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Wantedly 五十嵐氏に聞く!複数プロジェクトをさくさく進めるのに役立つITツール

Wantedly 五十嵐氏に聞く!複数プロジェクトをさくさく進めるのに役立つITツール

今回は、“シゴトでココロオドルひとをふやす”をミッションに、多くのユーザーが利用するビジネスSNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」を運営している、ウォンテッドリー株式会社の五十嵐さんにお話を伺いました。

ユーザーコミュニティの運営や大学生向けイベント、キャリア系セミナーの企画・運営など多くのプロジェクトにかかわる五十嵐さんが、社内外の方とのコミュニケーションや同時進行のプロジェクト管理をするうえでの必須ツールをご紹介していただきました。

ゲストプロフィール

ウォンテッドリー株式会社
五十嵐 萌子 氏

2016年 法政大学キャリアデザイン学部を卒業後、Webメディアを複数運営するITベンチャー企業へ新卒入社。編集職を経て採用人事を2年経験。2019年にウォンテッドリー株式会社へ転職。カスタマーサクセスを1年半経験し、現在は役員直下でユーザーコミュニティ「Lab W,」の運営 / 学生向けキャリア教育プロジェクト「Campus W,」の業務を兼任。BtoBとBtoCの両ユーザー向けにWantedlyの想いを発信している。

五十嵐さんが紹介する3つのツールはこちら

五十嵐さんが紹介する3つのツールの画像

はじめに

ーー御社の事業について教えてください。

弊社は、“共感”を軸に求職者と企業(採用担当)をつなぐビジネスSNS「Wantedly」を運営しています。通常の求人サイトは、職種、勤務地、年収などの条件面から探すのが一般的ですが、Wantedlyは、まず会社がやっている事業を「なぜやるのか」ということや、パーパスやミッション・ビジョン・バリューといった創業者や役員の「想い」に共感するかどうかで探せるのが特徴です。

候補者にも、どんなことにやりがいを感じるかなどのプロフィールを詳細に書いていただくことで、同じ想いを持つ企業にマッチングしてもらいたいと思っています。2012年に正式リリースされ、現在は登録ユーザー数は350万人を突破し、約4万3000社の企業情報が掲載されています。

2020年からは事業の第二の柱にするべくエンゲージメント領域も開始しています。採用した方に長く働いてもらい活躍してもらうためには、社員のロイヤリティを上げたり、モチベーションを管理することが欠かせなくなっていると思います。現在、福利厚生サービス「Perk(パーク)」、チームマネジメント「Pulse(パルス)」、社内報「Story」をラインナップしており、多くのお客様からご好評をいただいています。

Wantedlyエンゲージメント領域の詳細ページはこちら
https://www.wantedly.com/about/engagement

ーー五十嵐さんの業務や、働き方を教えてください。

1つ目に、Wantedlyをご利用されている企業の人事や採用担当の方々のユーザーコミュニティ運営に2年ほど携わっています。採用の手法以外にも、人事あるあるなどの悩みを、ウェビナーやSlack上でのやり取りを通して相談し合えるコミュニティを作っています。最近ではオフラインの交流会も復活してきました。

2つ目は新卒や就活生の大学生向けのイベント、キャリアセミナーを企画運営しています。現在は広島大学などと連携した対面講義やオンライン講義を開催している都合上、出張も多いですが、パソコンとスマホがあればどこでも仕事ができる、という感じなので不便はないですね。弊社は、だいたい週に2回ぐらいは各チームで決めた曜日に出社するようにしていますが、基本的には任意で出社曜日を各自が選べるようになっています。

Slack

Slackは日常のコミュニケーションツールとして常に使っています。朝の勤怠管理に始まって、業務中は業務連絡のほか、音声相談、雑談、つぶやきなどで使っています。夜は日報代わりに使って、気付きや反省をつぶやいたりしています。それを見て、他の人が「わかる~」というコメントをしてくれたり、突っ込んだり(笑)。

チャンネル数が無数にあって、各チームのチャンネルは会社全体で共有しているフルオープンな状態です。朝の勤怠を全員分見ることができて、チーム以外の人の出勤状態を知ったり、ほかのチームのメンバーも私の勤怠を見てスタンプを押してくれたりしています。

チームチャンネルであっても、“誰でもウェルカム”なので、興味があるチャンネルに自分から入っていい、というスタンスです。たとえばセールスチームは10名くらいですがチャンネルには80人くらいいて、もし「契約決まりました!」とつぶやいたら、他の人からのお祝いのスタンプで一杯になります。

ーーチャンネル参加の垣根がないというのは画期的ですね!

