むすべてのジョブカンシリーズ/他勤怠システムの場合CSVファイルで取り込み |
業種 | 金融・証券・保険 |
従業員規模 | 50名以上 100名未満 |
ジョブカン給与計算のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
手当や残業代などのルールを無制限に設けることができ、時給制の中の更に細かいルールについて、しっかり分けることができます。 |
業種 | その他 |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
ジョブカン給与計算の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
最初に従業員の情報や給与計算の情報などといったデータを入力しないといけないため、従業員が多いとそこで膨大な時間をとられてしまうところ。 |
《人事労務freee》のPOINT
- 勤務区分や計算パターンが従業員ごとに異なる場合にも対応
- 勤怠管理も一体型で活用でき、転記不要でそのまま計算ができる
- チェック機能とアラート通知が充実しているのでミスを見逃さない
ITトレンド年間ランキング2022給与計算システム4位
freee株式会社が提供するクラウドサービス「人事労務freee」は、人事労務全般を一貫して管理できる点が人気のシステムです。ひとつのシステムで勤怠管理や年末調整、入退社手続きなどもカバーできるので、少数精鋭の人事・労務部門でも業務効率化に貢献するでしょう。
他社の勤怠管理システムとの連携が可能なほか、サポート体制が充実している点も魅力です。
参考価格 |
月額2,000円~(年払い/最小5名分料金)、6名以降1名ごとに月額400円~ |
サポート体制 |
チャット/電話(10:00〜17:00※土日祝除く)/メール |
主な機能 |
勤怠管理や集計の自動化/給与計算/給与明細の作成・配布・電子化など |
連携できるシステム |
SmartHR/オフィスステーション/HRMOS勤怠/LINE WORKS/Slackなど |
業種 | 情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
人事労務freeeのいい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
勤怠画面が見やすいこと。時間外の確認が視覚的にできるのでわかりやすい。給与明細が見やすいこと。支給と控除の区別がはっきりしているのでわかりやすい。前月比との差も表示されるので、給与計算漏れがないかのチェックで利用している。 |
業種 | 情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
人事労務freeeの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
私はスマホをメインでよく利用するのですが、デフォルトの画面がスマホ用に設計されておらず、画面が小さく少し見づらいです。 |
《MJSLINK DX 給与大将》のPOINT
- 基本的な業務サポートに加え、オプションが豊富な給与システム
- 年末調整等毎年発生する法令改正にタイムリー対応
- 電子申請API 連携対応
「MJSLINK DX 給与大将」は株式会社ミロク情報サービスの提供する、中規模・中小企業向けの業務パッケージです。人事管理と給与関係のデータを一元管理し効率的に運用できます。
また、暗号化したPDFファイルを用いて明細書や源泉徴収票を送れるほか、クラウドサービスとの連携でWebからの参照も可能になります。複数の雇用形態・締め日にも柔軟に対応でき、オプションも豊富です。
参考価格 |
ー |
サポート体制 |
導入支援/運用支援あり(訪問/電話/リモート) |
主な機能 |
給与計算/賞与計算/年末調整関係/社会保険/労働保険関係/人事管理関係 |
連携できるシステム |
MJSマイナンバーシステム/Edge Tracker 勤怠管理・給与明細参照・年末調整申告 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | 機械、重電 |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
MJSLINK DX 給与大将のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
給与計算において、Excelからのデータ投入やデータの作成が簡単になり、給与計算に係る時間が遥かに短くなりました。それだけではなく、社員情報を用いて、今まで紙ベースで保管していたもの(給与明細や社員名簿など)をデータで保管できるようになったので、業務も非常に効率的になりましたし、急な監査が来てもすぐに対応できるようになりました。 |
