ゲストプロフィール
株式会社ココラブル 代表取締役
森 美知典氏
1974年、京都府生まれ。東京都立大学卒業後、サイバード社、イエルネット社などのベンチャー企業を経て、株式会社アイ・エム・ジェイ(現アクセンチュア株式会社)入社。広告事業、メディア事業を立ち上げた後、株式会社IMJモバイルCOO兼アイ・エム・ジェイグループ自社サービス事業を管掌。 2011年、株式会社ココラブルを設立し代表取締役CEOに就任。
森さんが紹介する3つのツールはこちら
はじめに
ーー御社の事業について教えてください。
SNS広告運用などのマーケティング支援、ECに係るマーケティング支援、自社EC事業の3つがメイン事業です。具体的には、お客様の広告集客をお手伝いさせていただくチーム、AmazonなどのECプラットフォーム上で物を売るサポートさせていただくEC支援チーム、自社で商品を販売しているチームがあります。自社のEC事業は、越境コマースといって、日本のものをさまざまなオンラインプラットフォームを使って、ダイレクトに世界に販売しています。
ーー御社の社風や働き方について教えてください。
ココラブルという社名は、心をableにするということが由来でして、経営理念は『「心うごかす」を産み出す』です。なので、お客様の心を動かすっていうこともそうですし、メンバーもここで一緒に仕事して楽しいな、とか、お客様に価値を提供できて嬉しいな、というような、仕事を通じてポジティブに心動かす経験をしてほしいと思っています。
そのために経営陣を含めて寄り添うマネジメントをすることが多いです。寄り添い過ぎじゃないのかって議論もときどきあるんですけどね(笑)。やっぱりメンバー自身に寄り添うということは、私がとても大事にしているポイントです。
Slack
皆さん使っていると思いますが、弊社でも4年くらい前から導入しています。最初はエンジニア中心のやりとりに活用していたのですが、次第にもうこれを社内コミュニケーションのベースにした方がいいよねと、会社のオフィシャルコミュニケーションツールとして採用しました。
業務でも大いに活用していて、お客様とつながっていたり、広告のチームは案件の広告効果などを毎日Slackに自動で流すようなAPIを作っていて、わざわざ管理画面を見に行かなくても成果をすぐに確認して、次の日の施策に活かしたりということもやっています。
プロジェクト単位でチャンネルもたくさん作っています。面白いチャンネルを挙げるとすれば、社内の組織を横断したメンバーで構成する「BOND」という取り組みがあるのですが、そのチームごとにチャンネルを作っています。弊社は3つの事業を行っているのでどうしても垣根ができちゃいます。なので、事業を横断したコミュニケーションを活性化することが必要なんです。
それぞれのメンバーが1ヶ月間にあったことをいい面でも悪い面でも共有して話す機会を作っています。批判/非難・問題解決はしないルールで傾聴し、ほかのメンバーの経験から学び合うという取り組みです。そのメンバーが入ったチャンネルを各々で作っていて交流を続けたりしています。横のコミュニケーションが増えてきたっていうのはとても嬉しいですね。
ーー社内のコミュニケーションは全てSlackですか?
今はメールとSlackを両方使っています。例えば月に1回、「月次メール」っていうのを私から全社員に送信しています。社員へのメッセージや今月の全社の状況、私が考えていることを書いて送っているんですが、今年からは同じ文章を全社のSlackチャンネルにも送るようにしました。メールだとなかなか全員がコメントをしたり返信したりっていうのはしづらいですが、Slackだと気軽にオッケーとかgoodとか社員が反応してくれるので、良かったかなと思っています。
ーーテキストのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?
Slackに限ったことではないのですが、上司からのテキストコミュニケーションは、やっぱり固く見られがちなんですよね。なので、メンバーにSlack上で連絡するときは、「お疲れ様ですー」など横棒を使うなど、なるべく柔らかい文章を書くようにはしています。
あとは全体が見ているSlackチャンネルで、断定的なものの言い方や指摘口調でコミュニケーションするというのは、やらないようにしています。メッセージだけが独り歩きしてしまうと思うんですよね。
またSlackは既読機能がないので、いつ見ているかわからないとか、返信が遅かったりするとすごく気になります。そのため、私自身は早めに何らかのレスをするようにしています。
- Q.どんなときに使っているか
- 社内コミュニケーション、API連携、お客様とのやり取り
- Q.気に入っている機能
- 自由に作れるスタンプ
- Q.おすすめの企業
- どんな会社でも活用できると思います!
