無料の採用管理システムとは
無料の採用管理・選考管理システムとは、料金をかけずに応募者情報や選考状況を管理できる仕組みです。継続利用できる無料プランと、一定期間だけ有料機能を試せる無料トライアルがあるため、利用条件を分けて確認しましょう。
採用業務を一元管理する仕組み
採用管理・選考管理システムとは、求人作成から応募受付、面接、内定までの情報をまとめて管理するシステムです。英語ではApplicant Tracking Systemと呼ばれ、日本では採用管理システムやATSと表記されます。
応募者の連絡先や応募経路、選考段階、面接評価を同じ画面で確認できるため、採用担当者や面接官の情報共有に役立ちます。無料プランでも、基本的な候補者管理や面接予定の登録に対応する製品があります。
無料プランと無料トライアルの違い
無料プランは、利用できる機能や人数に制限があるものの、終了期限を設けずに使える料金体系です。一方、無料トライアルは、一定期間だけ有料プランの機能を検証する仕組みを指します。
| 利用形態 | 主な特徴 | 適した目的 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 機能や求人件数を限定して継続利用できる | 小規模な採用活動を低コストで管理する |
| 無料トライアル | 一定期間、有料機能を試せる | 導入前に操作性や連携機能を確認する |
無料で長く運用したい場合は無料プラン、将来の本格導入を想定して検証したい場合は無料トライアルが適しています。
表計算ソフトとの違い
表計算ソフトでも応募者一覧は作れますが、選考段階の更新や面接官への共有、応募者への連絡は個別に行う必要があります。複数人で編集すると、更新漏れや入力形式のばらつきも生じやすくなります。
採用管理・選考管理システムでは、候補者ごとの履歴や評価をまとめて記録できます。応募数が少ない段階でも、採用業務を標準化したい企業には検討する価値があるでしょう。
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無料の採用管理システムでできること
無料プランの機能範囲は製品ごとに異なりますが、応募者情報の登録や選考状況の管理、面接日程の記録などに対応する製品があります。自社が無料で利用したい業務を整理し、必要な機能が含まれるか確認してください。
応募者情報の一元管理
氏名や連絡先、応募した求人、応募経路などの情報を候補者ごとに管理できます。メールや表計算ソフトに情報が分散する状況を防ぎ、採用担当者が同じ情報を確認しやすくなる点がメリットです。
ただし、無料プランでは毎月登録できる候補者数や、保存できるデータ量が限られる場合もあります。過去の候補者情報を長期間残したい企業は、保存期間も確認しましょう。
選考状況と面接評価の共有
書類選考や一次面接、最終面接、内定といった選考段階を画面上で管理できます。面接官が評価やコメントを入力できる製品では、採用担当者への報告をメールや口頭で行う手間も抑えられます。
複数部門が採用に参加する場合は、利用できるアカウント数や閲覧権限を確認してください。無料プランでは、利用者数や権限設定の種類が限定されることがあります。
面接日程と連絡履歴の管理
候補者との面接日時や連絡履歴を記録できれば、対応漏れや二重連絡の防止に役立ちます。カレンダー連携やメールテンプレートに対応する製品では、日程調整や案内文の作成も進めやすくなるでしょう。
無料プランでは、外部カレンダーとの自動連携やメールの一括送信が対象外になる場合もあります。無料で利用できるのが記録機能だけなのか、送信まで行えるのかを比較してください。
求人情報の作成と公開
採用ページを作成し、求人情報を公開できる採用管理・選考管理システムもあります。採用サイトを別途構築する必要がないため、はじめて求人を出す企業や、募集職種が少ない企業に適しています。
求人検索サービスへの掲載や求人媒体との自動連携は、有料プランに限られることがあります。応募者を管理する機能と、応募者を集める機能は分けて確認しましょう。
無料の採用管理システムの制限
無料の採用管理・選考管理システムは、採用規模が小さい企業や試験運用には便利です。ただし、候補者数やデータ保存期間、外部サービスとの連携に制限があるため、本格運用を始める前に条件を確認する必要があります。
登録できる求人や候補者が少ない
