人事評価システムとは
人事評価システムとは、目標設定や自己評価、上司や同僚からの評価、フィードバックなど、一連の人事評価の中で生じるデータを管理するシステムのことです。
特に中小企業では、評価シートをエクセルなどで作成して評価を行うケースが多いですが、紙の運用では配布や回収の手間がかかるので、システム化すれば効率が上がるでしょう。また人事評価システムでは評価過程なども管理するので、より精密で公平な評価が可能です。1年や半年ごとに行われる人事評価のタイミングで、これらの人事評価業務を効率化させることを目的として活用されます。
従業員数の多い大企業においても、グループ企業をまたいだ人材管理の効率化が叶うでしょう。さらに人事評価機能の内包されたタレントマネジメントシステムを用いれば、各自の適性にあった配置を行ったり、次世代の人材育成に役立てたりできます。
人事評価システムの機能と評価方法
日本でも人事評価は年功序列型から成果主義型へと変革を遂げており、それにともないシステムに求められる機能も多様化してきているといえるでしょう。人事評価に関する機能のほか、タレントマネジメント機能や人事情報もあわせて管理するものなど、製品によってさまざまな機能を搭載しています。ここでは人事評価システムに多く搭載されている基本機能や、対応する評価方法を紹介します。
人事評価システムの主な機能
- ■従業員情報の管理
- 経歴やスキルなどをシステム上で管理する機能。
- ■目標・進捗・評価の管理
- チームや個人の目標を設定し、達成度の進捗や評価を記録・可視化する。入力や共有も可能。
- ■評価シートの作成・管理
- 評価シートの作成、配布、回収、管理まで一貫してシステム上で行える。
- ■評価ワークフロー
- 記入項目ごとに閲覧・編集制限をかけられる。スムーズに各所からの評価を集計できるよう、進捗の可視化やアラート機能が搭載された製品もある。
- ■エクセルへのCSV出力
- 集計・分析したデータを紙やデータに出力できる機能。給与システムなど各種ツールと連携し、フィードバックの面談や人事異動の際の資料に役立てられる。
システムで管理できる人事評価の主な種類
- ■360度評価
- 上司や部下、同僚からの多角的な評価を得て、個人評価に主観性を排除し、より公平なものにする。
- ■目標管理制度(MBO評価)
- 個人の目標と企業のビジョンを関連付けた評価基準を設ける。企業の多くで人事考課に組み込まれている制度でもある。
- ■コンピテンシー評価
- 高い業務成果を生み出す人物像の行動特性を基準として評価する。従業員が具体的な行動目標をイメージしやすい。
- ■OKR評価
- 毎月・四半期ごとなど、MBOに比べて短期間での目標を定め、全社間で共有する。組織全体の目標でもある。
人事評価システム活用のメリット
システムを使わない場合と比較しながら、人事評価システムを活用するメリットを見ていきましょう。
1.人事評価にともなう業務の効率化
一番のメリットはエクセルや紙ベースでの運営と比べて、配布や回収作業が効率的なことです。評価シートの集計を短時間で完了できるほか、進捗やアラート通知機能を搭載した製品もあります。また分析機能のあるシステムなら、報告書の作成やフィードバックも迅速に行えるでしょう。
2.公平な評価による従業員満足度の向上
評価の過程や基準が明確でないと、従業員が評価に対して不満を抱き、離職してしまうおそれも。また親近感や先入観による人事評価エラーが生じないよう、フィードバックや面談で評価の根拠などの共有が求められます。
人事評価システムを活用すれば、評価基準やほかの従業員のスキルが可視化され、従来よりも公平で透明性の高い評価が可能です。その結果、従業員の納得度は高まり、従業員満足度の向上につながるでしょう。
3.人事情報を一元管理できる
従業員の個人情報、職務経歴、異動履歴、これまでの評価結果、スキルなどはそれぞれ別のシステムで管理されていることが多いのが現状です。従業員一人の情報を探し出すにも名簿や給与システム、評価シートなどが複数箇所に散在していては、非常に手間がかかるでしょう。人事評価システムは労務管理や勤怠管理など多くのシステムと連携できるため、人事データベースとしても使えます。
4.戦略的な人材配置の実現
人事異動に際しては従業員のスキルはもちろん、これまでの仕事ぶりや実績も考慮しなければなりません。人事評価システムではそうしたデータを集約できるので、適した部署やプロジェクトへの配置の際に役立ちます。また大企業においては、グループ各社も含めた組織全体の人材把握が可能となり、最適な人材配置を横断的に行える点も大きなメリットといえるでしょう。
