Web会議システムとは
Web会議システムとはインターネットを通じ、遠隔地にいる相手と対面しているような会議を行えるツールです。音声のみで行う電話会議とは異なり、参加者の顔を見たり資料を共有したりしながら会議を進行できる点が特徴です。
以下の記事でWeb会議システムについて詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
クラウド型とオンプレミス型の違い
Web会議システムは2種類に分類されます。外部サービスの提供者が管理するサーバへアクセスする「クラウド型」と、自社のネットワーク内部にサーバを構築・運用する「オンプレミス型」です。
クラウド型のメリット
この記事では、クラウド型についてのメリット・デメリットを解説します。まず、メリットは以下のとおりです。
- ■どこからでも会議ができる
- ■常に最新バージョンのサービスが利用可能
- ■コストを抑えて導入できる
それぞれ解説します。
どこからでも会議ができる
クラウド型Web会議システムで必要なものは、インターネット環境だけです。パソコンだけでなく、スマートフォン端末やタブレット端末からアクセスできるため、どこからでも場所を選ばず会議が可能です。
スケジュールの組みやすさや移動費の節約といったメリットが享受できるでしょう。
常に最新バージョンのサービスが利用可能
常に最新バージョンにアップデートされている点も、クラウド型Web会議システムのメリットの一つです。クラウド型Web会議システムは、サービス提供者が新機能を追加・管理します。不具合が起きた場合も、アップデートすることで最新のサービスが利用できます。
システムのメンテナンスやアップデート費用が月額料金に含まれており、追加料金を支払う必要もありません。
コストを抑えて導入できる
クラウド型Web会議システムは最短1か月から利用できるため、コストを抑えて導入できます。自社で管理やメンテナンスが必要なオンプレミス型と違い、月額料金さえ支払えばすぐに利用可能です。費用がかかりがちなサーバ管理も必要なく、運用コストもあわせて抑えられます。できるだけ費用をかけずに運用したい企業におすすめです。
クラウド型のデメリット
クラウド型Web会議システムのデメリットは以下のとおりです。
- ■急にサーバが落ちる可能性がある
- ■セキュリティ面で自社ならではのカスタマイズがしにくい
それぞれ解説します。
急にサーバが落ちる可能性がある
クラウド型Web会議システムは、製品提供者側がサーバを構築しているため、高負荷がかかったときに落ちてしまう可能性があります。メンテナンス日時や復旧日時が決まるタイミングは、製品提供会社次第です。
より安定したサーバ運用のうえでWeb会議を開きたい場合は、オンプレミス型の導入が向いているでしょう。
セキュリティ面で自社ならではのカスタマイズがしにくい
クラウド型Web会議システムは、セキュリティ対策を製品提供会社側に一任することになります。そのため、自社のセキュリティポリシーに沿った製品を選ぶ必要があります。
重要な会議や機密情報が含まれる会議を開く場合は、自社でサーバをカスタマイズ可能なオンプレミス型をおすすめします。
クラウド型Web会議システムの選び方
クラウド型Web会議システムを選ぶポイントは、以下の4つです。
- ■開催予定Web会議の規模はどのくらいか
- ■セキュリティ対策はあるか
- ■サポート体制は充実しているか
- ■機能と価格のバランスはどうか
それぞれ解説します。
開催予定Web会議の規模はどのくらいか
開催予定のWeb会議について、人数や時間などの規模を整理しておくことが大切です。クラウド型Web会議システムは製品により、会議人数や参加人数は制限されています。また、大規模なセミナーや研修を行う際は参加人数が多くなるでしょう。事前に会議の規模について調査してから、システムを選定してみましょう。
セキュリティ対策はあるか
近年では、情報漏えいを代表とするさまざまなサイバー犯罪が横行しています。
クラウド型Web会議システムは、インターネット回線さえあれば会議ができるサービスのため、セキュリティ対策がしっかりしている製品を選びましょう。
通信の暗号化や参加人数の制限など、製品によってさまざまなセキュリティ対策方法があります。多方面でのセキュリティの確保ができる製品がよいでしょう。
サポート体制は充実しているか
製品を利用するうえで、サポート体制が充実しているかも重要な選定ポイントの一つです。運用に不安がある場合は、疑問や質問に対し丁寧に教えてくれるサポートを選びましょう。万が一のトラブルに備え、サポート体制の充実具合を確認することをおすすめします。
機能と価格のバランスはどうか
クラウド型Web会議システムには、以下のような機能が搭載されています。
- ■録画機能
- ■バーチャル背景
- ■待機室機能
- ■アンケート機能
- ■アプリ連携機能
自社の導入目的と照らしあわせ、機能と価格のバランスがとれた製品を選ぶことをおすすめします。
クラウド型Web会議システムを徹底比較
ここでは、ITトレンドがおすすめするクラウド型Web会議システムを紹介します。会議規模や価格なども比較しているので参考にしてください。
《CanSee》のPOINT
- 定額制で時間制限なしの料金体系
- テレビ会議用のモニターを利用可能
- SSL認証・AES暗号化などセキュリティ機能も搭載
《sMeeting》のPOINT
- 高音質なOpusコーデックを採用
- 高いセキュリティ性で経営会議にも適用可能
- ドコモグループ内で約70億2000万円/年のコスト削減実績
《LiveOn》のPOINT
- 『ASP・SaaSクラウドアワード2013』 グランプリ受賞
- 2015~2017年には稼働率100%を達成
- AESを使用した暗号化によるセキュアな通信
《B-Room》のPOINT
- URL共有・ワンタイムパスワードの2通りの接続方法に対応
- クライアント向けのコンシェルジュサービスも提供
- オンライン化による削減コストを可視化
《V-CUBEミーティング》のPOINT
- アプリをインストールしなくてもブラウザ版を使用可能
- 専用URLを送付するだけでゲストを招待
- IPアドレス制限による強固なセキュリティ
bellFace(ベルフェイス)
「bellFace」は、ベルフェイス株式会社が提供する、オンライン営業向けのクラウド型Web会議システムです。Web型と電話型の2タイプに分かれています。電話型は伝えられた接続番号を公式サイトへ入力するだけの仕組みのため、直接電話しながら商談につなげることが可能です。お手軽さに定評があり、インターネットに不慣れな人でも使用できます。
SOBA(ソバ)ミエルカ・クラウド
株式会社SOBAプロジェクトが提供する「SOBAミエルカ・クラウド」は、インサイドセールスに特化した機能が豊富なことが特徴です。アプリのインストールが一切不要で、すべてのOSに対応しています。
また、同時接続数によって月額料金が変わる料金プランですが、月ごとに同時接続数を変更可能です。必要に応じて増減させることで、無駄なコストの発生を抑えられるでしょう。
自社の目的に合ったクラウド型Web会議システムを見つけよう
クラウド型Web会議システムを導入する際には、機能やメリットなど、製品を比較したうえでの検討をおすすめします。クラウド型Web会議システムの利便性を享受するためには、自社に最適な製品を選ぶ必要があります。
まずは気になる製品の資料請求をして、製品について詳しく知ることからはじめてみましょう。