MRPとは
MRP(Material Requirements Planning System)とは、「資材所要量計画」という意味です。わかりやすくいうと「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」用意するための計画のことです。
製造業では、在庫を適正に保つことが利益最大化のポイントです。MRPは、生産計画にもとづき必要な資材を計算し、在庫状況と照らしあわせて発注時期などを決定します。このような徹底した資材管理を行うことで適正在庫を維持し、管理コストの抑制や生産業務の効率化を実現します。
MRPシステムとは
MRPシステムとは、資材調達計画の最適化をサポートするためのツールです。必要な部品や材料の必要量、納期を計算し、在庫が不足しないように管理します。MRPシステムは、生産管理システムやERPといった包括的なシステムに統合されることが一般的です。
MRPのメリット
MRPを活用すると、必要なタイミングで適切な量の資材・部品を調達できます。業務における具体的なメリットは以下のとおりです。
- ●適正在庫の維持
- ●コスト削減
- ●生産性の向上
- ●計画変更への柔軟な対応
適正在庫の維持
過剰在庫になると、在庫コストの増加や資材の劣化などの問題が発生します。一方、在庫不足になると欠品や生産遅延などの問題が発生する可能性もあるでしょう。MRPを導入すれば、生産計画にもとづいて必要な資材の所要量を算出するため、在庫の過不足を防ぎ、適正在庫を維持できます。これにより、在庫回転率の向上にもつながります。
コスト削減
短期間に発注を繰り返すと、資材の調達コストが増加しかねません。MRPを活用し、計画的かつ効率的な発注を行うことで、仕入れコストを低減できます。製品原価の低下にもつながり、企業の競争力向上に貢献するでしょう。また、生産管理工数を省力化し、人件費削減も実現可能です。
生産性の向上
生産効率向上のためには、在庫管理を徹底し、計画的な生産ライン稼働が不可欠です。MRPは、製造に必要な材料・部品の量や納入時期を最適化します。資材の手配遅れによる生産ラインのストップを回避し、効率的な生産を可能にするでしょう。これにより、納期厳守や品質維持が実現し、顧客からの信頼獲得にもつながります。
計画変更への柔軟な対応
計画の変更やキャンセルがあった際、MRPを導入していれば新たな条件を設定するだけで簡単に再計算が行えます。また、過剰な在庫数の把握など、計画変更やキャンセルに伴って発生する業務にもスムーズに対応可能です。
MRPシステムの選び方
MRP対応の生産管理システムを比較・選定する際には、主に以下の点に留意しましょう。
- ■導入目的に適しているか
- MRPシステムの導入目的は、生産効率化や適正在庫維持、納期短縮など多岐にわたります。例えば、多品種少量生産を行う企業でコスト削減を目的とする場合、在庫管理や原価管理に強いシステムが求められるでしょう。
- ■自社の生産手法に適しているか
- 生産管理システムの一部には「食品製造向け」「電気機器製造向け」など、特定の業種に特化したものもあります。製造業にはさまざまな形態があり、生産手法も異なるため、自社に合ったシステムを選ぶことが大切です。
- ■サポート体制が充実しているか
- トラブルやエラーが発生した際にサポート体制が充実していないと、業務に大きな支障が出る可能性もあります。サポート範囲だけでなく、問い合わせ方法やサポートの対応時間についても事前確認が必要です。
【比較表】MRP対応の生産管理システム
MRPは、生産管理システムに組み込まれているのが一般的です。ここからは、MRPに対応した生産管理システムのおすすめ製品を紹介します。まずは、提供形態や機能などを一覧にした比較表を見てみましょう。
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製品名 |
提供形態 |
参考価格 |
参考価格補足 |
対応機能 |
レビュー評価 |
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スマートF |
クラウド / パッケージソフト / SaaS |
初期費用300,000円 月額48,000円 |
ミニマムパック |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
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TPiCS-X |
オンプレミス / パッケージソフト / クラウド |
1,200,000円~5,000,000円 |
サブスクリプションプラン・無料トライアルあり |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
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UM SaaS Cloud |
クラウド / SaaS |
月額50,000円~ |
UM基本パック+業務モジュール1種類の価格 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
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A's Style |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
10,000,000円~50,000,000円 |
利用ユーザー無制限のライセンス費用+総導入費用 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
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WorkGearシリーズ |