入社のときのオンボーディングで採用担当の方がたくさんのチャンネルに招待してくれるので、新しい人がチャンネルに入ることは全く違和感がないですね。例えば、「〇〇さんがチャンネルに参加しました」という通知にはクラッカーのスタンプをつけて歓迎しています。部署間の移動も多く、業務のつながりも多いので、チーム間の垣根がないという文化もあると思います。

Q.どんなときに使っているか

社内の日常のコミュニケーションは基本Slackのみです。業務上では接点が少ないメンバー同士が趣味や共通点でつながるクラブ用チャンネルも多数あります。

私は最近ゴルフやバスケ、K-POPクラブなどに所属していて、エンジニアやセールスメンバー達と楽しく交流しています。他にもゲームや謎解き、パパ&ママクラブがあったり、ペットを愛でるクラブがあったり色々です。クラブができてから、土日に一緒に遊びに行く機会も増えました。

また、社外の方々との業務連絡や、コミュニティにもSlackを活用しています。情報発信や意見交換、業務連絡等。堅苦しい上にすぐ反応がしにくいメールを使う機会はぐんと減りました。

Q.気に入っている機能
面白いオリジナルスタンプが作れるので、メンバーの顔写真をくり抜いたり、名前のスタンプを作ったりして活用しています。面白いリアクション系のスタンプが多数あります。
Q.おすすめの企業
最近、横の繋がりがないとか、自分のチーム以外の人と話をしたことがないと感じている人や、社長や経営陣が現場メンバーの悩みが見えなくて困っている企業です。雑談のように気軽につぶやけるような雰囲気作りに役立つと思います。

Slack

株式会社セールスフォース・ジャパン
《Slack》のPOINT
  1. 安全で検索可能な1か所にコミュニケーション集約
  2. Slack AIでチームの集合知を活用し、生産性を向上
  3. コーティングなどの技術スキル不要で、定型業務を自動化

Google Docs/Spreadsheet

GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートは、これがないと仕事ができないという状態です。プロジェクトの進捗管理、可視化にも使いますし、思考整理のためにも使ったりしています。

議事録や相談ごとも一旦Google ドキュメントでテキストにまとめて、ミーティングを設定しなくてもコメントだけで確認したり承認をもらったりすることもあります。会議の2日前から当日に、事前に必ずアジェンダを先に投げるようにして活用しています。

ーー忙しくて時間の取れない上司との連絡にも有効ですね。

私の場合は、直属の上司が執行役員ということもありミーティング時間は毎回30分以内にするよう心がけています。上司に連絡するときは、まずテキストで「今日は共有だけなので5分ください」と投げるようにしています。上司から「今日はこれが議題で、これは来週」とコメントが返ってくるので、場合によっては直接ミーティングをしなくてもいいときもあります。

また、アジェンダを事前に見て話すと時間を有効に使えて、やり取りの記録も残せて振り返ることができるので、Googleドキュメントはかなり使っています。

ーー社外とのやり取りでGoogleドキュメントを使うことはありますか?

今は、社内より社外の人とのやり取りで使うことのほうが多いかもしれないです。イベントの登壇者のアサインや、学生さん向けに企画書を送る回数が多いので、ドキュメントの権限を設定して共有できる機能が便利ですね。書き込みや共有が簡単なのでPDFより使っていて、時短になり効率的だと思います。

登壇者さんとはテキストの他、プロフィール画像や社名ロゴマーク等のやり取りも必須なので、いただいた画像もGoogleドライブにファイル分けして保存しています。もしいつか再登場していただく場合は、過去にいただいたものをすぐ出せるように管理しているため、無駄に何度も同じ画像をいただく必要がないのも嬉しいです。

ーーGoogle スプレッドシートはどういうときに使っていますか?

