eラーニングとは、インターネットを使用した学習システムです。eラーニングアプリを利用すると、手間のかからない受講や効率的な管理が実現するでしょう。この記事では、eラーニングアプリを利用するメリット・デメリットについて解説します。
スマホアプリにも対応した無料で試せるeラーニングシステムや、無料のeラーニングコンテンツを作成できるWebアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事は2022年12月時点の情報に基づいて編集しています。
eラーニングシステムを無料で利用する3つの方法
研修を効率化できるeラーニングシステムですが、コスト面でハードルが高く、導入に迷うケースもあるでしょう。ここでは、無料でeラーニングシステムを導入する方法を解説します。
1.無料プランのあるシステムを活用する
人数・期間・コンテンツが制限される場合もありますが、有料のeラーニングシステムでも、無料プランを提供しているサービスもあります。本格導入前であれば、無料プランをトライアルとして活用するのも有効でしょう。
また、クラウド型のeラーニングシステムには、初期費用が無料のものもあります。初期投資を抑えられるため導入しやすく、お試しとして一定期間月額利用料を支払って活用してみるのもよいでしょう。
また、無料のeラーニングアプリを利用する方法もあります。スマホアプリは、どこでもスキマ時間で利用でき、シンプルな操作性がメリットです。無料で活用できるおすすめのeラーニングアプリは以下の記事で紹介しているので、ご覧ください。
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2.自社でシステム開発する
自社で要件定義や仕様の策定からはじめ、ゼロからシステムを構築する方法です。自社の状況にあわせて最適なシステムを構築できますが、その分人員やコストがかかります。また、システム構築後の運用・保守なども含めて自社でおこなう必要があるため、専門知識をもつ従業員の確保とその運用・保守に伴う人件費についても考慮しなければなりません。
3.オープンソースを利用する
eラーニングシステムの中には、オープンソースとして提供されているものもあります。ベースとなるプラットフォームは提供されているので、自社に必要な機能などを追加開発したうえで利用できます。ただし、セキュリティ上リスクを伴う可能性もあるので、細心の注意が必要です。
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無料システムの注意点
コストがかからない無料のeラーニングシステムには、利用するにあたっていくつか注意点があります。
- 人数制限がある
- 無料版システムの多くには、利用人数が制限されています。人数制限についてはシステムによってまちまちですが、5人~10人のケースもあり、規模の大きい会社での利用はおすすめできません。
- 利用期間制限がある
- 無料システムの中には最初の1~2か月は無料で利用でき、それ以降課金しなければ利用できないというケースも少なくありません。
- 利用可能コンテンツに制限がある
- eラーニングシステムでは通常教材コンテンツを使って学習しますが、無料システムで扱われている教材は、最初の2~3個は無料で閲覧できてもそれ以降は有料になる場合もあります。
- セキュリティリスクがある
- 無料版は、有料版に比べるとセキュリティ対策が不十分な場合があるため、社外秘の内容を扱う場合は避けたほうがよいでしょう。
- 使いにくい場合も
- 無料版は、有料版と比較するとUIが見づらかったり、動きが遅い、使いづらいといった問題点もあります。
無料版に不安がある場合は、有料版のeラーニングシステムも検討してみてはいかがでしょうか。製品はすべて無料で資料請求できるので、まずはお取り寄せください。
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無料で試せるeラーニングシステム
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製品名 |
対象従業員規模 |
対象売上規模 |
提供形態 |
参考価格 |
レビュー評価 |
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Cloud Campus |
100名以上 |
全ての規模に対応 |
クラウド / サービス / その他 / SaaS |
別途お問い合わせ |
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etudes |
全ての規模に対応 |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS / ASP / サービス / その他 |
~ 500円 |
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学びばこ |
全ての規模に対応 |
1億円以上 |
クラウド / オンプレミス / SaaS |
15,000円 ~ |
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Know-baton |
全ての規模に対応 |
全ての規模に対応 |
クラウド / サービス / ASP |
17,600円 ~ |
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WisdomBase |
全ての規模に対応 |
全ての規模に対応 |
SaaS / クラウド |
別途お問い合わせ |
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《Cloud Campus》のPOINT
- ユーザ登録無制限・定額制
- 研修作成から履歴管理までかんたん操作
- フルオンライン大学で使われる信頼性
ユーザー数120万人を突破した「Cloud Campus」は、株式会社サイバー大学が提供するeラーニングプラットフォームです。動画コンテンツやテスト、アンケート作成が簡単にできる機能を搭載しています。マルチデバイス対応で、スマホアプリが登場しているため、オフラインでも動画視聴できるのが魅力です。
システム利用には初期費用と月額料金がかかるものの、無料トライアルが利用可能です。本格導入前の操作感や機能チェックに適しています。
対象従業員規模 |
100名以上 |
対象売上規模 |
全ての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / サービス / その他 / SaaS |
参考価格 |
別途お問い合わせ |
業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
250名以上 500名未満 |
Cloud Campusのいい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3
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e ラーニングのプラットフォームで一元管理できるところ。サクサク動く使いやすいUI設計であるところなどが良いと思います。静止画も動画もストレスなく操作できる点がよいと感じています。パソコンだけでなくスマートフォンでも操作しやすいのも便利です。
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Cloud Campusの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
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ログインについてもう少し簡単にできればと感じた。また研修などに用いる動画について、任意のスピード(1.25倍速)などが選択できれば利便性は上がると思う。
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《etudes》のPOINT
- ★コンテンツ(教材)アップロード無制限!その他多く機能を搭載!