オンプレミス / パッケージソフト |
1,200,000円~8,000,000円 |
導入には別途諸経費が必要 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
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EXPLANNER/J |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
3,500,000円~ |
100ユーザーライセンス |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
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成形業統合生産管理システム GMICS |
オンプレミス / パッケージソフト |
ー |
ー |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
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GrowingMIS生産管理システム |
オンプレミス / パッケージソフト |
ー |
ー |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
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FutureStage |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト/ SaaS |
20,000,000円 |
ー |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
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FutureStageクラウドソリューション |
クラウド / SaaS |
月額25,000円~ |
保守料込み |
組立・加工/生産計画 |
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Smart生産管理システム |
オンプレミス / クラウド / ASP |
4,000,000円~ |
価格はパッケージライセンスの場合 |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
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GEN |
クラウド / SaaS / ASP |
ー |
ユーザー数による課金制。30日間の無料トライアルあり |
製造全般/生産計画/資材管理 |
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effitA |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS |
ー |
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製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
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TONOPSシリーズ |
パッケージソフト |
ー |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
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ここからは各製品の特徴について詳しく解説します。気になる製品は緑の「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加しておくと、あとからまとめて資料請求ができます。
《スマートF》のPOINT
- 在庫管理や工程管理など、必要な機能からスモールスタート可能
- 導入コンサルつきのトライアル可能、既存システムにも柔軟に連携
- バーコード管理やタブレット活用でペーパーレスIoTを実現
株式会社ネクスタが提供する「スマートF」は、在庫管理や生産計画機能を搭載し、MRPの実現がしやすいクラウド型生産管理システムです。従業員20名の規模から中規模や大規模、上場規模までさまざまな企業の導入実績をもちます。必要な機能だけから運用するスモールスタートも可能なため、コストを抑えて導入しやすいでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / パッケージソフト / SaaS |
参考価格 |
ミニマムパック:初期費用300,000円、月額48,000円 |
参考価格補足 |
必要な機能は随時追加可能 |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
いい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 250名以上 500名未満
改善してほしい点 その他製造 100名以上 250名未満
《TPiCS-X》のPOINT
- 国内外で2096社以上の実績(英語・中国語・ベトナム語の対応)
- 一品生産(製番管理)や繰り返し生産(MRP)の機能が充実
- 短納期の対応や、在庫削減を目的とされる企業にお勧めします
