
主婦採用のメリット
人材不足解消や即戦力となる人材を確保するため、主婦採用を検討している企業が増えています。ここでは人材不足解消を目的とした主婦採用に焦点を当て、3つのメリットを紹介します。
長く働いてくれる
学生やフリーターと比べ、主婦は職場環境や賃金面に満足していれば長く働く傾向にあります。
学生やフリーターは卒業や就職のタイミング、より良い条件の職場への転職などを理由に辞める可能性が高いです。一方、主婦が辞める理由は、夫の転勤による引っ越しなど、家族の都合であることがほとんどです。
長期の雇用が見込める主婦を採用すれば、採用コストの軽減も期待できます。
効率的に仕事をしてくれる
学生アルバイトの中には仕事に対する意欲がなく、生産性の低い仕事をしてしまうケースがあります。
対して、主婦は家事と育児の両立をするため、日頃から効率的に作業を行う人が多いです。短時間勤務でも高い成果を期待できます。限られた時間を有効に使える主婦は、企業にとって貴重な戦力でしょう。
教育の手間が省ける
主婦のほとんどが社会人経験があるため、社会人としての言葉遣いや礼儀作法を知っています。新卒や学生のようにビジネスマナー研修を実施する必要がありません。
また、主婦は近隣住民や学校の先生など、さまざまな人と接する機会が多く、コミュニケーションスキルが自然と養われていることがあります。そのような方には、接客などの業務も安心して任せられるでしょう。
中には主婦となる前は高いスキルをもち企業で活躍していた方もいるので、即戦力として期待できます。
主婦採用以外にもシニア採用やアルバイト定着のためのコツなどもご紹介しておりますので、人材確保にお困りの方はそちらもご覧ください。
主婦採用をおこなう時期
主婦採用には採用しやすい時期があります。それは、学生の夏休みが終わる9月頃です。中高生、大学生のお子さんがいる主婦の方は、その時期には生活リズムが安定し始め、余裕を持ち始めるからです。学校行事も落ち着いているので、改めて仕事を始めるのには適した時期になります。
反対に7、8月や12月などは夏休みや年末行事などで手一杯になるので新たに求職活動をおこなう主婦の方は少なくなります。
主婦採用の際に気をつけること
主婦を採用する際はどんなことに気をつけるべきなのでしょうか。注意すべき3つのポイントを見ていきましょう。
勤務時間は柔軟に対応する
多くの主婦は家事・育児と仕事を両立させたいため、勤務時間には柔軟な対応が必要です。
子供を送り出した後の朝9時に出勤し、家事を行う夕方15~17時までに帰宅したい人がほとんどです。休日に関しては「土日休み」や「平日1日と土日のどちらか」を希望する主婦が多いでしょう。
このような主婦の希望を考慮した勤務体系だと、応募数が増え、定着率も高くなります。また、子どもの授業参観や運動会など、行事参加時にも柔軟な対応を示す企業は主婦からの人気が高いです。
扶養控除内で働けるように調整する
夫の収入がメインの家庭では、妻の収入を扶養控除内にしたい人が大半です。扶養控除内の求人は主婦からの需要が高い傾向にあります。
税制上では扶養のボーダーラインが年収103万円、社会保険上では年収130万円です。自社が主婦に求める労働時間は扶養控除に対応できるものか、確認してみてください。
少しの工夫で扶養控除内勤務に対応できるようであれば調整を行うことをおすすめします。
職場で疎外感を感じさせないよう工夫する
短時間勤務の主婦は、終業後の雑談や飲み会に参加することが難しいことがあり職場で疎外感を感じがちです。
たとえばフルタイム勤務の人ばかりの職場では、時短勤務の人がいない間に決定したルールを共有し忘れて、業務に支障をきたすこともあります。
そうならないよう、同じ勤務形態の主婦を複数名採用することを検討してください。同じ立場の仲間がいることでコミュニケーションが活性化でき、モチベーション向上や定着率向上につながります。
複数名の主婦採用が困難な場合は、コミュニケーションが円滑に行われる組織体制の構築に努めましょう。ちょっとした一言を交わすだけでモチベーションが上がり、居心地の良い職場環境を形成できます。
主婦採用について理解し効率的に人材不足を解消しよう!
主婦採用のメリットは以下のとおりです。
- 長期雇用が見込める
- 業務効率に対する意識が高い
- 教育の手間を削減できる
主婦採用は、企業の人材不足を解決する起爆剤になる可能性があります。ポテンシャルの高い主婦を採用するためには、勤務時間や配偶者控除内での勤務などの柔軟な対応や、働きやすい環境づくりを行うことが大切です。ぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
