【シェア】人事評価システムのレビューシェア率
ここでは、ITトレンドに投稿された【人事評価システム】のユーザーレビューをもとに、製品ごとの「レビューシェア」をランキング形式で紹介します。レビューシェアとは、特定のカテゴリ内で集計した全レビュー件数に対し、各製品がどの程度の割合を占めているかを示す指標です。導入企業の生の声が集まりやすい製品ほど、レビューシェアも高くなる傾向があります。
レビューシェアTOP5一覧
2025年7月までにITトレンドへ投稿された【人事評価システム】のレビューは合計1,222件。その内訳を集計した結果、以下のようなランキングとなりました。
| 順位 | 製品名 | レビュー件数・シェア | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カオナビ | 1,020件(83%) | 人材情報の可視化と多様な評価制度に対応。直感的な画面が強み。 |
| 2位 | あしたのクラウドHR | 50件(4%) | 評価業務に特化し、分析・給与シミュレーションも可能。制度改善も支援。 |
| 3位 | タレントパレット | 40件(3%) | 人材データ分析に強く、評価から配置・育成まで幅広く活用できる。 |
| 4位 | HRBrain | 33件(3%) | OKRやMBOに対応し、使いやすいUIとレポート機能が高評価。 |
| 5位 | CYDAS | 18件(1%) | 人材情報の見える化と育成・配置を重視したクラウド型システム。 |
検討企業の関心が高いのはどの製品?【ランキング編】
レビューシェアは「実際に利用したユーザーの声」の多さを示す指標ですが、一方で「検討段階でどの製品に資料請求や問合せが集まっているのか」という視点も重要です。そこで、ITトレンド上半期ランキング2025(資料請求数にもとづく人気度)と照らし合わせて見てみましょう。
- 1位 SmartHR
労務クラウドとしての実績に加え、人事評価機能が加わったことで「人事・労務をまとめてクラウド化したい」企業から高い関心を集めています。 - 2位 カオナビ
レビューシェア・レビュー件数ともに圧倒的で、「導入実績が多く、口コミも豊富なサービスを選びたい」企業からの支持が厚い製品です。 - 3位 HRMOSタレントマネジメント
組織図管理と評価フローの自動化に強みがあり、「評価とタレントマネジメントをセットで整えたい」中堅〜大企業を中心に注目されている製品です。 - 4位 タレントパレット
人材データの分析・可視化を重視する企業から人気が高く、レビューシェア・ランキングの両方で上位に入っている点が特徴です。 - 5位 One人事
人事評価に加え、周辺業務も見据えたトータルな人事システムとして検討されるケースが増えています。HR分野での長年のノウハウを重視する企業に選ばれています。
レビューとランキングを掛け合わせると見えること
レビューシェアと資料請求ランキングを組み合わせて見ると、人事評価システム選定の現場では次のような傾向が見えてきます。
- ●「カオナビ」は、導入・活用フェーズまで進んだ企業からの支持が非常に厚い
カオナビはレビューシェア83%と突出しており、実際に導入し、運用している企業からの口コミが多く集まっていることがわかります。 - ●「SmartHR」は、人事評価機能追加後に検討数が急伸
SmartHRはランキング1位でありながら、レビューシェアTOP5には登場していません。これは「人事評価機能を含めたトータル人事クラウドとして、これから導入を検討する企業が多い」状況を示していると考えられます。 - ●「タレントパレット」「HRBrain」は、シェア・ランキングともに安定した人気
タレントパレットやHRBrainは、レビューシェア上位に入りつつ、ランキングでも上位常連のポジションです。評価とタレントマネジメントの両立を重視する企業から、継続的に選ばれているといえるでしょう。
このように、「レビューが多い=現在利用している企業が多い製品」「ランキング上位=これから検討されている製品」という視点で両方を見ると、自社がどのフェーズの製品を重視したいかが整理しやすくなります。
レビューシェアから見える人事評価システム選定の3つの傾向
レビューシェア上位の顔ぶれを分析すると、人事評価システムの選定傾向として次の3点が見えてきます。
- 1.評価業務そのものの「運用しやすさ」を重視する傾向
- あしたのクラウドHRのように、評価シート作成・配布・回収から集計までを効率化する製品へのレビューが多く集まっています。
「紙やExcel管理から脱却したい」「評価プロセスの属人化をなくしたい」といった課題を抱える企業が、まずは運用面の負担軽減を重視していると考えられます。 - 2.人事評価とタレントマネジメントを両立したい企業が増加
- カオナビ、タレントパレット、HRBrainなど、タレントマネジメント機能を備えた製品がTOP5の多くを占めています。
単に評価を「つける」だけでなく、評価結果をもとに配置・育成・キャリア開発につなげたいというニーズが高まっているといえるでしょう。 - 3.制度設計・運用定着をサポートするサービスへのニーズ
- レビューでは、システムそのものだけでなく、「コンサルティングや制度構築支援がある」「評価者研修のサポートがある」といったコメントも多く見られます。
システム導入をきっかけに、評価制度そのものの見直しや運用定着まで一緒に進めたい企業が増えていることがうかがえます。
人気・シェア上位の製品をタイプ別に比較|どれを選ぶ?