人事評価システム活用のデメリット
一方で、システム導入によるデメリットもあります。事前に対策を講じておきましょう。
1.人事評価制度に関する知識や再構築の工数が必要
システム導入により精度の高い人事評価を行えたとしても、評価者がうまく分析やフォローを行えなければ人事評価の質は上がらず、システムも効果を発揮できません。システム導入だけで満足せず、評価者への定期的な研修を行いましょう。
また現状の人事評価の改善を目的として導入を考えている場合、システム導入前にある程度人事評価の方向性を固めておかなければ、適した製品が選べないかもしれません。システム導入後に制度を変えるのでは手間もかかります。導入検討前に問題点を洗い出し、今後の人事評価制度の方向性も決めてから製品を探しましょう。
2.評価シートをそのまま移行できない可能性がある
今使っている評価シートの項目が独自のものであったり、細かな設定が必要なものだったりすると、導入したシステムで対応できない場合があります。その場合はカスタマイズしやすい特徴をもつ製品を選び、そのまま移行させるとよいでしょう。また、前述したように社内の評価項目の見直しを行い、重要な項目のみに絞り込むなどして改善を行うのもおすすめです。
3.既存の人事システムとの連携
人事評価は、従業員の個人情報や給与データと密接にかかわります。すでに人事システムや給与計算ソフトなどを使っている場合は、データの連携や更新が複雑になる可能性もあるでしょう。既存のシステムと入れ替えて活用するのか、連携させるのか、独立して利用するのか、いくつかのパターンを想定して検討することをおすすめします。
【比較表】人事評価システムの価格や評価機能を比較
この記事で紹介する製品の対応機能や評価方法、価格などを比較表にまとめています。詳しい価格やクラウド・パッケージソフトなどの提供形態、無料トライアルの有無は製品名をクリックして紹介文よりご覧ください。人気ランキングの順位や導入ユーザーからのリアルな口コミも必見です。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
【人気TOP3】人事評価システムITトレンドランキング
ITトレンドの資料請求ランキングで問い合わせの多かった人気製品を、2021年の年間ランキング順に紹介します。まずはTOP3から見ていきましょう。
製品・サービスのPOINT
- 【低コストで制度構築】課題に応じた評価・報酬制度まで構築!
- 【ヒョーカクラウド】業績・行動・スキルマップ・1on1・360度
- 【評価ポイント】ポイント評価・ピアボーナス・360度・サーベイ
ITトレンド2021年間ランキング1位
株式会社シーグリーンが提供する「ヒョーカクラウド/評価ポイント」は、人事評価に必要な項目、機能が網羅されているにもかかわらず低価格で導入が可能なツールです。
特徴的なのは、日々のがんばりをポイントで評価できる機能。ポイント情報は各種SNSで共有できるほか、グラフでの確認も可能です。これによりメンバーのよい行いがその都度共有されるので、チームの士気の向上にも効果的でしょう。単なる評価で終わらせず、モチベーションアップにも活用できる点が魅力です。
- ■企業規模:すべての規模に対応
- ■提供形態:クラウド / ASP / SaaS
- ■価格:30,000円~
- ■無料デモ・トライアル:無料デモあり
《CYDAS PEOPLE 人事評価》のPOINT
- 今の目標管理・評価シートをそのままシステム化できる高い柔軟性
- 見やすく、シンプルなUIで、誰でも使いやすい
- 自社にあった評価制度でみんなが納得する評価を実現
ITトレンド2021年間ランキング2位
株式会社サイダスが提供する「CYDAS PEOPLE 人事評価」は、目標管理制度にあわせて柔軟にカスタマイズできる点が人気のツールです。個人の目標だけでなく組織の目標を意識させ、組織力を高められます。
1次評価者と2次評価者の評価にギャップがある従業員を簡単に可視化できる機能にも注目。同社の人事システム「Performance Cloud」と連携し、より組織を強くする施策につなげる方法もあります。
- ■企業規模:すべての規模に対応
- ■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
- ■価格:人数に応じた従量課金制
- ■無料デモ・トライアル:無料デモあり
