SFAとは
SFAとは営業の生産性を向上させるツール
SFA(英: Sales Force Automation・セールス・フォース・オートメーション)の略語であり、営業支援システムのことです。営業活動で得た顧客情報を収集・管理し、過去の商談履歴や案件の状況からスケジュールまでを一覧で表示や編集を行うことができます。また、 SFAは、顧客情報の管理だけではなく、資料添付もできるので多くの情報を記録できるのも特徴です。
SFAは組織的な営業活動の実現に効果的
SFAは営業活動を可視化できるため、組織営業の実現に効果的です。具体的には、顧客管理、案件管理、商談管理、営業プロセスの管理、外出先での営業活動支援、予実管理などの機能があます。営業マネージャーは、営業活動を数値で確認できるため、個々の営業パーソンに適切な指示を出すことができ、コミュニケーションの円滑化にも役立ちます。
SFAは営業活動を可視化、CRMは顧客情報を可視化
よく混同されるSFAとCRMですが、 SFAが営業活動を可視化するのに対し、CRMは顧客情報を可視化するという違いがあります。SFAにCRMが含まれているるシステムや、SFAとCRMを接続できるシステムなど、それぞれを連携して使用できるシステムがありますので、自社に合ったものを選びましょう。
SFAについてより詳しく知りたい方には、下記の記事がおすすめです。

SFAの歴史
SFAの誕生から今日までの進化の詳細を見ていきましょう。
SFAの誕生
1980年代はOA(Office Automation)全盛の時代で、米国を中心にオフィス業務を効率化するシステムが構築されました。しかし、企業の業務はオフィス内のものばかりではありません。例えば、 営業担当者は外出が多く、会社の外に出ると管理が困難になります。彼らの営業業務を効率化するシステムが求められ、開発されたのがSFAです。
そして、1993年には、初期SFAのリーディングカンパニーである「シーベル・システムズ」が、米国に誕生しています。
日本でのSFA本格浸透
SFAは日本にも進出し、日本企業から注目されました。当初は、 商談の進捗管理や顧客情報の収集のためのツールとして導入されることが多かったようです。
しかし、導入が広がることは当時難しかったようです。それは、パソコンを使える営業担当者が少なかったことが大きな要因のようです。さらには、営業活動後に本社に戻って情報を入力することも担当者にとっては負担になっていたこともあり、あまり導入が広がらなかったようです。
SFAからCRM/SFAへ
SFAと並行して進化した情報系システムにCRM(顧客管理システム)があります。CRMは、顧客情報を一括で管理・活用して、顧客満足度を向上するというのが考え方です。この考え方を実現するシステムが1990年代に米国で開発され、日本にも輸入されました。
SFAとCRMは、顧客情報など、共通して扱う項目が多いため、統合して1つのデータベース上に構築されるようになりました。これが「CRM/SFA」です。そのため、 現在ではCRM/SFAとしてパッケージ化されている製品が多くあります。
CRM/SFAでは、顧客情報を外出先で確認できるため、営業担当者にスマートフォンやタブレットPCを携帯させて、CRM/SFA用の機器とすることが一般化しています。CRM/SFAにモバイル機器は欠かせないと断言するコンサルタントもいます。
自社に合ったSFA製品を吟味し、導入を成功させよう!
現在は、CRM/SFAが主流となっているようです。 SFAは魅力的なメリットが多く、うまく活用すれば売上の向上が見込めます。しかし、期待して導入したが、成果が上がっていないという企業が多いのも事実です。
SFAの効果を実感するには、単に導入するだけでなく、営業活動のあり方そのものを変革する覚悟も必要です。 SFA導入に成功したケースや失敗したケースの事例を参考に、慎重な導入をおすすめします。SFAの失敗例を学びたい方には、下記の記事がおすすめです。
