英語対応の勤怠管理システムのメリット
英語対応できる勤怠管理システムは、国際的なビジネス環境や外国人労働者の多い企業にとって有用です。主な導入メリットは以下のとおりです。
- ■トラブル防止やコミュニケーションの向上
- 表示言語を英語やその他の対応言語に切り替えられるため、日本語が母国語でない従業員でも勤怠管理システムを理解して利用できます。日本語がわからないことによる操作ミスやトラブル防止につながり、勤怠に関するコミュニケーションも円滑化するでしょう。
- ■国際的な運用の容易さ
- 英語表示や時差設定に対応することで、異なる国籍の従業員がいるオフィスや海外支社との一貫した勤怠管理も可能です。海外進出に伴い新たなシステムへと移行する必要もありません。また、現地時刻とのずれを手作業で修正する手間が減るほか、不正防止にもつながり透明性が高まるでしょう。
英語対応の勤怠管理システムの選び方
英語対応の勤怠管理システムを選定する際は、「対応言語の種類」「タイムゾーン(時差)設定の可否」「言語切り替えの容易性」「導入支援やサポート体制の有無」に注目しましょう。以下で詳しく解説します。
対応言語の種類
英語以外にどのような言語に対応しているかを確認する必要があります。特に、国際的な企業や多国籍の従業員を雇用する組織においては、多言語対応の勤怠管理システムが望ましいでしょう。
従業員それぞれが自分の第一言語で勤怠管理システムを利用できることで、業務の効率化や従業員満足度を高められるからです。また、各国の言語で勤怠データを記録し、法的要件を満たすためにも重視すべきポイントといえます。
タイムゾーン(時差)設定の可否
海外出張が多い企業や海外拠点での利用を検討している企業においては、時差対応している製品を選びましょう。タイムゾーンを設定できないと手動での時差計算が求められ、正確な労働時間の把握が困難になります。
時差対応することで、世界各地にいる従業員の勤務時間や休暇の管理が容易になり、グローバルなプロジェクトの管理もスムーズに進められます。
なお、海外勤務での勤怠管理について詳しく知りたい方には、以下の記事がおすすめです。
言語切り替えの容易性
管理者が一括で言語を切り替えるシステムもあれば、従業員自身で表示を切り替えられるシステムもあります。従業員自身で変更できるほうが利便性は高いですが、手順が簡単でないとかえってトラブルを招いたり不満につながったりするため注意が必要です。切り替え操作が少なく、視覚的にもわかりやすい勤怠管理システムが望ましいでしょう。
導入支援やサポート体制の有無
英語や多言語対応している勤怠管理システムであっても、サポートに関しては日本語対応のみというケースは少なくありません。システム導入が初めての企業や、社内における問い合わせ対応を減らしたい企業などは、英語マニュアルの有無や英語での説明対応が可能かなどを確認しておくとよいでしょう。なかには海外での導入支援を相談できる製品もあります。
英語対応のおすすめ勤怠管理システム【比較表】
英語対応の勤怠管理システムを一覧にまとめました。ITトレンド年間ランキング2023の上位製品から順番に紹介しているため、人気製品の把握にも役立ちます。気になる製品は緑色の「+リストに追加」ボタンでカート追加をしておくと、あとでまとめて資料請求できて便利なので、ぜひ活用ください。
最新の人気傾向を参考にしたうえで製品選定を進めたい方は、ぜひ以下の月間ランキングページもご覧ください。
【多言語】対応の勤怠管理システム
英語対応はもちろん、対応言語が複数あるおすすめ勤怠管理システムを紹介します。多国籍の外国人労働者を雇用する企業や、海外拠点をもつグローバル企業はぜひ参考にしてください。
《ジョブカン勤怠管理》のPOINT
- 基本プラン無料!2010年のサービス開始以来、値上げなし!
- ジョブカン給与計算や他シリーズ連携でさらに効率化!
- 導入実績100,000社以上! あらゆる業界、企業規模に対応可能!
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン勤怠管理」は、コストパフォーマンス(月額200円~/ ID)に優れた英語対応勤怠管理システムです。英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)・タイ語・スペイン語・ベトナム語に対応します。
●タイムゾーン設定:可能
《KING OF TIME》のPOINT
- 20年以上要望に応え続けた圧倒的信頼性!細かな要望に応えます!
- 導入から運用後も。豊富なノウハウと体制万全のサポート!
- 2019年4月からの「働き方改革関連法」にもバッチリ対応!