スケジュール進捗とTo Doの両方を見たいときに使っています。2022年の2月に学生向けの性格診断「新・RPGジョブ診断」をローンチするときにも使いました。現在、ユーザー11万人の大ヒットコンテンツになりましたが、ローンチまでに“誰が何をするか”の進捗管理と可視化するのに助けられましたね。来年3月までに社外イベントを4件ほど抱えていますが、同時進行できるのはスプレッドシートのおかげです。

Q.どんなときに使っているか
ドキュメントはアジェンダの共有や原稿の共有など、スプレッドシートはイベントのプロジェクト管理に使っています。
Q.気に入っている機能
Google ドキュメントもGoogle スプレッドシートも、複数の人が同時に更新できるので使いやすいです。編集履歴が追えて、編集・修正完了を反映したり自分対複数の人が書き込みできるのが便利ですね。 もしミスしてどこかのセルを消してしまったとしても、編集履歴で簡単に復元ができる点も助かります。
Q.おすすめの企業
プロジェクトを同時に何本も走らせていたり、原稿を何本も管理したりするなど、複数のイベント・セミナー・編集物を管理している担当者には必須ですね。リリースまでのスケジュールとTo Doが抜け落ちることがなくなるだけでなく、進捗履歴が残せることにも価値があります。スケジュール管理を残したい、可視化したい企業にはおすすめです。

Google Docs(ドキュメント)の公式サイトはこちら
https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/
Google Sheets (スプレッドシート)の公式サイトはこちら
https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/

Perk/Pulse

Perkは、Wantedlyを契約中の企業様の従業員とその家族の方(LGBTQや事実婚などのパートナーも含む)であれば、誰もが自宅やオフィスで使える福利厚生サービスです。食べ物のデリバリーや、美容・フィットネス・レジャーの予約など、個人で使えてうれしいものが豊富に揃っていて、通常よりお得に利用できます。

Pulseは、「調子どう?」という機能があり、週に一回、上司に自分のモチベーションや今週起こった出来事などを報告できるモチベーションサーベイです。たった1分で回答ができ、毎週コメントを見てもらえるので、次週の1on1やモチベーション管理に役立ちます。

どちらもWantedlyご利用の企業様で、Wantedlyアカウントをお持ちの従業員様が使えるサービスです。

ーーPerkでは、従業員個人が好きなサービスを利用できるのですか?

はい、最初に紹介した以外にも、サウナ、英会話、サプリメント美容、旅行、子育て系のサービスからデリバリーまで、今欲しいと思ったモノを好きに選んで使えるし、利用実績は会社に通知されないのも魅力ですね。現在では1,100以上のサービスを特別提供で利用できます。

ーーPulseの「調子どう?」という機能はユニークですね!

Slack上でヒアリング通知が来て、今週の自分の点数を5点満点で報告しコメントをつけると、翌週に上司からのコメントが返ってくるような機能です。点数はあとから見直せて、「このときって何があったんだっけ?」と自分の成長を実感できたりできます。上司もメンバーのモチベーションの上下を確認できるので、会えない期間もモチベーションを把握した上で適切なコミュニケーションが図れます。

調子どう?の通知/回答画面(https://help.wantedly.com/hc/ja/articles/9630165825817--%E8%AA%BF%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%81%86-%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 から引用)

↑調子どう?の通知/回答画面

Q.どんなときに使っているか

フィットネスなどテレビを見て気になったサービスはまずPerkで調べてみて、お得に使えないか確認しています。私が企画している座談会やイベントではピザのデリバリーを頼んだりもしています。休日のレジャーの予約も毎回Perk経由で探します。最近はサウナや映画の予約もしました!

Pulseは、1on1で上司と話したいアジェンダを事前に送ったり、Google ドキュメントのアジェンダを添付したりできるので、相談事から業務連絡まで使っています。

Q.気に入っている機能
Pulseには、いい仕事をした人を讃えることができる「さすが!」という機能があります。いい仕事をしたメンバーに、ハッシュタグをつけて称賛メッセージを送れる機能で、称賛を送った数・送られた数なども管理画面で確認できます。
Q.おすすめの企業

Perkは、現状の福利厚生が制度面しかない、日常使いができないなどで社員が満足していないと感じている企業様にもおすすめですね。

Pulseはリモートワークで社員のモチベーションが下がってきている、社員の本音に踏み込めていない、という課題を感じている企業様におすすめです。

Perk/Pulseの公式サイトはこちら
https://www.wantedly.com/about/engagement

編集後記

リモートワークは、企業にも従業員にも多くのメリットをもたらす働き方ですが、一方で、従業員の適切な労務管理や人事評価ができなかったり、コミュニケーション不足に陥ったり、モチベーションの低下を招くなどのデメリットも存在します。

五十嵐さんのように社内SNSやビジネスチャット上のコミュニケーションをオープンに共有したり、称賛を気軽に送り合えたりするツールを活用するなど、ツールの力も利用しながら、社内の雰囲気を活性化できると、さまざまな社内の課題の解決につながるのではないかと思います。人事の方、採用担当の方はぜひご検討ください。

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