GoogleMeet
コロナ禍になって、リモートワークを導入したことで最初はほかのWeb会議ツールを使っていたんですけど、セキュリティリスクが問題になったときにエンジニアが「Meetの方がいいよね」っていう風に言っていたのでMeetを使っています。
時間制限も無く使えるし、Googleカレンダーに会議URLをそのまま登録できるのも便利ですよね。Webカメラの画質も最初はほかのツールより少し劣るかなと思っていましたが、今は遜色ないくらい向上していると思います。
一時期は全社会のときは回線問題が発生したりするので、参加者はカメラをオフにしましょうっていうふうには伝えていたんですけど、最近は特に問題もないのであえてカメラオンにしましょうって声掛けをしていて、みんなのリアクションを見ながらすすめられるようにしていますね。
ーーオンラインとオフラインの使い分けはしていますか?
年一回の社員総会はハイブリッドでやっています。出社する人は出社しますし、家からオンラインで参加する人もいます。新型コロナ感染拡大状況に応じて対応のレベル分けをしていますが、今は自由に出社かリモートか選べるようになっています。商談したり、営業を受けたりするのもオンラインで全く問題ないですね。むしろ手間がかからないのでとてもいいかなと思います。
ただ、社内の幹部の会議だけは出社して、会議室でやるっていう風に決めています。もちろん体調不良などがあればハイブリッドにするんですけれど、基本的には、週1回の幹部会議は出社して話すようにしています。Face to faceで行った方が良いものもあると思います。
- Q.どんなときに使っているか
- リモート会議、お客様との打ち合わせ
- Q.気に入っている機能
- Googleカレンダーに会議URLをそのまま登録できること
- Q.おすすめの企業
- 時間制限なく無料で使えますし、どんな会社でも活用できると思います!
《GoogleMeet》のPOINT
- 無料でも回数制限なし!まずはお試し利用も可能
- スマホからでも利用可能!場所を選ばず気軽に会議
- 高度なセキュリティ機能が充実!安心して導入できる
Chatwork
Chatworkはお客様のご希望に合わせて利用しています。ほかのツールに比べて、外部の方の招待がしやすいですよね。業務提携している企業様がChatworkを利用されているので、連絡手段として使っています。メールよりも早く、簡潔に連絡できるのがいいと思います。スマホのアプリも利用していて、仕事の合間に確認して返信したりしています。
- Q.どんなときに使っているか
- 社外の方との連絡
- Q.気に入っている機能
- 外部の方との連携のしやすさ
- Q.おすすめの企業
- 社外の方とのコミュニケーションを円滑に行いたい企業にはよいと思います。
《Chatwork》のPOINT
- 導入社数304,000社以上の実績!
- ISO27001などセキュリティ規格を取得!
- さまざまなツールと連携して情報を一元管理!
編集後記
今回は比較的どの会社でも簡単に導入できる、ITツール3つをご紹介いただきました。しかしながら取材を進める中で同じITツールを導入していても、活用の方法やルールは様々で、会社の社風や文化に大きく左右されるということを感じます。
森さんのお話を伺って、複数の事業を運営しながらも部署を横断した全社員の方が一体感を持って働けるように取り組まれていて、そのためにSlackも活用しているのが印象的でした。今後もSlackやGoogleMeetなどを活用し、社員の方々の働きやすさと多様性を尊重しながら、ワクワクするような会社づくりができていく姿が想像できました。
Web会議ツールの機能もどんどん向上しているので、もしリモートワークの継続に悩んでいる、全社の会議は絶対集合しないとできない、、と思っている方がいましたら、ぜひ参考にして積極的にITツールを活用した働きやすい環境づくりに取り組んでいただけたらと思います。
今回ご紹介いただいたツールは、すべてITトレンドに掲載中です。気になる方はぜひお問い合わせしてみてください。
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