レビュー件数にもとづく“レビューシェア上位”と、ITトレンド上半期ランキング2025で人気を集めた製品には、それぞれ異なる強みがあります。ここでは、両方の上位製品から代表的なサービスを取り上げ、「人事評価に特化したタイプ」「タレントマネジメントまでカバーするタイプ」に分けて紹介します。
人事評価プロセスの効率化を重視する企業向け
- ●あしたのクラウドHR
レビューシェア2位。評価業務の効率化に強く、評点分析・給与シミュレーションまで対応。 - ●One人事
ランキング5位。評価・目標管理に加え、周辺業務も含めたトータルな人事運用に対応。 - ●SmartHR
ランキング1位。労務管理クラウドとしての実績を持ち、人事評価機能も新たに搭載。人事・労務統合を図りたい企業に向いています。
人材データの活用や配置・育成まで見据える企業向け
- ●カオナビ
レビューシェア1位&ランキング2位。人材データ可視化と多様な評価制度に対応。 - ●タレントパレット
レビューシェア3位&ランキング4位。人材分析に強く、配置・育成まで一貫して活用可能。 - ●HRBrain
レビューシェア4位。OKR・MBOなど評価テンプレートが豊富で使いやすいUIが特徴。 - ●HRMOSタレントマネジメント
ランキング3位。組織図・スキル・評価の一元管理に強みがあり、中堅〜大企業に最適。 - ●CYDAS
レビューシェア5位。スキル・評価・育成にフォーカスしたクラウド型人材活用サービス。
レビューシェアを見るときの注意点
レビューシェアは便利な指標ですが、数字だけで判断するとミスマッチにつながるおそれもあります。活用する際は、次の点に注意しましょう。
- ●導入企業の規模・業種が自社と近いかを確認する
レビューが多い製品でも、大企業向けに機能が最適化されているケースや、特定業界に強いケースがあります。口コミの投稿企業情報(業種・規模)にも目を通すと、自社とのギャップに気づきやすくなります。 - ●古いバージョンの評価が含まれていないかを見る
クラウド型の人事評価システムは、アップデートによってUIや機能が大きく変わることがあります。古い時期のレビューだけで判断せず、直近のレビューもあわせて確認することが大切です。 - ●「評価制度の課題」と「システムの使い勝手」を分けて読む
レビューの中には、システムそのものというより「自社の評価制度の運用がうまくいっていない」ことへの不満が含まれている場合もあります。制度や運用ルールの問題と、システムの機能・UIに関する評価を分けて読み解くようにしましょう。 - ●ネガティブコメントもあわせてチェックする
高評価だけでなく、不便に感じた点や要望として挙げられているポイントも確認することで、導入後のギャップを減らせます。自社にとって致命的なポイントかどうかを見極める材料になります。
シェア上位だけでなく、自社に合う候補を比較検討しよう
人事評価システムのレビューシェアやランキングは、「他社がどの製品を選び、どのように評価しているか」を把握するうえで有用な指標です。一方で、最適なシステムは自社の評価制度・人事戦略・組織規模によって異なります。
まずは、レビューシェア上位やランキング上位の製品を中心に候補をピックアップしつつ、次の観点で比較してみるとよいでしょう。
- ●自社の評価制度(MBO・OKR・360度評価など)への対応状況
- ●評価フローや権限設計をどこまで自社仕様にカスタマイズできるか
- ●タレントマネジメントや人材配置・育成まで見据えた機能が必要か
- ●既存の人事・勤怠・給与システムとの連携可否
- ●導入時・運用定着のサポート体制やコンサルティングの有無
多くの製品が無料トライアルやデモ、資料提供に対応しています。レビューシェアやランキングで候補を絞り込みつつ、複数製品の資料を取り寄せて比較検討することで、「自社に本当に合う人事評価システム」が見えやすくなります。