『CYDAS PEOPLE 人事評価』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■組織や個人の目標管理や人事評価に使っています。評価の一覧や評価レポートのエクスポート機能が便利だと思います。(東京都/ 企画・調査・マーケティング/ 通信サービス)
- ■上司が号俸にもとづいてKPIを設定すると個人の能力にずれがあり成長しにくいという問題があったが、このシステムでは自分で目標が設定できるので無理なく確実に成長できる。 (大阪府/ 一般事務/ 情報処理、SI、ソフトウェア)
- ■人事の際に伝えたい事や考慮して欲しい事をなかなか言えないものだが、フリースペースメモ欄等もあるので事前に書き込む事ができて気持ち的に安心できた。 (神奈川県/ 営業・販売/ 飲食店・宿泊)
→『CYDAS PEOPLE 人事評価』の口コミはこちら!
《カオナビ》のPOINT
- MBO、OKR、360度評価などあらゆる評価制度をクラウドに再現可能
- 評価進捗がわかりやすく入力催促がパパッとできる
- 誰でもマニュアルなしで使えて、スマホからも評価入力ができる
ITトレンド2021年間ランキング3位
株式会社カオナビが提供する「カオナビ」は、従業員の「顔と名前が一致しない」というシンプルながら非常に重要な課題を解決すべく誕生したツール。360度評価、コンピテンシー、MBOといった基礎的な評価はもちろん、最近話題のOKR(Objectives and Key Results:目標と主要な結果)の評価にも対応しています。
公益財団法人日本デザイン振興会によるグッドデザイン賞を受賞した画面は、従業員の顔写真が見やすくレイアウトされており、社内にいる優秀な人材を容易に見つけられます。人事評価だけでなく、従業員のマネジメントも効率的に行えるでしょう。
『カオナビ』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■カオナビはその名のとおり社員の「顔」を登録するので、写真の名前と顔が一致する。感覚的に使いやすく人事評価の際には重宝しています。(東京都/ 営業・販売/ 卸売・小売業・商業(商社含む))
- ■導入時にはサポートセンターの方が丁寧に電話でサポートしてくださって、無事全社の評価運用をスタートできました。 (東京都/ 総務・人事/ 教育・教育学習支援関係)
- ■新入社員などのステータスや情報をいち早く共有できるので、戦力の可視化が容易になり、これにより新入社員の力を伸ばしやすくなった。 (埼玉県/ 営業・販売/ 卸売・小売業・商業(商社含む))
→『カオナビ』の口コミはこちら!
人事評価機能に定評のあるシステム比較
ここからは、定番の人事評価システムやそれにかかわる業務可視化ツール、人材管理システムなどを紹介します。
《あしたのクラウドHR》のPOINT
- 導入企業約4,000社以上。評価制度が無くても構築からご支援可能
- Excel管理からの脱却。評価業務のペーパーレス化で効率化を実現
- 適切な目標設定・評価を実現するAI・各種機能搭載。運用が定着
ITトレンド2021年間ランキング5位
株式会社あしたのチームが提供する「あしたのクラウドHR」は、導入企業3,000社以上の人事評価システム。システムのカスタマイズを柔軟にでき、運用のコンサルティングも充実しています。
評価制度を見直したい、評価制度を新たに構築したいというニーズにも対応します。評点分析、給与シミュレーション、評価者モニタリングなどの集計・分析機能搭載で煩雑な評価業務も効率化を図れるでしょう。
『あしたのクラウドHR』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■人事評価の仕組みづくりと運用サポートがしっかりしているので、導入時の不安が少ない。 ツールもほどよく柔軟性があるので、使いやすいと思います。 (大阪府/ 情報処理・情報システム/ その他製造)
- ■毎度、担当者の方がミーティングに来てくれる。細かいところまで説明していただきわかりやすい。しっかりした先1年のスケジュールが計画されている。スタッフの面談の同席もあり、スタッフに直接アドバイスいただける。(新潟県/ 経営者・役員/ その他)
- ■分析機能が多種多様。いろいろな切り口で人事評価の分析ができます。この分析機能のおかげで、単に人事評価をするだけでなく、人事評価制度の問題点や改善策を知るためにも役立てています。(東京都/ 総務・人事/ 素材)
→『あしたのクラウドHR』の口コミはこちら!