- ★100コース以上の階層別・テーマ別受け放題を用意!
- ★初期費用・追加開発不要!大手企業や省庁への導入多数!
「etudes」は、アルー株式会社が提供する大手企業や省庁への導入実績を多数もつ学習管理システムです。大規模運用が可能で、研修に応じた細かな権限設定もできます。教材アップロード数は無制限で、zoomなどのオンライン研修連携や多言語にも対応しています。
使い方のレクチャーをはじめとしたサポート体制が整っているため、安心して運用できるでしょう。オプションで各種人事システムとの連携やIPアドレス制限、シングルサインオンも可能です。
対象従業員規模 |
全ての規模に対応 |
対象売上規模 |
全ての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP / サービス / その他 |
参考価格 |
~ 500円 |
業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
10名以上 50名未満 |
etudesのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
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受講する側は操作が簡単で、視認性もよく、自らの学習状況が一目でわかるので、モチベーションを高く保ちながら学習が可能である。また管理者側もどの受講者がどれくらい学んでいるか、個人ごとに秒単位で把握ができるので、管理しやすい。また全体の状況もダッシュボードで分かりやすく表示してくれる。コンテンツも豊富で、テーマも現代の課題に沿ったものが多い。
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業種 |
その他 |
従業員規模 |
500名以上 750名未満 |
etudesの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
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必須研修と書いてあるものの中に、自分とは関係のないプログラムがたまに混じっていることがあります。
社内の管理システムと連動して必要のない研修があれば自動で「必須」から「任意」に変わるようになってくれたら嬉しいです。
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《学びばこ》のPOINT
- 自社教材が利用できる簡単操作のeラーニングシステムです。
- オンプレミス版 180万円!登録ID数無制限です。
- クラウド版¥15,000/月額 ~利用可能!登録ID数無制限です。
「学びばこ」は株式会社テクノカルチャーが提供しています。PowerPoint・PDF・Excel・Word・mp4のデータを、教材として使用できます。
選択式・記述式・時間制限・ランダム出題といったテストも簡単に作成可能です。豊富なオプションで操作ログ管理やIPアドレス制限、多言語対応などさまざまな運用が叶います。
対象従業員規模 |
全ての規模に対応 |
対象売上規模 |
1億円以上 |
提供形態 |
クラウド / オンプレミス / SaaS |
参考価格 |
15,000円 ~ |
《Know-baton》のPOINT
- だれでも簡単にeラーニング作成が可能【無料トライアル実施中】
- 社員間のコミュニケーションも図れ、チーム力も高まる
- 理解度チェックシートで研修成果を確認・評価できる
株式会社デジタル・ナレッジが提供する「Know-baton」は、オンライン教材が簡単に作成できるeラーニングシステムです。動画や音声、テストなど教材の作成が誰でも簡単にできます。
社内の知識やノウハウを「バトン」して共有しコミュニケーション促進につながります。チャットボットFAQなどサポート体制も整っているため運用しやすいでしょう。
対象従業員規模 |
全ての規模に対応 |
対象売上規模 |
全ての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / サービス / ASP |
参考価格 |
17,600円 ~ |
《WisdomBase》のPOINT
- 豊富な機能を組み合わせてお客さまの幅広いニーズに対応
- 独自システムとの連携やカスタマイズ実績も豊富
- ニーズにあった学習環境を直感的な操作でかんたんに構築
株式会社シェアウィズが提供するWisdomBase(ウィズダムベース)は、自社で保有する知識やナレッジ・ノウハウを、社内外向けのオリジナルeラーニング環境として構築できる学習管理システムです。
知識やノウハウの発信だけではなく、本格的なオンライン試験の実施や細やかな進捗の管理など、学習におけるさまざまなニーズに対応できます。
対象従業員規模 |
全ての規模に対応 |
対象売上規模 |
全ての規模に対応 |
提供形態 |
SaaS / クラウド |
参考価格 |
別途お問い合わせ |
