
商社におけるERPの選び方
ERPは、企業の基幹業務に必要な情報を一元管理するITシステムです。しかし、一口にERPといっても業種・業態によって適切な製品は異なります。では、商社向けのERPを選ぶ際はどのような点に留意すればよいのでしょうか。
商社向けの機能が搭載されているか
以下のような、商社向けの機能が搭載されているかを確認しましょう。
- ■国内取引・海外取引への対応
- ■各種商流(売買同時取引、在庫取引など)への対応
- ■データ取り込み・ドキュメント作成
- ■採算把握(レポートなど)機能
- ■詳細な在庫管理機能
- ■委託加工の管理機能
- ■複数為替予約レートへの対応
- ■為替リスクの管理機能
- ■売上などの分析機能
- ■進捗管理機能
上記は一例であり、扱う製品などによっては別の機能が求められることもあります。自社の業務にはどのような機能が必要なのかを洗い出して製品を選定しましょう。
日本製か、海外製か
ERPには日本製と海外製の製品があります。いくつかの観点から両者の違いを見てみましょう。
- 商習慣への適合
- 海外製よりも日本製のERPのほうが、日本の商習慣にマッチします。ただし、最近では海外製でも問題なく使えるケースも増えています。
- 海外法規への対応
- グローバルなビジネスを営む場合は、海外の法規にも留意しなければなりません。この点では日本製より海外製ERPのほうが優れています。
- 対応言語
- 海外拠点でERPを利用する場合、ERPのユーザーは現地の社員になるはずです。その場合、ERPが現地の言語に対応していなければさまざまな不都合が生じます。
- 対応している帳票類
- 出力できる帳票も、海外製か日本製かによって異なります。国内で利用するのであれば日本製に軍配が上がります。
どちらが良いかは、利用する拠点やビジネスの規模によって変わります。自社に適したほうを導入しましょう。
商社におけるERPの導入ポイント
次は、商社でERPを導入する際のポイントを紹介します。いくつかの観点に分けて見ていきましょう。
- 操作性に配慮する
- 実際にERPを利用するのは現場の社員です。現場で使いやすいよう、操作性に優れたERPを選びましょう。
- 現場での理解を促す
- ERPを導入すると多くの業務が効率化します。しかし、新しいシステムに慣れるのは社員にとって大きな負担です。さらに、業務次第ではERPの導入によって手間が増えることもあります。こうした点を十分周知しておき、社内での反発を最小限に抑えましょう。
- 機能を取捨選択する
- ERPを選ぶ際のポイントとして、商社に必要な機能が搭載されているかという点は先ほど解説しました。しかし、必要な機能をすべて搭載したERPとなると、その導入コストは膨大になります。本当に必要な機能とそうでないものを選び、無理のない導入を目指しましょう。
商社ユーザーのERP導入の口コミ
ITトレンドでは、ERPユーザーの口コミも多数掲載しています。こちらでは卸売・小売業・商業(商社含む)のユーザーによる、主要な製品に対する声を抜粋します。
アプリの作成や連携機能で、多くのDXを進めることが出来る。 ローコードなので、エンジニア集団の雇用も必要なければ知識がある人間だったら、簡単なアプリ作成が可能で、 システム担当の負担を分散させる事が出来る。(10名以上 50名未満)
社内での情報共有、社内での発注システム等で使用中。 情報共有もカテゴリーごとに分けることが出来る ので、見返す際もわかりやすく、発注も分野ごとに分けることが可能なことろが重宝している。仕事の効率化が実現。(50名以上 100名未満)
弊社は複数社の合併により出来た会社であり、それぞれの会社で別々のシステムが運用されており、データ管理などの観点から不合理でした。海外にも会社があるので英語での決算対応など複雑な会計システムにも対応できるこのシステムは一元管理が可能であり、大きな商社などに特にお勧めです。(100名以上 250名未満)
予め仕入先、商品等を登録しておくと、一連の手配作業が簡単に出来るようになります。日常、月間の締め作業も楽々。(100名以上 250名未満)
使い方が分かりやすく、感覚でできる。 貸借対照表や損益計算書などが見やすい。 起票後でも簡単に修正できる。 各種申請の稟議書や振替依頼から紐付けをして、起票することができる。(250名以上 500名未満)
得意先を登録すれば、次回から簡単に取引データを呼び出せる。また、社の見積もりデータを一元的に管理できるので、どれくらいの売り上げ見込みになるか調査しやすい。見積を入力後、見積書から収支管理表、検収書など必要な書類を簡単に引き出せるのも魅力。(250名以上 500名未満)
導入前は、販売した商品と売上をそれぞれ別々にExcelで管理していましたが、オービックでは、売上入力すれば、その日の売上、在庫の増減も登録されるため、業務時間が短縮されました。(750名以上 1,000名未満)
工場、店舗、物流センターのどこにどれだけの在庫があるかがわかる。管理画面の操作性が簡単ですぐに使い方が覚えられる。(1,000名以上 5,000名未満)
商社向けのERPを導入し、情報の一元管理を実現させよう!
一口にERPといっても製品によって機能はさまざまです。商社で導入する場合は以下の点に留意しましょう。
- ■商社向けの機能はあるか
- ■日本製・海外製のどちらか
また、導入時には以下のことに気をつけましょう。
- ■操作性の良い製品を選ぶ
- ■現場での理解を促す
- ■機能を取捨選択する
以上を踏まえ、自社に適切なERPを導入しましょう。