《人事評価ナビゲーター》のPOINT
- 業界トップクラスの低価格!月5500円(税込)から運用可能!
- コンサル会社のノウハウが詰まった様々な機能を搭載!
- シンプルで誰でも簡単に運用可能!導入後も安心のサポート体制!
「人事評価ナビゲーター」は、株式会社日本経営が提供しており、低価格ながらも豊富な機能が魅力の人事評価システムです。コンサルティング会社のノウハウを生かし、人材マネジメントに有効活用できるほか、使いやすいシステム設計で人事担当者の作業効率アップを図ります。
クラウド型なので利用端末を問わず、インターネット環境さえあれば活用できる点もポイント。導入後のトラブルや修理などは、専用のサポートセンターで対応しています。現在無料デモのキャンペーン中なので、気軽に問いあわせてはいかがでしょうか。
- ■企業規模:すべての規模に対応
- ■提供形態:クラウド
- ■価格:月5,000円/1~15名 ※人数により変動
- ■無料デモ・トライアル:無料デモあり
製品・サービスのPOINT
- 既存システムからの乗り換え先に!
- Excel・紙ベースからの脱却、DX化
- 自社サービスとしてご展開頂けます!
株式会社くじらシステム開発が提供する「人財成長支援システム モノドン」は、柔軟なカスタマイズ性で特殊な評価制度にも対応できるシステムです。
利用規模に応じたカスタマイズも可能で、人事担当者だけでなく、従業員も満足のいく人事評価が行えるでしょう。ユーザー企業の提携している社労士や専門家とも積極的に連携するなど、企業に寄り添ったサポートが可能です。
《BizForecastHR》のPOINT
- 人事評価・目標管理(MBO)を経営管理視点で活用可能!
- 計画策定から予算実績比較・データ分析まで幅広くカバー。
- お客様のグループ経営管理の高度化を実現します。
「BizForecastHR」は、プライマル株式会社が提供する人事評価ソリューション。Excelの人事評価・目標管理(MBO)シートをそのまま取り込んでシステム化できるのが特徴です。
評価シートは柔軟に項目設定でき、アクション履歴やメール連携機能では評価者と被評価者のやり取りも効率化。同シリーズのBC(予算実績管理)と連携すれば、次年度の人員計画の策定をはじめとした経営管理まで行えて便利です。
《P-TH+》のPOINT
- 社内全体での評価分布を可視化し公平な評価を実現
- 評価シートは部下が自分でシステムに登録
- 約3か月の短納期で導入可能
「P-TH+」は、AJS株式会社が提供するクラウド型の人事評価システム。現行の人事評価制度を大幅に変えることなく、簡単に自動化の仕組みを作れます。
評価シートは要件にあわせて柔軟に変更可能。Excelとの連携機能や、集計表ボタンを押すだけで表作成ができる機能などを備え、蓄積データを有効活用して分析が行えるでしょう。設定代行サービスもあり安心。オンプレミス型の「P-TH」も提供しています。
『P-TH+』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■Excelフォーマットが提供されており、Excel管理が多い会社には向いていると思います。また、ダウンロードまでが楽です。 (東京都/ 企画・調査・マーケティング/ 情報処理、SI、ソフトウェア)
- ■エクセルの評価シートをVBAを使ってアップロードするだけ。エクセルだけで管理されているような会社が導入するのにハードルが低く、社内に必ずいるデジタルに疎い人たちにも使いやすいシステムといえる。(東京都/ 企画・調査・マーケティング/ 卸売・小売業・商業(商社含む))
- ■自分の評価を管理できるため振り返りにとても役立っています。具体的には、評価者が誰かすぐにわかるので過去をふりかえる際に、いつのものかすぐにわかるので助かっています。(大阪府/ 研究・開発/ エネルギー)
→『P-TH+』の口コミはこちら!
