完全無料で使えるFAQシステム
まずは、完全無料で使えるFAQシステムを紹介します。コストをかけずに活用したい場合におすすめです。無料プランのあるFAQシステムのほか、FAQサイトを自作したい方向けの、オープンソースFAQシステムも紹介します。
《Freshdesk》のPOINT
- メール、電話、フォーム、LINEやSlack、Teamsなどを一元管理。
- チームや組織で対応するための機能が充実
- 分析機能が充実しているから、問合せ業務工数が75%削減できる
世界15万社で導入実績がある「Freshdesk」は、OrangeOne株式会社が提供しています。FAQを事前に登録し、ヘルプデスクをサポートします。問い合わせを一元管理し、優先度順・担当者別に振り分けるので対応効率を上げられるでしょう。フリープランを提供しており、無料ながらナレッジベース・SNSとの連携・メールのチケット化・分析レポートなどの機能が使えます。
Tayori
株式会社PR TIMESが提供する「Tayori」は、FAQサイトやナレッジベースを作成できるカスタマーサポートツールです。プログラミング知識不要で操作でき、テンプレートにFAQを入力するだけで完成します。問い合わせフォームやチャットとの連携も可能です。フリープランと有料プランがあり、ユーザーが1人の場合は無料で使用できます。なお、無料プランで作成できるFAQやアンケートの数は1つまでです。
phpMyFAQ
「phpMyFAQ」は、日本語にも対応したオープンソースのFAQソフトウェアです。質問と回答を投稿し、承認すればFAQを公開できます。ユーザーやグループへの権限設定、使いやすい検索機能、Twitterアカウントとの統合など、無料ながらさまざまな機能を有しています。
なお、無料のFAQシステムの多くは、機能や人数に制限があります。有料製品も検討したいという方は、こちらの最新ランキングも参考にしてください。人気の傾向がつかめるほか、気になった製品の資料請求が無料でできます。
おすすめ製品の比較表
この記事で紹介している一部製品の比較表を紹介します。
各製品の詳細情報については、後ほど紹介していますので、気になる製品をチェックしてみてください。
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製品名 |
提供形態 |
参考価格 |
無料トライアル |
レビュー評価 |
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AI-FAQボット |
クラウド |
登録QA数100問:3万円/月 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
無料トライアルが使えるFAQシステム
無料製品では制限が多く、事足りないという場合には有料製品を導入しましょう。中でも、無料トライアルが使えるFAQシステムを紹介します。導入前に操作感や機能を確認できるので、現場にあったものを選択してください。
《SyncAnswer》のPOINT
- 管理画面から簡単作成!ブログ感覚でFAQを作れる
- お客様の声を可視化!潜在ニーズを明らかに
- マルチデバイス対応でスマートフォンからも快適閲覧!
「SyncAnswer」は、株式会社SyncThoughtがリリースしているクラウド型FAQ管理サービスです。簡単な操作でFAQを作成でき、公開したFAQの評価や分析も可能です。無料トライアルは、事前にヒアリングを行ったうえでデモサイトを作成してくれるので、本番環境に近い状態で運用できます。
《AI-FAQボット》のPOINT
- 事前学習が不要、Q&AのExcelファイルをアップロードするだけ
- Teams、Slackなどのグループウェアやビジネスチャットと連携可能
- 言葉の揺れを自動的に学習、2回目からの回答の精度が向上
「AI-FAQボット」は、株式会社L is Bが提供するFAQソリューションです。 Excel®に質問と回答を入力し、アップロードするだけで簡単にチャットボットが作成できます。他社グループウェアやSlack・Teams・LINE・Chatworkなどのチャットツールとも連携可能です。無料トライアルは30日間 で、QA数100問まで利用できます。
なお無料にこだわらず、できるだけ多くのFAQシステムを比較検討したい、という方には資料請求の活用がおすすめです。価格や機能、特徴を整理するのに最適な比較表の作成が無料で行なえます。
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無料FAQシステムの注意点
次に完全無料FAQシステムを利用するにあたって、注意点を解説します。
機能や利用人数の制限がある
無料FAQシステムは、使える機能や利用人数に制限を設けている場合が多いです。登録できるFAQ数やユーザーアカウント数に上限がある製品も少なくないでしょう。
しかし制限により利便性が損なわれるのであれば、有料プランを申し込んだ方が得策かもしれません。機能を拡張するために別途費用が発生する見込みもあるからです。
また、「無料プラン」なのか「無料トライアル」なのかという点にも注意しましょう。一般的に、無料プランの場合は機能や利用人数に制限が設けられてはいるものの、永年的な利用が可能です。一方、無料トライアルの場合は利用日数の制限が設けられています。
無料トライアルは、あくまでも導入前のテストという位置づけです。利用規模が大きく、有料プランを検討している場合は、失敗のないよう積極的に活用しましょう。
オープンソースはライセンスに準拠する必要がある
オープンソースなら導入費はかからないので、コスト削減につながります。しかし、定められたライセンスに準拠する必要がある点に注意しましょう。
オープンソースは、個人や組織によって開発されたシステムの枠組みのようなものです。自由度の高さが魅力な反面、導入やカスタマイズのハードルが高いという難点も伴います。
なお、オープンソースのライセンスは70種類以上です。一例としては、以下のようなものが挙げられます。
- ■Apache v2:著作権および修正箇所表記必須/商用利用や修正・配布可能/トレードマークの使用不可/責任免除
- ■MIT:著作権の表記必須/商用利用や修正・配布可能/法的責任免除
それぞれのライセンスによって必須項目や許可されているもの、禁止されているものが異なります。ライセンスに準拠しない使用は、開発元から訴えられる可能性もあるため注意が必要です。
FAQシステム導入のポイント
無料FAQシステムに限らず、FAQシステムをはじめて導入する場合は以下のポイントに気をつけるとよいでしょう。
顧客の疑問を正確に把握しておく
FAQシステムを導入する前に、顧客や従業員が抱える疑問を正確に把握しておきましょう。すでにコールセンターやヘルプデスクがある場合、今までの問い合わせ内容からある程度顧客や従業員のニーズを掴めるはずです。
「どのような問い合わせが多いか」をリストアップしておけば、スムーズにFAQを作成できます。 システム導入後早期にFAQを立ち上げ、顧客や従業員満足度の向上につなげましょう。
FAQの作成・設定方法を把握しておく
エクセルにFAQをまとめている企業であれば、それをインポートできるFAQシステムがおすすめです。FAQを整備していなかった企業なら、テンプレートが備わっているFAQシステムを選択するとよいでしょう。以下の記事で紹介している製品にはテンプレートを掲載しているものもあるのでぜひご覧ください。
検索しやすいか確認しておく
FAQシステムによって問い合わせ対応を効率化するには、顧客に自己解決を促していく必要があります。つまり、検索性の高いFAQシステムでなければなりません。ユーザー視点で操作感や検索精度を確認しておきましょう。
検索ワードが思いつかないユーザーも多いので、閲覧回数が多い順にFAQを表示できたり、タグ検索ができたりすると便利です。
最適なFAQシステムを活用しましょう
問い合わせ対応の効率化や顧客満足度の向上にもつながるFAQシステムですが、無料で使う場合、多くは機能や利用人数に制限があります。利用規模に応じて、有料プランも検討するとよいでしょう。その際は無料トライアルの活用がおすすめです。
また、FAQシステムの導入に失敗しないためには、あらかじめユーザーの疑問を把握し、FAQの作成・設定方法や検索しやすいかを確認しておく必要があります。さまざまな製品を比較して、最適なFAQシステムを選定しましょう。