無料プランでは、公開できる求人数や毎月登録できる候補者数に上限が設定される場合があります。通年採用を行う企業や、複数職種を同時に募集する企業では、運用開始後に上限へ達する可能性があるでしょう。
現在の応募数だけでなく、採用計画にもとづく年間の候補者数を見積もることが大切です。上限を超えた場合の料金や、プラン変更後もデータを引き継げるか確認してください。
データの保存期間が限られる
無料プランでは、候補者情報や選考履歴の保存期間が短く設定されることがあります。採用活動を振り返りたい場合や、過去の候補者へ再度連絡したい場合は注意が必要です。
応募書類には個人情報が含まれるため、不要なデータを残し続けない運用も求められます。保存期間だけでなく、削除方法や利用者のアクセス権限も確認しましょう。
求人媒体との連携が限定される
求人媒体から応募者情報を自動で取り込む機能は、有料プランで提供される場合があります。自動連携がない場合、媒体ごとに応募者情報を確認し、採用管理システムへ手入力しなければなりません。
利用する求人媒体が少なく、応募数も限られる間は手動登録でも運用できます。一方、複数媒体から継続的に応募がある企業では、転記作業の負担を比較しましょう。
分析や自動化機能が少ない
応募経路別の採用率や選考通過率を分析するレポート、メールの自動送信、条件に応じた処理の自動化は、有料プランに含まれる傾向があります。無料プランでは、候補者の一覧管理が中心になる場合もあるでしょう。
選考件数が増えた段階では、管理機能だけでなく分析機能も重要です。どの求人媒体が採用につながっているか確認できれば、採用予算の配分を検討しやすくなります。
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無料の採用管理システムが向く企業
無料の採用管理・選考管理システムは、すべての企業に適するわけではありません。採用人数や募集職種、担当者数が限られ、まずは応募者管理を整理したい企業であれば、無料プランから始めやすいでしょう。
年間の採用人数が少ない企業
年間の採用人数が少なく、登録する候補者数も多くない企業は、無料プランの上限内で運用できる可能性があります。求人件数や候補者登録数を確認し、採用計画と照らしあわせましょう。
ただし、応募数は採用人数より多くなります。採用予定が数名でも多数の応募が見込まれる場合は、候補者数の上限に余裕をもたせることが重要です。
採用管理を初めて仕組み化する企業
メールや表計算ソフトによる管理から移行したい企業にも、無料プランが適しています。応募受付から面接、内定までの流れをシステム上で試すことで、自社に必要な機能を整理できます。
導入時には、現在の選考段階や担当者の役割を明確にしてください。運用ルールを決めずに使い始めると、システムと従来の管理表が併存し、情報が分散する恐れがあります。
有料版の導入前に検証したい企業
有料プランを契約する前に操作性を確認したい場合は、無料トライアルが向いています。採用担当者だけでなく、面接官にも操作してもらい、評価入力や情報共有の流れを検証しましょう。
トライアル期間中は、実際の採用業務に近い条件で試すことが大切です。応募者の登録、面接設定、評価入力、レポート確認まで一連の操作を行うと、導入後の運用を判断しやすくなります。
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無料から有料へ切り替える目安
無料プランの上限に近づいたときだけでなく、手作業が増えたときも有料版を検討する目安です。採用人数や応募経路、利用部門が増えた場合は、追加機能によって削減できる作業を整理しましょう。
候補者数が上限を超える
毎月の候補者登録数が上限へ近づくと、追加登録ができない、または過去データの整理が必要になる場合があります。応募数の増減を確認し、採用活動が止まる前にプラン変更を検討してください。
繁忙期だけ応募数が増える企業は、月単位でプランを変更できるかも比較ポイントです。年間契約の有無や、上位プランへ変更する際の適用時期も確認しましょう。
手入力や転記作業が増える
求人媒体からの応募者情報を毎日転記している場合は、自動連携によって作業時間を削減できる可能性があります。入力の負担だけでなく、氏名や連絡先の転記ミスを防ぎやすくなる点も利点です。
有料化による費用と、現在の手作業にかかる時間を比較しましょう。担当者の時給だけでなく、対応の遅れや確認作業にかかる時間も含めると判断しやすくなります。
複数部門で採用を進める