業種 | 情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
MJSLINK DX 給与大将の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
MJSLINKシリーズとの連携はスムーズで便利ですが、色々な外部サービスとスムーズに連携できるようになるとより便利になります。 |
《Galileopt DX 給与大将》のPOINT
- 人事・給与情報を一元管理したい企業
- 毎年発生する改正にスムーズに対応
- 電子申請API 連携対応
「Galileopt DX 給与大将」は株式会社ミロク情報サービスが提供する従業員数100名以上の中堅・中小企業向けERPソリューションです。API連携やAI仕訳、ワークフローのスマホ対応などにより業務のDXを後押しします。
支給・控除項目、勤怠項目は各400項目まで登録できるほか、給与の支給実績はBIモジュールで分析可能です。部門や役職別などでの統計値算出にも対応します。
参考価格 |
ー |
サポート体制 |
導入支援/運用支援あり(訪問/電話/リモート) |
主な機能 |
複数締め・支払日対応/複数事業所対応/給与体系・賞与体系/社会保険/年末調整/マイナンバー対応など |
連携できるシステム |
Edge Tracker/電子申請API 連携対応 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | 卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
Galileopt DX 給与大将のいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
以前は、外部の会計士に給与計算・年末調整をお願いしていましたが、導入することで操作が簡単なので自社内で全て完結することができました。成果報酬型をとっているので計算が複雑になり、給与をもらう社員から毎月給与の金額が違うので問い合わせがあったが、成果報酬の金額の基本がわかりやすく記載された給与明細が出て、問い合わせが減った。 |
業種 | 卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
Galileopt DX 給与大将の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
給与規定の内容をカバーしきれない部分に関して、手作業が発生する箇所があるので、少し物足りなさを感じる。 |
《EXPLANNER/S》のPOINT
- 人事システムと給与システムを統合した即戦力のパッケージ
- 周辺システムとの連携でより使いやすく
- 情報を強固に守る安心安全なセキュリティ
NECが提供する「EXPLANNER/S」は、人事システムと給与計算システムを統合した即戦力として活用できる人事・給与ソリューションです。
データの暗号化や操作ログの記録など、強固なセキュリティにより従業員のデータを適切に管理したうえで、人事・給与情報の見える化を行います。また、Web給与明細や勤怠管理システムとの連携により、業務効率化もスピーディーに進むでしょう。
参考価格 |
ー |
サポート体制 |
ー |
主な機能 |
人事管理/給与管理(給与計算/賞与計算/明細書/年末調整/社会保険/マイナンバー)/ハイパーグリッド(情報活用支援機能)など |
連携できるシステム |
「EXPLANNER/Z」会計システム/Web給与明細/給与メール配信/勤怠管理システム |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | エネルギー |
従業員規模 | 10名以上 50名未満 |
EXPLANNER/Sのいい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
以前はほとんど手計算に近い形で、社会保険料等の控除額計算をしていたこともあり、間違いがかなりありましたが、オンラインのアップデートで税制改正が反映されるので、扶養などの入力を間違えなければ正確に計算できるようになりました。 |
業種 | エネルギー |
従業員規模 | 10名以上 50名未満 |
EXPLANNER/Sの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
わからないことがあり、NECに直接問い合わせしましたが、販売代理店に問い合わせしてほしいといわれ、代理店に連絡しましたが、担当者がソフトウェアについてあまり理解しておらず、解決手段がなくなってしまったことです。 |
《PCAクラウド 給与 》のPOINT
- 日常の給与処理だけでリアルタイムに計算
