新卒向けの採用イベントを実施する目的・背景
新卒向けの採用イベント実施には、自社に応募する就活生を集める目的があります。現在、新卒就職市場は売り手市場化しており、従来の採用活動では母集団の形成が難しくなっています。
そこで、採用イベントを通じて自社の魅力と自社が求める人物像を積極的に発信し、自社に興味を持った就活生の母集団形成を図るために実施する企業が増えています。
中途採用の説明会については、下記の記事でまとめております。

採用イベントの種類
一般的な採用イベントは企業説明会とインターンシップの2種類に大別されます。それぞれの採用イベントを解説します。
企業説明会
企業説明会には3種類あります。それぞれの内容を見ていきましょう。
合同企業説明会
合同企業説明会では多くの企業が参加し、就活生に企業情報を提供します。就活生は興味のある企業ブースを訪れ、質問したり資料を持ち帰ったりします。合同企業説明会の種類は以下のとおりです。
- 全業界対象タイプ
- 最もメジャーな形式の説明会。50~100社のさまざまな企業が出展するため、差別化が必要です。
- 業界特化タイプ
- ITやマスコミなど、業界に特化した説明会。業界研究セミナーと呼ばれることもあります。自社にマッチする人材を見つけやすいです。同業他社と比較されるため、説明内容の差別化が必要です。
- 学部、学科限定タイプ
- 理学部や工学部など、学部・学科に限定した説明会です。理系が対象のイベントが多く、技術者を目指す就活生が訪問し専門的な質問が予想されるため、現場社員が同行し対応する必要があります。
合同企業説明会では多くの就活生の目に触れることで、企業の認知度が向上します。メディアや自社サイトでは伝えることができない企業風土や親しみやすさをアピールできるでしょう。
個別企業説明会
個別企業説明会は企業独自で開催します。告知を自社サイトや求人サイトで行い、就活生に参加予約をしてもらいます。合同企業説明会よりも長い時間をかけて、会社説明や業務紹介を行います。
説明会への参加を選考時の条件にしたり、会場でエントリーシートを配布したりすることで、最適な母集団が形成できます。
学内企業説明会
学内企業説明会では複数の企業が参加して、学内で説明会を実施します。学内の生徒が対象です。学内企業説明会を実施することで、認知度や好感度、応募意欲の向上につながります。
また、企業で活躍する人材を多く輩出する学校での開催により、優秀な就活生の囲い込みが可能です。
インターンシップ
インターンシップは就業体験のことです。多くの場合、大学3年次の長期休暇を利用して、業務の体験を行います。
インターンシップの目的は就活生の適性を見極め、優秀な人材を確保することです。期間中に実務を経験させることで、若手の早期育成の狙いもあります。また、採用後のミスマッチ防止につながります。
インターンシップには2種類あり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 短期インターンシップ
- 就活生向けに1~3日の短期間で行われ、企業風土や業務への理解が目的です。業界説明や社員座談会などを行います。
- 長期インターン
- 学年問わず参加でき、3ヶ月以上の長期間で行われ、アルバイトとして実務を行います。社員のサポートや実務を行うことで社会人スキルの育成が可能です。
イベントで集めた母集団の管理は、採用管理システムが便利です。下記リンクより製品ランキングをご覧いただけます。一括資料請求も可能ですので、ぜひご利用ください。
ユニークな採用イベントのメリット・注意点
近年、新卒で入社して同じ会社に長く留まるという常識が崩れてきています。
それに伴い、採用した企業が人材を一から育てるという教育・研修制度も変わりつつあります。中でもベンチャー企業を中心に、即戦力・スキルをもつ人材を集めるため、ユニークな採用イベントが実施されています。
ここでは、ユニークな採用イベントのメリットや注意点をそれぞれ見ていきましょう。
メリット:他社との差別化に有効である
即戦力になるような能力や経験を重視した採用をするには、イベントを通じてこれらの能力をもつ人材を集めなければいけません。さらに、他社と同じようなイベントでは人が集まらないでしょう。
そこで、ユニークな手法が用いられます。たとえば採用イベントの企画のひとつとして「宝さがしゲーム」を行い、グループワークの中で個々人の協働力や課題解決力、思考力を見極めます。
採用企業の求める人材やスキルは千差万別なので、その能力を見極める方法は無数にあります。採用企業に特化したユニークな採用イベントなら、他社との差別化ができ、求める人に有効といえるでしょう。
注意点:自社の求める人物像を明確にする
ユニーク採用の企画においては、求める人材の明確な定義が必要です。
経営戦略上必要なスキルや企業の成長に欠かせない知識など、採用上はずせない要件を洗い出しましょう。それを踏まえた上で人物像の明確化を行い、それを基に採用の判断を行ってください。
人物像が明確でないとユニーク採用を実施している目的があいまいになり、適切な人材を採用できません。
採用イベントを活用して採用活動を円滑に進めよう
採用イベントの目的は母集団の形成です。採用イベントの種類は以下のとおりです。
- ■合同企業説明会
- ■個別企業説明会
- ■学内企業説明会
- ■インターンシップ
このほか、最近はユニークな採用イベントが多くの企業で実施されています。他社との差別化には有効ですが、求める人物像の明確な定義が必要になります。
さまざまな採用イベントを検討し、採用活動を円滑に進めましょう。