採用担当者に加えて、現場責任者や役員が選考へ参加する場合は、利用者ごとの権限設定が必要です。閲覧できる候補者や操作できる項目を分けることで、個人情報への不要なアクセスを抑えられます。
無料プランで利用者数や権限設定が不足する場合は、有料版を検討しましょう。組織変更や担当者の異動に対応しやすいかも確認が必要です。
採用状況を分析したい
応募数や採用数だけでなく、求人媒体別の通過率や選考段階ごとの辞退率を確認したい場合は、分析機能が役立ちます。選考に時間がかかっている段階を把握し、連絡方法や面接手順を見直せるでしょう。
有料版を比較する際は、標準レポートの種類と、独自の集計項目を設定できるかを確認してください。必要な数値を表計算ソフトで再集計する状態では、分析業務が残ってしまいます。
無料の採用管理システムの選び方
無料であることだけを基準に選ぶと、必要な機能が不足し、別のシステムへ移行する可能性があります。採用対象や応募数、連携する求人媒体を整理し、有料化した場合の料金体系まで比較しましょう。
無料で使える期間を確認する
まず確認したいのは、無料プランと無料トライアルのどちらに該当するかです。無料トライアルは期間終了後に機能が停止したり、利用できる機能が無料プラン向けに変更されたりします。
トライアル終了後のデータの扱いや、自動的に課金されるかも確認してください。クレジットカード登録の要否や、解約手続きの期限も事前に把握しておきましょう。
候補者数と求人件数を確認する
候補者登録数や有効求人数の上限は、製品によって異なります。現在の応募件数にあうだけでなく、採用計画の変更や募集職種の追加にも対応できるか確認が必要です。
新卒採用と中途採用を同時に行う場合は、採用区分ごとに求人や選考フローを分けられるかも重要です。無料プランで複数の選考フローを作成できるか比較しましょう。
連携できるサービスを確認する
求人媒体やカレンダー、ビジネスチャット、オンライン会議システムと連携できれば、採用担当者の入力作業を減らせます。ただし、連携機能は有料プランのみの場合があります。
連携サービスの数だけでなく、自社が利用中のサービスに対応しているかを確認してください。連携の設定方法や、データが反映されるタイミングも検証すると安心です。
有料版の料金体系を確認する
無料プランから始める場合でも、将来の料金を確認しておきましょう。候補者数や利用者数、求人件数に応じて料金が変わる製品があり、採用規模の拡大によって費用が増える可能性があります。
初期費用や月額料金に加え、データ移行、サポート、外部連携に追加料金がかかるかも比較してください。複数製品の資料請求を行うと、必要な機能と費用を同じ条件で確認できます。
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無料プランを利用できる採用管理システム
ここからは、ITトレンドに掲載されている採用管理・選考管理システムのなかから、無料プランを利用できる製品を紹介します。費用をかけずに継続運用したい場合は、候補者数や求人数の上限に加え、データ保存期間やサポートの対応範囲も比較しましょう。
ジョブカン採用管理
- 募集から内定までこれ一つ。簡単高機能な採用管理システム
- あらゆる経路からの応募者の情報を取り込み、一括管理!
- 媒体別・面接官別など求人効果の分析・レポート作成も可能!
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン採用管理」は、応募者の獲得から候補者管理、選考、採用活動の分析まで支援するシステムです。無料プランでは、月間の新規候補者登録数やデータ保持期間などに条件があります。採用人数が限られる企業や、応募者管理を小規模に始めたい企業は、無料範囲と有料プランの違いを確認しましょう。
HERP Hire
- AIが選考と面接評価を支援し質と速度を向上
- Slack等から書類確認や評価入力を完結
- DataHubで採用指標を自在に可視化し意思決定を支援
株式会社HERPが提供する「HERP Hire」は、応募情報や選考情報を集約し、複数の社員が採用に参加する運用を支援する採用管理システムです。公式サイトでは、採用規模に応じたフリープランが案内されています。現場社員と情報を共有しながら採用を進めたい企業は、利用できる機能や応募人数の条件を問い合わせてください。
Zoho Recruit (ゾーホージャパン株式会社)
- 採用プロセス全体に対応でターゲットを絞った採用活動に注力!