《SmartHR》のPOINT
- シート作成から集計までシステム化し、SmartHRひとつで完結
- 評価業務の進捗の可視化で、管理の効率化
- 労務管理クラウド4年連続シェアNo.1(※)!
株式会社SmartHRが提供している「SmartHR」は、登録者数40,000社以上の人事労務システム。新たに人事評価機能が加わり、さらなる業務の効率化が可能になりました。
システムに蓄積した従業員情報を人事評価にシームレスに活用でき、担当者の工数を削減します。評価シートやワークフローの設定、権限設定なども操作は簡単。一部機能に制限はあるものの、従業員30名以下の企業で使える0円プランも用意されています。まずは無料トライアルでお試しください。
『SmartHR』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■弊社では昨年までさまざまな人事手続きを紙媒体で行っていました。こちらのサービスを利用することで今まで紙媒体で行っていた手続きがPC上で行えて、時短に繋がっています。またこのサービスを導入し、会社上層部がDX化の重要性を認識して、さまざまなITツールを導入するようになりました。 (大分県/ 営業・販売/ その他)
- ■従来まで現場責任者が代理(代理でなくともチェックを必要としていた)で行っていた多岐にわたる労務業務が、個人処理として行うタスクに移行したことで現場責任者の業務削減に大幅に貢献した。(東京都/ 営業・販売/ 卸売・小売業・商業(商社含む))
- これまで労務管理システムと年末調整システム、給与システムが独立しており、社員情報を修正する際は3つのシステムをそれぞれ修正する必要があった。このシステムを用いることで、労務時間を1/3にできた。トータル60時間/月かかっていた作業が、20時間/月となった。(東京都/ 生産・製造/ 素材)
→『SmartHR』の口コミはこちら!
なお、最新のランキングは以下のボタンから確認できます。ぜひチェックしてください。
タレントマネジメント機能に強みをもつシステム比較
ここでは、人事評価だけでなくタレントマネジメントにも強いシステムを紹介します。
《HRBrain》のPOINT
- 人事評価をクラウドで効率化!プロセスの透明化で納得度も向上
- 管理者・現場メンバーともに使いやすいシンプルなUI
- 専任のサポートが導入から運用定着化までを手厚くサポート
ITトレンド2021年間ランキング4位
「HRBrain」は株式会社HRBrainが提供しており、従業員の目標管理と人事評価に特化したクラウド型のシステムです。
OKR、MBO、1on1などさまざまな評価テンプレートを搭載しているので、自社にあうものを取り入れやすいのが特徴。評価結果の集計や、さまざまな切り口での分析も自動で行えます。データの閲覧制限や作業が遅れている人への催促なども簡単操作で行え、運用しやすいでしょう。
『HRBrain』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■例えばプログラム開発組織のような個人の貢献度の明確化が難しいチームの統率に向いています。(東京都/ 情報処理・情報システム/ 放送・広告・出版・マスコミ)
- ■各ジャンルごとの評価軸を分けられることや、過去の評価を振り返られるので、どれだけ成長しているか明確にわかること。 (東京都/ 営業・販売/ 通信サービス)
- ■わかりやすいUIと高いカスタマイズ性が一番魅力的だと感じました。また、対応やサポートもしっかりと充実しています。エクセルで目標管理をされている方に強くおすすめしたいです。 (兵庫県/ 経営企画/ 食品、医薬、化粧品)
→『HRBrain』の口コミはこちら!
《スキルナビ》のPOINT
- 人事・評価に関する業務をシステム上で完結!
- 豊富な機能による業務効率化を実現!
- 自由度の高い人材データ分析で戦略人事を実現!
