優秀な人材の特徴
まずは、採用すべき優秀な人材の特徴を見ていきましょう。
ビジョンを立てられる
優秀な人材は、目の前の仕事だけでなく将来のことを見据えて行動しています。これは普段の業務にも現れ、設定したゴールに対して効果的な計画を立てられます。仕事を段取り良く行えるため、優秀な実績を残しやすいでしょう。
このようなビジョンを立てられる人材は変化にも強いです。長期的な視点で考えたときに会社にとって必要な情報を絶えず収集し、将来の役に立てようと考えています。
実際に社員だけでなく会社が成長するためには、新しい変化を取り入れなければなりません。
客観的な自己分析ができる
自身が成長するためには、正しく自分のことを理解していなければなりません。客観的で正確な自己分析ができれば、課題を克服する方法を見つけられます。
また、自分の能力やポジションを理解していれば、チームでの仕事を効率良く行えます。自分のことを冷静に分析できる人は、チームや会社が抱えている課題に対しても効果的な打開策を提案できるでしょう。
人間関係を上手に構築できる
優秀な人材はコミュニケーション能力が高く、チームワークを発揮して仕事をスムーズにこなせます。
ビジネスマンは1人だけで仕事をする機会は少なく、チームメンバーや取引先と一緒に仕事をします。人間関係を構築する能力が高い人は、個人の力だけでは達成できない成果を残すことができるでしょう。
優秀な人は自分の仕事だけでなく他人のことを考えて行動するため、チームや会社に貢献することが多いです。
採用面接時に優秀な人材かを判断する質問例
優秀な人材の特徴が分かっても、面接で見極められなければ意味がありません。では、どのような質問をすれば効果的なのか見ていきましょう。
将来設計を測る質問
先述の通り、優秀な人材はビジョンを立てることができ、自身の将来も明確に考えています。そのため、応募者がこの先の人生をどのように考えているのか質問しましょう。
例えば、「5年後、あなたはどのようになりたいですか。」などの質問です。また、「当社でやってみたいこと、成し遂げたいことはなんですか。」という質問も有効です。
回答のビジョンが明確で、今もそれを実現するために行動しているようであれば、計画性だけでなく実行力もあると期待できるでしょう。また、そのビジョンの達成にふさわしい環境を自社が提供できるようであれば、双方にとって有益な採用となるでしょう。
自己分析能力を測る質問
自己分析能力を測るためには、定番ですが長所と短所を聞くのが有効です。その回答の中で客観的であるかどうか、短所の対策は実施しているのかどうかが判断ポイントになります。
ほかにも「あなたを採用することで、当社が得られるメリットはなんですか。」という質問も有効です。このような質問では自己分析能力だけでなく、自己PR・プレゼン能力も測ることができます。
コミュニケーション能力を測る質問
コミュニケーション能力を測る質問をするときは、同時に人間関係を構築するスキルがあるか判断できる内容にしましょう。例えば、具体的な人間関係のシチュエーションを提示し「あなたであればどうしますか。」という質問をすると有効です。
基本的なコミュニケーション能力については、質問に対する回答が分かりやすいか、まとまっているか、要約できているかも判断材料になるでしょう。
NGな質問
面接を行うにあたり、不適切な質問もあります。これらの質問は応募者を不快にさせ、悪い印象を抱かれやすくなります。
セクハラと解釈される可能性がある質問
- 恋人はいますか
- 交際している相手がいるかどうかの質問は、応募者からセクハラと解釈されてしまう可能性がある質問です。仕事内容には関係がないので不適切な質問です。
- 結婚や出産の予定はありますか
- 特に若い女性への質問としてこういった質問をされることがありますが、女性差別として捉えられる可能性があります。結婚を機にすぐ退社してしまうのではないかという不安からの質問でしょうが、最悪の印象を与えかねません。
個人の自由であることへの質問
- 所属している宗教や支持政党、応援しているスポーツチームはありますか
- これらの質問は基本的に個人の自由であることになるので面接の質問としては不適切です。これら3つは特に対立を生み出しやすい話題になるので、絶対に質問しないようにしましょう。思わぬ問題に発展する可能性があります。
- 何かの社会運動に参加したことはありますか
- これも個人の自由である事柄になります。なにかしらの活動に参加していたとしても仕事をしていくうえでは関係のない話になります。
これらの質問は法律に抵触する可能性もあります。下記の記事で採用に関係する法律についても解説していますので、ご確認ください。
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優秀な人材を逃さないためのポイント
最後に、優秀な人材を逃さないためのポイントを見ていきましょう。
身だしなみや言葉遣いに気を配る
面接では面接官が応募者を評価し、採用の可否を決めます。しかし、優秀な人材は逆に、面接官を見て自身にふさわしい会社かどうかを判断していることも多いです。
面接官は「会社の顔」であるため、身だしなみや言葉遣いが適切でないと、その程度の教育しかしていない会社と思われてしまいます。そのため、優秀な人材の採用を決めても、内定辞退になるケースが少なくありません。
面接官は、応募者にマイナスな印象を与えないように注意してください。
合否の連絡を迅速に行う
選考を受けている応募者は、1社だけでなく複数社受けていることがほとんどです。
在職中の応募者も多く、なるべく就職活動期間を短くしたいと考えています。もし合否の連絡までに時間がかかれば、優秀な人材が他社に流れてしまうでしょう。そのため、なるべく選考期間を短縮して連絡を迅速に行うことが大切です。
1日でも早く入社してもらうためにも、雇用契約に必要な書類なども早めに準備しておきましょう。
採用面接での的確な質問で、優秀な人材を見分け確保しよう!
採用面接を行う際は、まずは優秀な人材の特徴を押さえることが大切です。優秀な人材は、ビジョンを立て客観的な自己分析を行えます。また、人間関係を構築するスキルを持っており、円滑に仕事を進められるでしょう。面接時はこのような能力の有無を判断する質問を投げかけてください。
また、面接官は身だしなみや言葉遣いに注意しましょう。合否はなるべく早く連絡することが大切です。的確な質問で優秀な人材を獲得しましょう。