株式会社 ティーピクス研究所が提供する「TPiCS-X」は、MRPや製番管理、ハイブリッド、個別生産などに幅広く対応する生産管理システムです。英語や中国語、ベトナム語でも利用でき、国内外で2,000社を超える導入実績があります。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
参考価格 |
1,200,000円~5,000,000円 |
参考価格補足 |
サブスクリプションプラン、無料トライアルあり |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
《UM SaaS Cloud》のPOINT
- 多様な生産形態(加工・組立・プロセス生産)に対応
- スマホ・タブレット・IoTデバイスと連携し多様な入力方法を実現
- 強固なセキュリティ基盤上に必要な機能の段階導入が可能
株式会社シナプスイノベーションが提供する「UM SaaS Cloud」は、業種や生産形態を問わず利用できる柔軟なシステムです。クラウド型の生産管理システムであり、PC・タブレット・スマホからリアルタイムにデータを収集・管理します。強固なセキュリティ基盤をもち、段階的な導入にも対応します。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
月額50,000円~ |
参考価格補足 |
UM基本パック+業務モジュール1種類の価格 |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 100名以上 250名未満
《A's Style》のPOINT
- WEB型ERP:受注~出荷まで一連のプロセスとデータを管理
- 生産計画~工程予実をガントチャートで見える化 ※マウス調整OK
- 現場タブレット活用で叶える現場実績登録 (製造・検査、入出庫)
「A's Style」は株式会社ケーエムケーワールドが提供する、高機能なMRPにも対応した生産管理システムです。生産管理や原価管理を基軸としており、製造業向けのERPとして基幹業務を支援します。生産形態など業務にあわせたカスタマイズが特徴です。
対象従業員規模 |
50名以上500名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
参考価格 |
10,000,000円~50,000,000円 |
参考価格補足 |
利用ユーザー無制限のライセンス費用+総導入費用 |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
改善してほしい点 自動車、輸送機器 50名以上 100名未満
《WorkGearシリーズ》のPOINT
- 業界最安値の限界に挑戦。生産管理システムがこの価格で。
- DX化でペーパーレス・現場の見える化を促進
- ユーザー納得の口コミ。GoodProduct賞受賞
モリックス株式会社が提供する「WorkGearシリーズ」は、小規模製造業向け生産管理システムです。MRP在庫生産管理システムとして「WorkGear-MRP」が用意されています。自社に必要な機能でのスモールスタートが可能で、拡張やカスタマイズにも対応する点が強みです。
対象従業員規模 |
10名以上100名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト |
参考価格 |
1,200,000円~8,000,000円 |
参考価格補足 |
導入には別途諸経費が必要 |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
改善してほしい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 10名未満
《EXPLANNER/J》のPOINT
- 受注から出荷・生産管理、原価管理までをフルサポート!
- 見込み生産から個別受注生産まで複数の生産形態に対応!
- 「開発フレームワーク」の構造により変化に強いシステムを提供!
日本電気株式会社(NEC)が提供する「EXPLANNER/J」は、クラウド対応の機械製造業向け基幹業務パッケージです。見込み生産のほか、個別受注や受注生産に対応し、受注から生産・出荷までをフルサポートします。また、製番管理とMRP管理のハイブリッド型も対応可能です。
対象従業員規模 |
100名以上 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
参考価格 |
3,500,000円~ |
参考価格補足 |
100ユーザーライセンス |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/資材管理 |
いい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 100名以上 250名未満
製品・サービスのPOINT
- 販売実績25年以上の事例・ノウハウを活かした生産管理システム
- WEBの仕組みで、操作性も直観的で、分かり易く、すぐに業務利用
- 成形機の稼働状況もリアルに見え、IoTで工場の見える化を実現
ムラテックフロンティア株式会社提供の「成形業統合生産管理システム GMICS」は、成形・加工業に必要な基幹業務を一元管理します。10名~250名程度の従業員規模の企業に適しており、全社業務の見える化でトラブルの早期察知や品質向上を支援します。高いカスタマイズ性をもつほか、成形機の稼働状況もリアルタイムで把握可能です。
対象従業員規模 |
10名以上 250名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
製品・サービスのPOINT
- 製造現場の生の声を反映しています!
- 経営課題を解決し製造業の未来をサポート!
- 安定した品質と高生産性のシステム!