- 月々のデータ入力で源泉徴収票などもラクラク作成可能
- 給与体系の設定も柔軟に対応
「PCAクラウド 給与」はピー・シー・エー株式会社が提供する、簡単操作が特徴的な給与計算ソフトです。給与明細の書式にあわせたイメージで入力でき、難しい計算は不要です。勤怠項目と計算手当の回数を入力すれば、個人単位で設定できる金額や単価が自動計算されるため、給与処理がスムーズに行えるでしょう。
月々の給与確定の後に承認処理をする機能もあり、データ改ざんを防ぎます。
参考価格 |
月額17,820円 ~/税込み(1ユーザーの場合) |
サポート体制 |
電話/メール |
主な機能 |
勤怠データの集計/給与計算/所得税/住民税/社会保険料の納付/給与振込依頼書作成/源泉徴収簿の転記など |
連携できるシステム |
Web給金帳Cloud/Zaion'nex/楽楽精算/オフィスステーション(労務/Web給与明細ほか)/CELF拡張オプション for PCAクラウドなど |
業種 | その他製造 |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
PCAクラウド 給与 のいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
給与明細の入力も年末調整も、これ一つで出来るので便利なソフトだと思います。また、使い方が分からなくなった時に電話で問い合わせたら一つ一つ丁寧に教えてもらい、スムーズに進める事が出来ました。あと、どれだけクラウド上でデータを使っているか表示されるのも嬉しいです。 |
業種 | 自動車、輸送機器 |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
PCAクラウド 給与 の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
他社ツールとの連携に関しては改善して欲しいです。API連携が出来るツールが少なく選択肢が狭まります。 |
大企業におすすめの給与計算ソフトを比較
シリーズ製品との連携により工数削減やヒューマンエラーの防止、データの有効活用など、さらなる業務効率化が見込まれる製品やBPOサービスを紹介します。大企業ならではの複雑な給与計算に対応できる機能を備えた製品もあるので、自社の課題を洗い出したうえで各製品の特徴を比較してください。
製品・サービスのPOINT
- とにかく使いやすい画面設計が好評です
- web明細にも対応。スマートフォンでも給与明細の確認が可能です
- テレワーク・在宅勤務も簡単に実現
ITトレンド年間ランキング2022給与計算システム2位
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド給与」は、わずか5つの設定項目だけで給与計算をはじめられるクラウド型給与計算ソフトです。科率や税率は自動更新されるため、法改正への適応漏れを防ぎ、対応工数も削減できるでしょう。
システムを導入し給与計算と勤怠管理、労務管理を連携させたことで、全社で約1,500時間もの作業時間を削減した事例もあります。
参考価格 |
従業員数31名以上/月額300円×利用人数 従業員数30名以下/基本料金+α |
サポート体制 |
チャット(平日10:30~17:00)/メール |
主な機能 |
給与計算/賞与計算/帳票出力/Web給与明細/所得税計算/雇用保険料計算など |
連携できるシステム |
マネーフォワードクラウドシリーズ/KING OF TIME/Touch on Time/ジョブカン勤怠管理/銀行との振込連携など |
業種 | 卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
マネーフォワード クラウド給与のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
クラウドで給与情報が管理できるため、給与明細を紙で出力する必要がなくなった。
紙面での発行・配布は従業員の手元に届くまでタイムラグがあったが、これを導入してからは明細をリアルタイムに確認できるようになった。また、紙面で配布していた時は明細の紛失による再発行依頼が多々あったが、webで確認できるようになってからはそういった無駄な業務もなくなった。 |
業種 | 自動車、輸送機器 |
従業員規模 | 5,000名以上 |
マネーフォワード クラウド給与の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
電話でのサポートがないこと。動作のタイムラグがあること。支給控除一覧のレイアウトが横長になってしまうこと。 |
《ジンジャー給与》のPOINT
- だれでも使いやすい画面・操作性
- 各種手当の自動計算など給与計算業務の効率性向上を実現!