業種 |
介護・福祉 |
従業員規模 |
500名以上 750名未満 |
WisdomBaseのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
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シンプルな操作性と導入・ランニング費用の妥当性が魅力です。
また、万全のサポート体制でトラブル時も安心です。といっても「システムの使い方がわからない」といった利用者の声はいまのところ一切ありません。そのくらい使いやすいシステムなのだと思います。
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業種 |
コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 |
10名未満 |
WisdomBaseの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
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細かな設定ができる反面、使い方を理解する必要があります。サポート体制がしっかりしているので問題ありませんでしたが、すぐ調べて分かるようなサイトなどあれば嬉しいです。
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アプリ対応以外も含めたeラーニングシステムの最新ランキングを知りたい方は、以下のボタンよりご覧ください。
もっと便利に!有料eラーニングシステム
無料システムでは自社の規模に対応できない場合や、ハイセキュリティな製品を求める場合、有料のeラーニングシステム導入を検討しましょう。比較的安価なツールやコストパフォーマンスが高いツールもあるため、導入コストや工数を考慮すると有料ツールを導入したほうがよい場合もあります。
かかる費用
eラーニングシステムを導入するうえでかかる費用は、主に初期費用と月額費用の2つです。月額費用に関しては、多くの場合利用人数に応じて変動する従量課金制が採用されています。また、クラウド型・オンプレミス型など製品の提供形態によって費用は異なるため、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
提供形態で異なる費用
eラーニングシステムは、その提供形態によって費用が異なります。クラウド型・オンプレミス型それぞれの特徴について詳しく見てみましょう。
クラウド型eラーニングシステム
サービス提供会社がオンライン上で提供しているサービスに、ユーザーがログインして利用する形態です。インターネットに接続していれば、場所を問わず利用可能かつ初期費用も安く済むメリットがあります。
初期費用は無料~5万円ほどが相場ですが、月額料金は、従量課金モデルの製品も多く利用人数によって料金は変動します。月額利用料は、3万円~10万円が相場です。
オンプレミス型eラーニングシステム
自社のサーバー内に、システムをインストールして利用する形態です。
システム費用のほかに、サーバー構築費用なども別途用意する必要がありますが、ユーザー数ごとの月額費用などはかかりません。基本的にはメンテナンス費のみであるため、長期間・大人数で利用する場合には、クラウド型と比べて費用が割安になるケースもあります。しかし初期費用の相場の幅は広く、10万円~100万円と製品によって異なるため、自社の規模・利用人数・期間などを考慮して選びましょう。
大切なのは費用対効果
実際に各社の製品の価格を並べて、最も安価な製品を導入しようとするケースもあるかもしれません。しかし、安いからといって機能が乏しい製品を導入しても、満足するような学習効果を得られない可能性があります。
一方でいくら高機能な製品でも、使わない機能ばかりでは導入コストが無駄になる場合もあります。大切なのは、受講者にとって使いやすい製品で、かつ適切な機能が搭載されている製品を選ぶことです。
以下の記事では、最新のeラーニングシステムの製品比較をしています。比較しやすい一覧表も掲載しているので、ぜひご覧ください。
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2023.01.17
【2023年版】eラーニングシステム28選を目的・特徴別に比較
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習得したい内容にあったeラーニングアプリを使おう
スマホアプリに対応したeラーニングシステムは、ユーザビリティの高さが魅力のひとつです。受講者や導入企業にとってもメリットがあります。一方、モチベーションの維持や実技が困難など懸念もあります。自社で習得したい内容にあうか、無料トライアルが可能な製品や、無料のwebアプリを体験することからはじめてみてはいかがでしょうか。
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