ゲストプロフィール
Thinkings株式会社 代表取締役社長
吉田 崇 氏
早稲田大学政治経済学部を卒業後、人材コンサル企業を経て、2005年に双日株式会社へ入社しITビジネスに携わる。2013年、イグナイトアイ株式会社を設立し、採用管理システムsonar ATSを提供開始。2020年経営統合により、Thinkings株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。
吉田さんが紹介する3つのITツールはこちら
はじめに
ーー御社の事業を教えてください。
1,000社以上の企業様にご利用いただいている「採用管理システムsonar ATS」を提供しています。直近では、16.2億円の資金調達を実施しました。PR・マーケティングや採用強化にも積極的に取り組んでいます。
ーーリモートワークの取り組みや、吉田さんの働き方をお聞かせください。
全社員リモートワークを基本としていて、チームや個人単位でオフィス出社と自宅勤務の頻度が選択可能です。リモートワーク手当を支給したり、PCモニターを自宅へ貸し出したりするなど、環境の整備にも注力しています。今後はさらに、「Remote & Emote」をコンセプトとして「感情」に注目したコミュニケーション施策を加速させていこうと考えています。
私自身も、フルリモートワークで働いています。家では娘3人の父親ですが、オンライン会議中に3歳の三女が大泣きして入ってきてしまう、なんてこともありました。フルリモートワークゆえにITツールは色々と導入しています。今日は、その中でも特にオススメのツール3つを紹介します。
採用管理システムsonar ATS
弊社の採用担当者も人数がものすごく多いわけではないのですが、応募者一人ひとりに向き合った選考を実現したいと思っています。新卒と中途採用の両方でそれを実現するために、自社ツールの採用管理システムsonar ATSを活用しているという状況です。
弊社だけでなく、今って採用がものすごく難しい時代になっていますよね。昔は企業が「採用してあげる」というスタンスでもよかったのですが、今は応募者の方が優位なので、最初に、応募者から企業が選ばれる。次に、企業が選ぶ。という順番を間違えてしまうと採用できなくなっています。
たとえば、リファラル採用の方と、ウェブ求人媒体から応募された方がいる場合、両者に同じ対応をすると離脱されてしまいます。前者を型通りの説明会に誘導してしまうと、「社員の〇〇さんの紹介があって受けに来たのに、急に説明会が始まっちゃったんですけど…」という感じになってしまいます。
もちろん採用担当者側も、こういった応募者体験を下げてしまうような対応をなくさないといけないと思っています。しかし、やればやるほどリソースが足りなくなってしまいどんどん業務が逼迫していきます。これをsonar ATSで解決したいと思っています。
ーー御社では何名くらい採用されていますか?
昨年は全部で50~60名くらい、sonar ATSを活用して採用しました。採用担当者は正社員が2名とアルバイト・パートが2名の計4名体制で、少ない人数でもうまく採用活動ができていると思います。
ーー応募者に合わせた細かい対応とは、どのような対応でしょうか。
sonar ATSでは、「こういう方だったら、こういう選考にしておこう」とか、「この媒体からだったら、こういう選考にしよう」と、応募者に合った選考フローをドラッグ&ドロップで自由に設計できます。
↑右下の自由にドラッグ&ドロップでフロー設計できる
そうした、応募者に寄り添った選考フローを複数設定しても、自動化の仕組みにより、業務オペレーション・採用プロセスをしっかりと回せることが特長です。
たとえば、説明会の1日前にLINEでリマインドを送るとか、設定した条件に合わせたメッセージを送るなど、人事がやらないといけないありとあらゆるオペレーション業務を各フローの箱に仕込んでおけます。ものすごく細かい選考フローを作っても、きちんと回しきれる、ということが非常に大きいです。
↑クロス集計機能で応募経路や適性検査結果などをかけ合わせた分析ができる
- Q.どんなときに使っているか
- 毎日使っています。採用の進捗確認もしますし、面接をほぼ毎日やっているので記録を残したり、社内連絡もsonar ATS上でやったりしています。
- Q.気に入っている機能
- 縦と横でのクロス集計が組めることです。応募経路や適性検査の結果などから採用の傾向を可視化できます。ここまであらゆるデータをクロスして分析できる採用管理システムは、ほかにないと思います。
- Q.おすすめの企業
- 応募者一人ひとりに向き合いたいけどなかなか手が回らないとか、一応回ってはいるけど「本当にこの採用の仕方でいいんだっけ?」と、モヤモヤしている企業様におすすめです。月々2万円以内からご利用いただけます。
《sonar ATS》のPOINT
- 大手、中小企業の規模問わず2,000社以上の導入実績
- 求人募集、応募者管理、面接日程調整などのあらゆる業務を効率化
- 求人媒体、適性検査、社内チャットツール、他各種サービスと連携
Notion
Notionには結構ファンが多いと思いますけど、私も大好きでいろいろと使っています。ノートアプリみたいに紹介されることが多いと思いますが、実際使ってみると、本質はデータベースだと思っています。データベースをものすごく手軽に扱えるようにしてくれたサービスですよね。
データが格納されていき、データをビューで見られるのがすごくいいです。最近流行りの一般的なビューがNotionには揃っていて、Trelloみたいな看板方式のビューなどもあり、レパートリーの多さに感激しています。
ーーデータベースとしての活用とは、どのような使い方でしょうか?