株式会社ワン・オー・ワンの「スキルナビ」は360度評価やOKR、バランススコアカード(BSC)などに対応した人事評価プラットフォームです。人事評価業務に関するさまざまな面倒を無くし、従業員の人材情報を可視化します。
柔軟性が高いため人事制度をシステム上に完全再現でき、導入は最短2日で完了。導入後もカスタマーサポートがある点も魅力でしょう。セキュリティ面ではISO27001を取得しており、AWSを利用した管理体制も敷いています。
『スキルナビ』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■経営者や人事担当、マネージャーに至るまで、さまざまな仕事のサポートをしてくれる。今まで悩んでいた採用や育成などの手間が省けて楽に仕事ができるようになった。(神奈川県/ 総務・人事/ 卸売・小売業・商業(商社含む))
- ■従来のアナログ的なシステムから逸脱するために、スキルナビを使いはじめました。見やすいチャートのもとに人事管理が効率的になり、人事データ管理が効率的になりました。 (東京都/ 総務・人事/ 通信サービス)
- ■今までは個人目標やスキル等のエクセルシートが1つひとつあり、バラバラでした。それがWebでまとまった感じになり、非常によいと思った。 (東京都/ 技術・設計/ 通信サービス)
→『スキルナビ』の口コミはこちら!
タレントパレット
株式会社プラスアルファ・コンサルティング 東証グロース上場 《タレントパレット》のPOINT
- 人事評価シートから評価フロー、フィードバックまでシステム化
- 柔軟な評価設定であらゆる評価制度に対応 1on1もご支援
- 誰でも使いやすいインターフェ-ス搭載、入力ミスや問合せを削減
株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供する「タレントパレット」は、100名以上の従業員規模に対応したツール。豊富な分析機能で従業員や組織を直感的に見える化できます。評価シートの作成やワークフローなどの人事評価システムとしての基本機能も搭載されています。
通常、評価後の甘辛調整には膨大な時間を費やしてしまいがちですが、タレントパレットを活用すればドラッグ&ドロップで調整、自動計算が可能。さらに確定後のデータをCSVで一括登録できる点も魅力でしょう。
『タレントパレット』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■入社してずっとリモートワークの中、このタレントパレットのおかげで他部署の社員の顔と名前が一致するので、オフラインで会えなくても社内コミュニケーションが円滑にできてよかった。(東京都/ 一般事務/ 情報処理、SI、ソフトウェア)
- ■各現場に常駐し皆が離れ離れになる業種だが、このサービスのおかげでメンタル的に問題を抱えている社員をいち早く発見し、効果的なフォローをすることで離職を防いだケースがあった。(山口県/ 専門職(建築・土木関連)/ 建設)
- ■長期的な目標を上司と共有、話し合いができる点がよい。また、人事宛に希望を出すこともでき、直属には言いづらいことを伝える手段としても使用できる。(東京都/ 企画・調査・マーケティング/ その他)
→『タレントパレット』の口コミはこちら!
《HRMOSタレントマネジメント》のPOINT
- 充実の機能で、目標設定・評価プロセスの効率化を実現
- コミュニケーション機能により評価の納得度向上
- 導入から活用までを全面サポート
「人材管理クラウドHRMOSタレントマネジメント」は、株式会社ビズリーチが提供するクラウド型の人材管理システムです。組織図の履歴管理と目標の柔軟な管理を両立させ、人事評価のフローの50%を自動化します。
人事評価の際に必要となる従業員の成果、保有スキル、研修、さらに過去の評価や過去の上司に関するデータなどの一元管理が可能。また、未入力者には自動的にリマインドする機能も搭載されています。
『人材管理クラウドHRMOSタレントマネジメント』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■使い勝手がよく社内において浸透しやすいと思います。また、細かく目標設定できるので、しっかりと詰めて目標管理を行えると思います。コメントを追記することで、こまめに進捗を更新でき、節目のタイミングでの評価がスムーズになりました。 (大阪府/ 総務・人事/ その他製造)
- ■今まで自作のスプレッドシートで採用管理をしていたのですが、たくさんの人数をその場で管理できてとても助かっています。連帯して求人もできるし、絞り込み要件も自分で設定できて使いやすいです。 (東京都/ その他/ その他)
- ■評価側からすると、定量評価がやりやすくなったと思います。 評価される側からすると、一時保存などの機能があり使いやすく、評価の達成度も設定しやすく見やすいためメリットを感じました。(東京都/ 情報処理・情報システム/ 情報処理、SI、ソフトウェア)
→『人材管理クラウドHRMOSタレントマネジメント』の口コミはこちら!