ムラテックフロンティア株式会社が提供する「GrowingMIS生産管理システム」は、加工業向けの生産管理システムです。量産を対象としたMRP方式と、個別受注生産を対象とした製番管理方式から選択できます。企業の成長にあわせて、管理レベルの向上と拠点展開が可能な点もメリットです。
対象従業員規模 |
10名以上250名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 1,000名以上 5,000名未満
《FutureStage》のPOINT
- 「FastPack」導入モデルなら最短3ヵ月でシステムの導入を実現
- AWS活用モデルで低コスト&フレキシブルなシステムを構築
- 業種に特化した業種別テンプレートで業務のフィット感が向上
株式会社日立システムズが提供する「FutureStage」は、製造業向け生産・販売管理システムです。本格的なMRPが搭載されており、生産計画から実績管理までをサポートします。また、業種特有の要件を実装した自動車部品業や金属加工業、一般機械製造業向けのパッケージも用意されています。
対象従業員規模 |
10名以上500名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS |
参考価格 |
20,000,000円 |
参考価格補足 |
ー |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 500名以上 750名未満
製品・サービスのPOINT
- 機能がコンパクトだから手軽で低価格
- 業務に合ったモデルだから最短3日で導入・利用可能
- 初めての導入でも簡単だから安心
「FutureStageクラウドソリューション」は、株式会社日立システムズが提供する生産管理システムです。MRPによる手配の自動作成が可能で、一括で作業指示や発注ができます。申込みから最短3日で利用をはじめられるのも特徴です。
対象従業員規模 |
50名未満 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
月額25,000円~ |
参考価格補足 |
保守料込み |
対応機能 |
組立・加工/生産計画 |
改善してほしい点 その他製造 100名以上 250名未満
《Smart生産管理システム》のPOINT
- 特有な業務に応えられるよう、安価でカスタマイズ開発が可能
- 多言語、多通貨、多税種に対応しグローバル・海外展開がしやすい
- 要件分析~導入支援まで、プロパーエンジニアがサポート
株式会社スカイシステムが提供する「Smart生産管理システム」は、ブラウザから利用できるWebシステムです。MRPの実行により、製造指図や発注の計画立案を自動化します。また、システム基盤の多くにオープンソースを使っているため、設備コストの削減も期待できます。
対象従業員規模 |
10名以上250名未満 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / ASP |
参考価格 |
4,000,000円~ |
参考価格補足 |
パッケージライセンスの価格、クラウドライセンスは問い合わせ |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/生産計画/資材管理 |
《GEN》のPOINT
- サブスク型のパッケージにも関わらず豊富な機能と幅広い拡張性!
- MRPと製番管理を両立した運用が可能
- 万全のセキュリティーかつ導入から運用までを手厚くサポート
GEN株式会社が提供する「GEN」は、製番管理とハイブリッド運用可能なMRPエンジンを搭載する生産管理クラウドです。ノンプログラミングで何度でもカスタマイズできるため、導入後も柔軟な変更が可能です。生産管理のほか、販売や在庫、顧客管理やワークフローなどを一元管理するクラウドERPとしても活用できます。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ユーザー数による課金制 |
対応機能 |
製造全般/生産計画/資材管理 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 その他製造 10名以上 50名未満
製品・サービスのPOINT
- 現場目線での使い勝手にこだわり、多様な業種・業態に対応
- 在庫情報のリアルタイム処理や即時MRPで最新情報を共有
- オンプレミス型とクラウド型(SaaS型)の2パターンで導入可能
株式会社ミキ情報システムが提供する「effitA」は、拡張性と柔軟性にすぐれた生産管理パッケージです。製造現場出身者が実務経験で得たノウハウをもとに構築されているため、現場目線での使いやすさが特徴です。MRP処理が即時にできるため、各工程の計画変更にも柔軟に対応します。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
対応機能 |
製造全般/組立・加工/プロセス製造/生産計画/需要予測/資材管理 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 自動車、輸送機器 100名以上 250名未満
改善してほしい点 自動車、輸送機器 100名以上 250名未満
《TONOPSシリーズ》のPOINT