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME」は、クラウド勤怠管理市場で高い人気を誇る製品です。ワンプライス(月額300円/ ID)で全機能を利用できます。英語・タイ語・ベトナム語・中国語に対応しているほか、海外での導入支援も相談可能です。
●タイムゾーン設定:可能
《ジンジャー勤怠》のPOINT
- ジンジャー勤怠は法改正に自動で対応!
- 人事部の業務負荷改善や現場の打刻漏れも解決!
- 月末月初に発生しやすい抜け漏れへの対応工数&ストレスを解消!
jinjer株式会社が提供する「ジンジャー勤怠」は、手頃な価格設定(月額400円~/ ID)が特徴の勤怠管理システムです。直感的で使いやすいUIで、PC・スマホを問わず、誰もが簡単に勤怠管理を行えます。英語のほか、タイ語やインドネシア語、ベトナム語といった東南アジアの言語に対応しています。
●タイムゾーン設定:ー(※ITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。)
【英語】対応の勤怠管理システム
外国人労働者にとって負担の少ない、英語対応の勤怠管理システムを紹介します。英語圏の外国人労働者を多く雇用する企業や、社内の公用語が英語の企業などにもおすすめです。
《タッチオンタイム》のPOINT
- 勤怠管理システム シェアNo.1 / 利用者数370万人突破!
- 働き方改革で義務化となる 有給休暇、残業時間の管理ができる!
- 初期費用0円、300円 /人の従量課金制で導入しやすい
株式会社デジジャパン提供の「タッチオンタイム」は、管理画面や打刻画面の英語表記に対応したクラウド型勤怠管理システムです。低コスト(月額300円/ ID)で利用でき、設定サポートはかかりません。
●タイムゾーン設定:ー(※ITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。)
製品・サービスのPOINT
- 【様々な就業ルール設定】フレックスタイムに対応した機能も充実
- 【シフト管理】面倒なシフト管理もクラウドでラクに
- 【有給休暇管理】自動で有休を付与するから管理が簡単
株式会社マネーフォワード提供の「マネーフォワードクラウド勤怠」は、ユーザーから高い評価を集める勤怠管理ソフトで、マイページを英語表示に切り替えられます。
●タイムゾーン設定:ー(※ITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。)
製品・サービスのPOINT
- 選択自由!iPad、スマホ、パソコン等多種多様なタイムレコーダー
- 実現します!柔軟なカスタマイズで独自ルールやニーズへも対応
- 失敗しません!専任コンサルタントによる調査・設定導入・運用
株式会社ネオレックスが提供する「キンタイミライ(旧バイバイ タイムカード)」は、カスタマイズ性に優れ管理システムを英語化した実績もあります。また英語での説明も相談可能です。
●タイムゾーン設定:ー(※ITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。)
《キンコン》のPOINT
- もう迷わない!シンプルだから誰でも使える!
- 初期費用0円!スマホ対応!ICカード対応!
- 勤怠も交通費精算も豊富な連携でさらに便利に!
株式会社ソウルウェアが提供する「キンコン」は、安価(月額200円/ ID)でありながら勤怠管理と交通費精算機能を利用できるシステムです。PCブラウザで利用する場合、英語表示が可能です。
●タイムゾーン設定:ー(※ITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。)
ラクロー
株式会社ラクローが提供する「ラクロー」は、PCログを利用する打刻レスの勤怠管理システムです。英語に対応し、外国人労働者の多い企業や海外拠点をもつ企業に適しています。手頃な価格(月額500円/ ID)で利用できます。
●タイムゾーン設定:可能
なお、「英語や多言語対応以外にどのような機能があるのか」「時差設定や表示切り替え以外の比較ポイントも知っておきたい」という方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
英語対応の勤怠管理システム導入の注意点
英語や多言語表示できる勤怠管理システムが増えてきてはいるものの、時差対応まで可能な製品は少ないのが実情です。選択肢が少ないだけでなく、特別な開発や翻訳が必要なため導入コストが高くなるケースもあります。
導入の際は外国人労働者の人数や雇用予定、海外出張の頻度などに鑑みて、英語対応の必要性を見極めることが重要です。そのうえで、コストに見合う効果が得られるかも検証しておきましょう。
まとめ
グローバル化が進む現代のビジネス環境において、英語対応はもちろん、複数の言語と時差に対応した勤怠管理システムの選択は重要な要素です。こうしたシステムは、異なる国籍や文化をもつ従業員が働く企業にとって、効率的な勤怠管理を実現し、コミュニケーションの障壁を低減するという大きなメリットをもたらします。
英語対応できる勤怠管理システムを選択する際には、企業の国際展開の規模や従業員の多様性を考慮し、「必要な言語やタイムゾーンの設定機能が提供されているか」を確認しましょう。
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