経費精算アプリとは
経費精算アプリとは、経費精算の入力や申請、さらには承認といった業務をスマホやタブレットで行うことができるアプリです。スマホを使うので、インフラの整備などの初期導入費用を抑えることが可能です。
多くの企業で活用されている経費精算システムもアプリやスマホに対応した製品が増えてきており、スマホで経費精算を行うシーンが一般的になってきました。
経費精算の課題
企業活動には欠かせない経費精算。そんな経費精算業務にこんな課題はありませんか。
- 経費精算業務で抱えがちな課題
-
- ●手作業による計算の手間とミス発生のリスク・人件費の増大
- ●仮払い手続きや証憑書類の管理業務の負担
- ●生産性の低下
経費精算業務の課題については以下の記事でも詳しく解説しています。
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2019.12.18
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経費精算アプリのメリット
スマートフォンなどで使える経費精算アプリ。そのメリットは4つあります。
1.社外でも簡単に経費精算ができる
交通費精算書に印鑑を捺印して提出する場合、オフィスで作成し書類を提出する必要がありますが、経費精算アプリを利用すればそのような心配はありません。いつも持ち歩いているスマートフォンならば、いつでもどこでも経費精算ができます。わざわざオフィスに戻らずに済むので直行直帰も可能です。
2.領収書の写真を撮れる
電子帳簿保存法が改正され、領収書に関してはスマートフォンで撮影した写真で保存し、原本は破棄できるようになりました。経費精算アプリであれば、そのまま申請まで一貫して行えます。
また、領収書の画像から、経費精算のために必要なデータを変換できるシステムもあります。日付や金額を手入力しなくても、スマートフォンで撮影するだけで完了するため、大幅な工数削減が見込めるでしょう。
3.ICカードの読み取り機能によって交通費を自動で計算できる
特に営業担当者にとって、交通費精算は非常に負担の大きい業務でしょう。月末になってから慌てて精算するような場合、人によっては何十件もの経路検索・交通費の転記を繰り返さなくてはなりません。
経費精算アプリであれば、交通費の計算は不要です。スマートフォンにICカードリーダーがついていれば、IC交通系ICカードのデータを読み取って自動的に集計し、のデータ化ができます。
4.経理担当者の経費精算の負担も軽減できる
交通費申請の確認も面倒な業務の1つです。従業員規模が数百名となると経理の負担が大きく、効率が悪いです。
経費申請アプリを導入すれば、経理担当者の業務負担は大幅に軽減します。その削減できた時間を別の業務に使えるので、生産性も向上できるでしょう。
経費精算アプリのデメリット
一方、経費精算アプリにはデメリットとなる点もあります。
1.セキュリティが保証されていない場合もある
特に無料で使えるシステムの場合、外部からの不正アクセスに対して対策が取られていないかもしれません。また、アプリを消去してしまった際にバックアップデータが無く、復旧ができない可能性もあります。経費精算アプリを利用する際には、セキュリティ対策がどの程度取られているか、事前に確認しておくことをおすすめします。
2.領収書の読み取り精度が低い場合がある
スマートフォンで領収書を撮影して登録すれば原本は破棄できるため、領収書を紛失する心配も少なくなりました。しかし、無料の経費精算アプリだと、撮影した領収書を登録できるものの読み取り精度が低く、結局原本を保管しなければならないケースも少なくありません。アプリの読み取り精度も確かめておきましょう。
経費精算アプリの選び方
経費精算アプリのメリットとデメリットを理解し、導入検討すると良いでしょう。最適な経費精算アプリを導入するためには、選び方がポイントです。ここからは経費精算アプリの選び方を説明していきます。
自社に合った機能があるか
まず、経費精算アプリの機能を確認しましょう。特に無料の経費精算アプリであれば機能が少なく実用的でないこともあります。最低限必要な機能は何か明確にしてから選ぶと良いでしょう。
また、経費精算アプリは法人用と個人事業主用があるため、法人で使えるアプリを選ばなければなりません。法人用のアプリであれば必要な機能が搭載されていることが多いです。
入力が自動化されているか
経費精算アプリを利用すればいつでもどこでも経費精算を行えますが、どの程度自分で情報を入力するかどうかが重要です。経費の科目も手入力しなければならないアプリもあれば、領収書を写真撮影するだけで入力を省けるものもあります。入力を自動化するなら、写真撮影で文字を認識するアプリを選びましょう。
カスタム性が高いか
経費精算アプリに欲しい機能があっても、アプリの機能を拡張させることは困難です。アプリの多くは、「経費精算システム」のアプリ版としてリリースされています。そのため、機能を充実させたい場合は経費精算システムのカスタム性が高いかどうかが重要です。
なお、アプリをカスタムするためにはプログラミングの知識と技術が必要ですので、サポート体制も確認しておきましょう。
既存システムと連携できるか
既存システムと連携できれば、アプリに入力した情報をそのままシステムに反映させられます。会計システムとの連携に対応しているかは注目しておきましょう。
一般的に従業員が経費精算アプリを使って経費を申請し、上司が承認するフローです。上司が承認すると経理部門が経費の処理を行いますが、このときに会計システムと連携できれば業務をより効率化できます。
初期費用の免除や無料トライアルは可能か