- リモート採用にも対応!モバイル端末からでも作業が可能!
- モバイルアプリを使用した採用活動が可能!
無料トライアルで試せる採用管理システム
有料版の操作性や機能を確認したい場合は、無料トライアルを活用しましょう。応募者の登録だけで終わらせず、面接調整や評価入力、求人媒体との連携まで試すと比較しやすくなります。
HRMOS(ハーモス)採用
- 応募、選考管理、候補者連絡など、採用業務を「一元化・効率化」
- 現状把握と分析に必要な 「採用データの可視化」
- 工数削減と適切なチャネル活用による「採用コストの最適化」
株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS(ハーモス)採用」は、候補者情報や選考状況の管理に加え、採用活動の分析を支援する採用管理システムです。応募経路ごとの実績や選考状況を可視化し、採用施策を見直したい企業に適しています。検証環境の提供条件や利用できる機能については、資料請求後に確認しましょう。
sonar ATS by HRMOS
- 大手、中小企業の規模問わず累計導入数が2,500件以上の実績
- 求人募集、応募者管理、面接日程調整などのあらゆる業務を効率化
- 求人媒体、適性検査、社内チャットツール、他各種サービスと連携
Thinkings株式会社が提供する「sonar ATS by HRMOS」は、新卒採用や中途採用の応募者情報と選考フローをまとめて管理できるシステムです。複数の採用区分や選考経路を運用し、候補者への連絡や日程調整を効率化したい企業に向いています。無料で試せる範囲や期間は、最新の提供条件を確認してください。
RPM
- 連携可能な求人媒体は業界最大400以上!
- 応募者情報取込み速度は5~45分!一部媒体はリアルタイム連携も!
- 柔軟な自動対応機能による業務効率と面接設定率を改善!
株式会社ゼクウが提供する「RPM」は、複数の求人媒体から集まる応募者情報の管理や、選考業務の自動化を支援する採用管理システムです。応募経路が多く、候補者への連絡や進捗更新に時間がかかる企業に向いています。無料トライアルの有無や対象機能、利用期間は資料請求で確認してください。
無料の採用管理システムに関するFAQ
無料の採用管理・選考管理システムを検討する際は、利用期間やセキュリティ、有料化のタイミングに疑問を感じる場合があります。ここでは、導入前によくある疑問と確認すべきポイントを整理します。
- Q1:無料の採用管理システムでも実務に使えますか?
- 候補者数や求人件数が少なく、応募者情報と選考状況の管理が中心であれば、無料プランでも運用できる場合があります。ただし、求人媒体との自動連携や高度な分析、長期間のデータ保存が必要な場合は、有料プランも比較しましょう。
- Q2:無料トライアル終了後は自動で課金されますか?
- 製品によって異なります。無料プランへ移行する製品や、機能が停止する製品もあります。申し込み時にクレジットカード登録の要否、終了後の契約状態、解約期限を確認してください。
- Q3:応募者の個人情報を無料版で管理しても問題ありませんか?
- 無料か有料かにかかわらず、アクセス権限や通信の暗号化、データの保管場所、削除方法を確認する必要があります。社内でも閲覧できる担当者を限定し、退職者や異動者のアカウントを速やかに停止できる運用を整えましょう。
- Q4:表計算ソフトからデータを移行できますか?
- CSV形式のファイルを使って候補者情報を一括登録できる製品があります。ただし、項目名や入力形式を事前に整える作業が必要です。応募書類や過去の連絡履歴まで移行できるかは、製品ごとに確認してください。
- Q5:有料版へ切り替える目安は何ですか?
- 候補者数が無料枠を超えたときや、求人媒体からの転記作業が増えたときが目安です。複数部門で採用を進める場合や、採用経路別の成果を分析したい場合も、有料版の機能が役立ちます。
まとめ
無料の採用管理・選考管理システムは、応募者情報や選考状況を整理し、採用業務を仕組み化する第一歩として活用できます。ただし、候補者数や保存期間、求人媒体連携には制限があるため、採用計画と照らしあわせた比較が必要です。無料プランだけで判断せず、有料版の機能や料金も資料請求で確認し、自社にあう製品を選びましょう。