たとえば、営業やパートナーセールスの方の状況管理などをしています。商談の紹介件数や成果を自分用に見える化しています。手軽にちゃちゃっとNotionの中で集計できるので、傾向を瞬時に把握するのに役立っています。
- Q.どんなときに使っているか
- 議事録をとるなどメモアプリ的にも使いますし、ちょっとした集計管理をしたいときや、タスク管理にも使っています。日記や読んだ本の管理もしたりしますよ。
- Q.気に入っている機能
- リレーショナルデータベースです。データベース同士を関連付けて管理できるのでよく使っていますね。Notionの中にあるデータベース同士を関連させてビューで描画できます。
- Q.おすすめの企業
- おそらく人を選ばずに使えると思います。特に、情報の整理欲がある方には気持ち良く使えるのではないでしょうか。
《Notion》のPOINT
- ドラッグアンドドロップでドキュメントを管理
- オリジナルのタグを設定可能
- ほかのツールの内容をNotion内に埋め込み可能
※ITトレンドでは、株式会社ノースサンド様が代理店のNotionを紹介しています。
HeyTaco!
HeyTaco!は、ピアボーナスツールです。感謝とともにタコスのスタンプを投稿すると、相手にタコスマークが贈られます。弊社の基盤のコミュニケーションツールはMicrosoft Teamsなので、その中で使っています。
もともとは社員同士の関係性の質を高めるのが目的で、ちょっとした感謝を伝え合う文化を作れたらいいなと思い導入しました。特にリモートワークになってから、HeyTaco!を入れておいて良かったなと思いますね。なかなか普段リアルに顔合わせができなくても、HeyTaco!があることで、とても良い雰囲気が作れています。
↑毎日飛び交うメッセージとタコス
実は今日もこの取材の前に、全社会がありまして、HeyTaco!の送り合いの中で特に良いと思うものをピックアップし、表彰してきました。弊社のバリューを体現したエピソードなどを取り上げて紹介するようにしています。
ーー毎日HeyTaco!のメッセージが飛び交っているイメージでしょうか?
Teams上で毎日10件以上、やり取りが発生していますね。コミュニケーションの中で、「これ、タコスだな!」みたいな発言もよくあります。私も、HeyTaco!上のやり取りを見て、「こういう部署で、こういう活動をしているんだ」ということを知ったりすることもよくありますよ。
- Q.どんなときに使っているか
- 日々の感謝のメッセージのやり取り。全社会で、良いトピックスを取り上げて共有もしています。
- Q.気に入っている機能
- やれることがとてもシンプルなことですね。ただ「タコスを贈る」っていうのがいいなと思います。「なんでタコスなの?」みたいな感じですが、すっかり慣れました(笑)。
- Q.おすすめの企業
- ミッション・バリューを浸透させたい企業にはとてもいいと思います。リモートワークをしている企業にもおすすめです。
HeyTaco!の公式ページはこちら
https://www.heytaco.chat/
編集後記
Thinkings様は2020年に2社を吸収合併して設立された会社ということで、取材にあたりツールの統合や課題などにも注目していました。お話を伺うと、吸収合併後もsonar ATSを引き続き順調に活用されている状況で、もともとSlack上で使っていたHeyTaco!をThinkings社になってからはTeams上で運用されるなど、柔軟な乗り換えができているのはSaaSサービスならではのメリットだと感じました。
また、4名の採用チームで年間50名以上を採用できる背景には、sonar ATSが大活躍しているとのことでした。選考フローの設定画面は、非常に簡単そうで採用担当の方にはぜひ一度は触ってみてほしいです。カスタマーサクセスチームによるサポートも充実しており、自社でバリバリ活用されているノウハウを聞きながら運用できるのは非常に心強いと思いました。採用をもっとよくしたい!とお悩みの方は、ぜひ資料請求をしてみてください。
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