電話営業や問い合わせ対応などの電話業務を行う企業であれば、CTIシステムは欠かせません。電話対応時に顧客情報を表示し、対応をスムーズに行える効果がありますが、スマホで使えるCTIシステムならどこでも電話対応が可能で、より効率的です。
この記事では、CTIの概要やスマホアプリに対応したおすすめのCTIシステムについて紹介していきます。
この記事は2020年9月時点の情報に基づいて編集しています。
そもそもCTIとは?
コールセンターなど電話を使った業務がメインになる企業であれば、効率的に電話対応を行える環境が必要になります。その際、メインとなるシステムが「CTI」です。CTIの活用で、電話業務は効率化できます。
ここからはCTIについて説明していきます。
コンピュータと電話を連携すること
CTIとは「Computer Telephony Integration」の略であり、パソコンと電話やFAXを連携させる技術やシステムを意味します。電話対応する際は、同時にパソコン操作を行うことが大半で、この2つを結びつけることで業務を効率化できます。
CTIシステムで顧客対応がスムーズになる
CTIシステムは、社内の顧客管理システム(CRM)や営業支援ツール(SFA)と連携が可能です。これにより、着信があったときに発信元の電話番号を連携しているシステムから検索し、その電話番号に紐づいた情報を表示できます。
新規顧客と既存顧客では対応が異なりますが、着信時に相手の情報がわかるので、適したオペレーターにつないで最適な対応を行えます。
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CTIシステムはアプリで利用できる?
CTIシステムは社内にサーバを設置し構築することが一般的でしたが、インターネット技術の発展により、クラウド型のサービスも増えてきました。クラウド型のCTIシステムは、CTIを提供する企業のサーバにインターネットを介して接続し、機能やサービスを利用できる仕組みです。
最近では、スマートフォン対応のアプリをリリースしているCTIシステムもあります。スマートフォン版アプリをインストールすれば、外出先や自宅でもCTIの機能を利用できます。スマートフォンでも社内電話と同様に使えるので、在宅勤務の従業員も社内と同じような環境で業務を行えます。
アプリ対応のCTIシステムを比較
ここからはアプリに対応しており、スマートフォンでも利用できるCTIシステムを紹介します。
CT-e1/SaaS の比較ポイント
- IP電話だけではなく、ビジネスフォンやモバイルでも利用可能
- クラウドでありながら柔軟に個別カスタマイズ可能
- 全機能、設定変更作業、カスタマイズ対応を追加費用不要で提供
株式会社コムデザインが提供する「CT-e1/SaaS」はIP電話や既存のビジネスフォン、モバイルにも対応したクラウドCTIです。スマホ版アプリを使えば社外でも電話対応ができます。また、カスタマイズ性に優れており、無料でSalesforceやFasthelpなどCRMとの連携が可能です。設定変更やカスタマイズもエンジニアが無料で行います。
NSTechno-phoneシリーズ の比較ポイント
- ダイヤルする手間を省略し、間違い電話を削減
- 発信者をパソコンで確認できるので、電話応答がよりスムーズに
- 伝達をより確実に。連絡ミスを削減
日本証券テクノロジー株式会社の「NSTechno-phoneシリーズ」は、電話帳やワンクリック発信、ポップアップ表示などの機能を備えたCTIアプリケーションです。iPhone、Androidに対応したスマートフォンアプリを提供しており、電話帳の検索や伝言メモの参照などができます。
MiiTel の比較ポイント
- オペレーターの会話をAIが解析し定量的に評価
- オペレーターの生産性とマネジメント効率を同時に改善
- IP電話だから低コストで導入・運用可能。リモートワークにも
株式会社RevCommが提供する「MiiTel」は、AIを搭載したクラウドIP電話です。AIが会話を録音、分析し改善点を見つけるので、顧客対応の質を向上させることができます。そのほか、SalesforceなどのCRM連携により顧客情報を一括管理します。「MiiTel Phone Mobile」と連動させると、スマートフォンからでも利用可能です。
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アプリ対応のCTIシステムのメリット
ここからはアプリ対応のCTIシステムのメリットを説明します。
いつでもどこでもスマホで操作が可能
スマートフォン版アプリをインストールすれば、いつでもどこでもCTIシステムが使えます。特に外回りの多い営業担当者であれば、スマートフォンでCTIシステムを使えるメリットは大きいでしょう。隙間時間を活用して電話営業を行ったり、着信相手の情報を瞬時に把握して的確な対応をしたり、成約率の向上につながります。
コストの削減が可能
アプリ対応のCTIシステムを使って、どこでも電話対応ができれば、コスト削減も実現可能です。1件あたりの電話対応の時間を短縮することで、人件費と通話料を削減できるでしょう。
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アプリに対応したCTIシステムを導入し業務効率を向上させよう
スマートフォンアプリに対応したCTIシステムならどこでも利用できるので、外回りの多い営業担当者や在宅勤務をする従業員でも使えます。電話対応をより効率化し、コスト削減も実現可能です。
今回紹介した以外にも、さまざまなCTIシステムがありますのでよく比較検討して導入しましょう。以下の記事では、人気CTIシステムと選び方を詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
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