《sai*reco(サイレコ)》のPOINT
- 評価スケジュールの設定や、評価シートの配布・回収・保管が可能
- リマインドや評価調整をシステムで実施、評価時期の業務を効率化
- 評価制度構築や教育研修、給与代行などの人事課題解決もサポート
株式会社アクティブアンドカンパニーが提供する「sai*reco(サイレコ)」は、「HRオートメーションシステム」として確かな評価を得ているシステム。
効率的な人事データの蓄積と容易なデータ抽出により、経営情報としての活用が可能になります。MBOやコンピテンシー評価などさまざまな評価制度に対応し、評価制度の構築や評価者研修の支援も行っています。
- ■企業規模:すべての規模に対応
- ■提供形態:クラウド / SaaS
- ■価格:月180円/名、100名程度~
- ■無料デモ・トライアル:体験版あり
『sai*reco(サイレコ)』利用ユーザーの口コミレビュー
- ■給与の内訳が見やすい。携帯でも手軽に見ることが可能。給与が振り込まれる前に明細を見られて嬉しい。(大阪府/ 専門職(教育関連)/ 教育・教育学習支援関係)
- ■社員のデータをウェブ上で管理できる。給与明細閲覧や各種申し込み・問い合わせを個人でやってもらえる。 (神奈川県/ その他/ 運輸)
- ■主に給与の確認と人事系の申請で使っていますが、余計な機能がないので導線がスムーズで使いやすい。 毎月の給与や賞与の確認が簡単にできる。また人事系の申請もオンラインでできるため楽。(東京都/ 企画・調査・マーケティング/ その他)
→『sai*reco(サイレコ)』の口コミはこちら!
《mieHR》のPOINT
- 離職の削減と、それに伴うナレッジの流出の防止!
- 採用及び、採用後の教育コストの削減!
- 不透明(見えづらい)評価の見える化!
日本システム技術株式会社の「mieHR」は、タレントマネジメント・個人分析・組織分析・成長予測など複数のデータを一元管理する人材データプラットフォームです。
個人・組織両方の分析が可能で、既存システムにはないオリジナルの分析グラフが作成できます。適性検査、入社試験、給与、勤怠CRMなどのデータと組みあわせて可視化できる点も嬉しいポイントでしょう。
《スマカン》のPOINT
- 多面評価や能力評価、1on1など、さまざまな評価を同時に実行可能
- 自由に設計できる評価シートで、自社に合わせた人事評価を実現
- 柔軟なワークフロー設計で、組織に合わせた承認ルートを設定
「スマカン」は、スマカン株式会社が提供するクラウド型の人事システム。実績20年以上の人気製品のノウハウを詰め込んだ、人事評価と目標管理が簡単に行える製品です。
360度評価や能力評価、1on1、コンピテンシー評価などの評価機能から目標管理(MBO・OKR)、アンケート配信、データ分析、ワークフロー設計まで機能が充実。人事評価テンプレートも豊富に搭載しています。導入支援やデータ復元のオプションもあり運用しやすいでしょう。
COMPANYシリーズ
株式会社Works Human Intelligence 《COMPANYシリーズ》のPOINT
- 日本企業の人事業務に必要な機能はすべて搭載
- 定額保守料金以外にかかる費用は0!