- 人事、勤怠などあらゆる情報をリアルタイムに自動連携可能
ITトレンド年間ランキング2022給与計算システム3位
「ジンジャー給与」は、jinjer株式会社が提供するクラウド型の給与計算システムです。給与計算に必要になる勤怠や人事情報を簡単に連携できる点が魅力で、同シリーズのジンジャー勤怠やジンジャー人事労務とはワンクリックで簡単に情報連携を実現します。
給与明細はもちろん、賞与明細や源泉徴収票もWeb配信が可能です。無料トライアルも設けられているため、機能や使用感の確認に活用してみましょう。
参考価格 |
月額500円~ |
サポート体制 |
問い合わせ窓口(24時間365日) チャット/メール/
電話/Web/導入サポート/訪問サポート(プランによって異なる) |
主な機能 |
給与計算/賞与計算/月変算定/年末調整/Web給与明細/支給明細設定など |
連携できるシステム |
勤怠/人事などの他ジンジャーシリーズ |
業種 | 自動車、輸送機器 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
ジンジャー給与のいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
会社のシステムが変更になったことに伴い、給与前払いサービスが追加されました。口座等を登録すれば、必要な時に申請するだけで給与が振り込まれます。他のjinjerのサービスと同様、使い勝手や操作性が良いのでストレスがないです。スマートフォンのアプリもあるのも良いところです。手軽に申請できます。 |
業種 | その他 |
従業員規模 | 250名以上 500名未満 |
ジンジャー給与の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
PC出ないと給与明細を上手く見れないこと。スマホで給与明細を閲覧する機能を強化してもらえればほぼパーフェクトと思います。 |
《PROSRV》のPOINT
- 2,000社を超える企業が導入するクラウド型の給与計算システム
- システムは個別カスタマイズ可、グループ間共有も可能
- 御社の状況に応じて人事給与業務のアウトソーシングも可能
三菱総研DCS株式会社が提供するクラウド型給与計算システム「PROSRV」は、約2,000社に利用される実績のあるアウトソーシングサービスです。自社の人事給与に関する業務課題にあわせて、サービス(システムのクラウド化・スポットBPO・フルBPO)を選択できます。
明細書のWeb配信や従業員によるWeb申請にも対応しており、テレワークにも最適です。また、年末調整などピーク性の高い業務を外部委託することで、部門担当者の業務負荷を軽減でき、業務の平準化にもつながるでしょう。
参考価格 |
ー |
サポート体制 |
ー |
主な機能 |
人事給与/従業員申請/マイナンバー管理/通勤費管理/勤怠管理/年末調整や地方税事務の代行/人事給与や労務関連事務の代行 |
連携できるシステム |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
PROSRVのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
複数の会社をグループとして管理できるので一括で処理が出来て効率的です。また従業員から人事部への問い合わせの際、人事のデータを給与などと紐付けて管理が出来るので現状が把握しやすく、スピーディーな回答に繋がっています。 |
業種 | コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
PROSRVの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
機能面では基本的に満足であり、強いて改善点を挙げるならば弊社では外国籍の社員も多く在籍しているので、サービスの英語化がより進むと嬉しいです。 |
《おまかせ はたラクサポート》のPOINT
- 多様なSaaSの組み合わせ
- ヘルプデスクの一元化
- 画面共有で操作方法をサポート
東日本電信電話株式会社が提供する「おまかせ はたラクサポート」は、「クラウドサービス」と「サポートサービス」で構成されています。給与計算システムや勤怠管理、電子契約、会計管理など複数のバックオフィスSaaSを一括導入できるほか、ヘルプデスクの一元化による効率的な運用を支援します。
システム導入支援も実施しており、給与計算業務にくわえ、さまざまな業務の段階的なDX化が実現するでしょう。電話やメール、画面共有などのサポートを管理者以外の従業員も受けられます。
参考価格 |
クラウドサービス(各サービスの料金※)+サポートサービス(月額3,850円)+インターネットやプロバイダ利用料 |
サポート体制 |
9:00~18:00(※日曜および休日、年末年始を除く)
電話/メール/画面共有によるリモートサポート(サポートサービスの利用が必要) |
主な機能 |
ー |
連携できるシステム |
ー |
※各種クラウドサービスの料金はお問い合わせください。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
以下のページでは、ユーザーから問い合わせ(資料請求)が多い製品をチェックできます。提供形態や対象従業員規模が一目瞭然、さらには人気傾向の把握にも役立つでしょう。参考にしてください。
最適な給与計算ソフトを導入し効率化と精度向上を叶えよう
給与計算ソフトは、企業規模や業務フロー、自社が必要とする機能を搭載しているかどうかに着目して、比較検討を進めましょう。ほかにも既存システムとの連携性や価格、サポート体制などにも目を向けてください。
給与計算ソフトの使い方や操作性は、デモやトライアルでしか確認できません。気になる製品は資料請求したうえで、ぜひ体験版なども活用してみましょう。