- 幅広い業界に対応
- 使いやすいシステムを短期間で構築
- 各種設備・機器との連携を 容易に実現
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社が提供する「TONOPSシリーズ」は、製造業をはじめ、物流や印刷、アミューズメントなどさまざまな業界に対応した生産管理システムです。生産計画からMRPを算出して、資材発注や発注点管理が可能です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
対応機能 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
生産管理システムのおすすめ製品をさらに比較してみたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
MRPを運用する基本的な流れ
一般的なMRPの流れは、以下のとおりです。大まかに3つのステップに分けられます。
- 1.生産計画を立てる
- 販売計画や受注管理の情報をもとに、生産計画を作成する。
- 2.部品表から部品の総必要量を計算
- 部品表(一つの製品を作るために必要となる部品を一覧表にまとめたもの)から、一つの製品あたりの総必要量を計算する。
- 3.在庫量を加味し、発注する
- 在庫量を総必要量から差し引き、発注計画を立てる。納期に注意し、納品までに必要となる日数についても考慮する。
MRPからMRP2・ERPへの変移
MRPは今なお、多くの生産管理現場で用いられている手法です。しかし、現在はMRPの拡張版であるMRP2、そしてMRP2をさらに発展させたERPへと主流が移行しています。ここでは、MRPからERPへの生産管理の変遷について解説します。
MRP2へ発展
製造計画を立てるためには、生産能力や部品の調達計画も考慮する必要があります。
MRPを発展させ、資材に加えて人員や製造設備、物流計画までの管理を可能としたシステムがMRP2です。「Manufacturing Resource Planning」の略で、「生産資源計画」という意味です。
ERPの普及
1990年代の初頭、長期的な不況の立て直しのためにアメリカで、BRP(Business Process Re-engineering)という概念が普及しました。コストや品質、サービスやスピードなど、ビジネス水準の改善を指すものです。このBRPの中核を成す仕組みがERPであり、ERPはMRPを会計や管理業務にまで発展させたものといえるでしょう。
ERPは企業の主要業務を一つのシステムに統合し、各業務間の連携を強化することで、経営戦略の立案を支援します。
製番管理とMRPの違い
在庫管理の方法には、MRPのほかに「製番管理」があります。ここからは、MRPと製番管理の違いについても説明します。
在庫の管理方法
「製番」とは、受注ごとに採番される番号のことです。製品の履歴を管理するために使用されます。
MRPと製番管理の違いは、在庫の割り当て方法です。MRPの在庫管理方法は、同じ製品(品番)であれば在庫を共有します。製番管理の在庫管理方法は、同じ製品(品番)であっても製番が異なる在庫は使用できません。
MRPのメリットは、同じ品番の製品間で資源・在庫を相互活用することで、効率的な運用を可能にする点です。一方、製番管理は受注量から手配量が決まるため、在庫を意識する必要のない点がメリットといえるでしょう。
採用される生産方式
生産方式によって、MRPと製番管理のどちらが適しているかが変わります。同じ製品を大量に生産し、各顧客に分配する「見込み生産」方式の場合はMRPを採用します。受注してから生産を開始する「受注生産」方式の場合は、製番管理が親和性の高い管理方式です。
MRP対応の生産管理システムを活用する際のポイント
MRP対応の生産管理システムの導入にあたっては、以下に注意が必要です。
計画変更による調整業務
生産管理システムは、計画に沿って必要な時期に必要な資材が手に入るよう計算します。しかし生産計画は、顧客の都合や市場の動向によって頻繁に変更されます。生産計画の変更に伴い、納期調整や人員配置の変更などの調整作業が生じるため、システムへの再登録作業が必要です。
データの見直しが必要
MRPは生産計画や部品表などのデータに従って、資材計画を立てます。しかし、この生産計画や部品表などのデータ精度が低いと、いくらシステムが優秀でも正しい資材計画は立てられません。MRPが効果的に機能するためには、前提となるデータの精度が重要です。
情報共有体制の整備
製造・組立・加工・生産管理・資材管理などの各部門において、リアルタイムに情報共有できる体制を整えましょう。各現場において計画に遅れが生じた場合も、情報共有を迅速に行い臨機応変に対応する必要があります。全社において、業務を見える化することで、稼働率向上が期待できるでしょう。
自社の生産管理手法にあわせてMRPの導入を検討しよう
MRP・MRP2・ERP、また製番管理にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。どの手法が最適かは生産業務の内容や生産管理方式、生産方式によって異なるため、違いを把握して自社に最適なMRPの導入を検討しましょう。
なおMRPは、生産管理システムに組み込まれているのが一般的です。生産管理システムの一括資料請求を活用し、製品の比較検討に役立ててください。