- 日本の大手企業の約3社に1社が採用
株式会社Works Human Intelligence提供の「COMPANYシリーズ」は、入社から退職までの人事労務を丸ごと管理できる統合人事システム。従業員1,000名以上の企業に最適で、日本の大手企業の約3社に1社が採用しています。
大規模企業に起こりがちな企業統合やシェアードサービス、データ連携、仕様変更などにも柔軟に対応。要員分析や人材開発、人事管理、給与計算、勤怠管理、ID権限管理まで丸ごと行えます。担当コンサルタントが設計から業務改善までサポートするので安心です。
人事評価システムの選び方
では、実際にさまざまな人事評価システムを比較する際、どのような点に着目すべきでしょうか。システム選びに失敗しないためのポイントをいくつか紹介します。
- ・導入目的にあった機能を搭載しているか
- ・企業規模や部署の統廃合などに対応可能か
- ・操作やシステム連携がしやすいか
導入目的にあった機能を搭載しているか
人事評価システムの導入目的は、大きく分けると「人事評価を効率化したい」「人事評価や人材配置など、人材管理全般を効率化したい」の2通りになるでしょう。
前者の場合は人事評価に特化したシステムが最適で、MBOや360度評価のほか、コンピテンシー評価などにも対応した製品を選ぶとよいでしょう。特殊な評価基準を設けている場合は、評価項目を自由にカスタマイズできる製品をおすすめします。
後者の場合はタレントマネジメントシステムとしても使える製品がおすすめです。タレントマネジメントシステムとは従業員の個人情報やスキル、経験などのデータを管理するシステムのこと。人事異動の際にも役立つでしょう。
企業規模や部署の統廃合などに対応可能か
大企業では評価のワークフローが複雑になり、グループ企業間で従業員のデータを管理しなければならないケースもあるので、それに対応できるかを確認しなければなりません。反対に中小企業の場合、組織図の作成や顔写真で人材管理ができる製品であれば、より従業員の管理がしやすくなるでしょう。人事評価システムには、対象の従業員規模が設定されている場合もあるので確認が必要です。
なお「○○名まで××円」、「従業員1人あたり××円」などと設定されている製品もありますので、今後増員の予定がある場合にはこの点も必ず確認しましょう。
部署の統合や人事異動の際、データを引き継げるか否かも重要なポイントです。スムーズにデータを移行できれば、異動のたびに従業員のデータを登録しなおす手間が省けます。
操作やシステム連携がしやすいか
システムの使い勝手が悪ければ現場で活用されないため、導入前に無料トライアルやデモを利用して従業員に操作感を試してもらい、納得できるものを選びましょう。
そのほか、給与システムや勤怠管理システムをすでに導入している場合、それらと連携できれば人事の業務全般を効率化できます。従業員のデータを有効活用するために、システムの連携性もよく確認しておきましょう。
また、システムの導入後に不明点や不具合は少なからず出てくるので、問題が発生した際にベンダーの早急な対応が可能かを確認することも欠かせません。製品によってはサポートの内容や利用料金が異なるので、資料請求などを行って各製品の特徴を細かく比較するのがおすすめです。
最新の人気製品を一括で比較したい方は、以下のランキングで簡単に確認できます。
システム導入の前に行うこと
最後に導入前に行うべき手順について解説しますので、今一度よく確認しましょう。
- 1.課題と目的を明確にする
- 「評価シート作成などの業務効率を上げたい」「評価方法について不満があがっている」「評価方法が統一されていない」など自社での課題を明確にしましょう。その課題を解決できる製品を選択します。
- 2.導入時期を決める
- 1年や半年に一度の人事評価の時期にあわせてシステムを導入するなど、時期を決めます。オンプレミス型の選択をした場合や独自に評価項目の設定をカスタマイズしたい場合は、導入に時間がかかるため、細かくスケジュールを組む必要があるでしょう。
- 3.運用方法について決める
- システム運用にあたり、誰がどのように管理するかを検討します。製品によっては細かく権限設定できるものもあるので、権限の範囲を決めておきましょう。
トライアルや資料請求で自社にあった製品を見つけよう
人事評価システムは長年活用するシステムです。いくつか気になる製品をピックアップしたら、実際の評価画面やサポートを確認しましょう。従業員が使いやすく、企業規模や部署の統廃合などにも対応しているシステムを選ぶことが重要です。