経費精算システムの中には、初期費用がかからない場合や、無料トライアルが可能なシステムもあります。初期費用が不要であれば導入コストを抑えられますし、無料トライアルを行えば自社で本当に活用できるシステムかどうか検討できるでしょう。
スマホアプリ対応の経費精算システムを比較
ここからは経費精算システムと連動し、スマホで利用できるアプリを紹介します。製品を比較しましょう。
マネーフォワード クラウド経費 の比較ポイント
- 交通費・出張旅費の申請処理から会計ソフトへの仕訳連携まで対応
- 購買申請・住所変更・出張申請など柔軟な電子ワークフロー機能
- 請求書(受領)の電子処理機能も搭載。電子帳簿保存法にも対応
「マネーフォワード クラウド経費」は、株式会社マネーフォワードが提供している経費精算システムです。iPhoneまたはAndroidでアプリが使えます。
モバイルSuicaやSMART ICOCAなど、連携サービスの種類が幅広く、明細や経路などを自動で取得できます。OCRにより領収書を読み取るだけでデータ入力が完了し、アプリ上で申請と承認も可能です。また、会計システムとの連携にも対応しています。
- ●クレジットカードやさまざまなサービスと連携可能
- ●レシートや領収書の内容を自動読込み、入力作業を短縮
- ●仕訳データを自動登録、申請チェックなどの機能が充実
- ●移動時などのスキマ時間に経費の申請・承認が可能
「楽楽精算」 の比較ポイント
- 国内7,000社以上が導入!幅広い企業で「使いやすい!」との評価
- 自動仕訳、会計システム連携等の機能で手入力作業を80%削減
- 無料トライアル可能!全ての機能をお試しいただけます
株式会社ラクスの「楽楽精算」はクラウド型の経費精算システムで、iPhoneとAndroidに対応したアプリを提供しています。領収書を読み取れば簡単に経費申請ができ、承認作業も行えます。
さらに、交通系ICカードリーダーを読み取るためのスマホアプリも提供しており、乗車履歴の確認して経費精算することも可能です。会計ソフトとの連携もでき、経理処理は効率化されるでしょう。
- ●交通費、出張旅費、交際費など経費にかかわる全ての処理を一元管理
- ●勘定科目や税区分を紐づける自動仕訳機能を搭載
- ●入力ミスや経費の不正を未然に防止、内部統制の強化が可能
- ●領収書・請求書へのタイムスタンプ付与機能あり
ジョブカン経費精算 の比較ポイント
- 導入実績15,000社以上。月額料金業界最安クラス!無料プランあり
- 仕訳・振込データを自動生成。電子帳簿保存法にも対応
- 初めてでも簡単使いやすい操作性。初期設定は開発必要なし!
「ジョブカン経費精算」は株式会社Donutsが提供する経費精算システムです。iPhoneとAndroid用のアプリがあります。(※2020年11月現在、メンテナンス・新機能実装に向けてアプリの公開を停止しており、新規ダウンロードはできませんがブラウザからの利用は可能です。)
申請フォームを使って申請を行い、ジョルダンと連携して交通費を自動計算したりファイル添付したりできます。入力内容にミスがあればアラートで知らせてくれるので、承認作業がスムーズになるでしょう。会計ソフトやネットバンキングにデータを取り込めるのも便利です。
- ●仕訳・振り込みデータを自動で作成
- ●アラート機能により申請や承認の漏れ、ミスを防止
- ●領収書などのデータにタイムスタンプを自動で付与
- ●シンプルで使いやすいUI
RECEIPT POST (旧:Dr.経費精算) の比較ポイント
- 領収書をスマホで撮って捨てるだけ!糊付け作業は一切不要。
- 申請データ・領収書画像の一元管理やデータ活用が可能!
- 経理部門の間接業務を削減すると同時にペーパーレス化を実現!
「Dr.経費精算」は、株式会社BearTailが提供している経費精算システムです。アプリはiPhoneとAndroidのどちらにも対応しており、申請や承認作業はスマホで完結します。
領収書を撮影すれば自動でデータ化されます。交通系ICカードの読み取りもできます。作成された経費データは、会計システムに連携させることが可能です。
- ●領収書をスマートフォンで撮影して送信、全て自動でデータ化が可能
- ●モバイルSuicaと自動連携、交通費の入力作業を削減
- ●領収書代行入力やカード明細自動取得機能を搭載、金額入力は不要
- ●アプリ内で申請者とメッセージのやりとりが可能
Concur Expense の比較ポイント
- 領収書のノリづけも不要に!経費精算を自動化、時間を83%削減
- 経費規定を自動適用、不正経費の撲滅&経理業務は大幅効率UP!
- ムダな経費がまるわかり、経費分析、適正化で盤石な企業に!
「Concur Expense」は株式会社コンカーが提供するクラウド型経費精算システムです。iPhoneとAndroidに対応したアプリで、経費申請と承認を行えます。
領収書の写真をアップロードして必要な情報を入力すれば、どこでも申請ができます。Google Mapやタクシー配車アプリなどと連携し、経費計算を自動化することも可能です。
- ●経費精算の時間を83%削減した事例あり
- ●経費規定の自動更新で不正経理を防止
- ●コーポレートカードとも簡単に連携可能
- ●経費支出を詳細に分析し、可視化
「jinjer経費」 の比較ポイント
- 自動仕訳、振込データを自動生成などで業務を90%削減
- 電子帳簿保存法にも対応。充実の導入サポートもあり。
- わかりやすい画面で、外出先からの簡単に申請・承認も可能。
株式会社ネオキャリアの「jinjer経費」は、iPhone・Androidアプリにも対応した経費管理システムです。アプリで経費の申請と承認ができます。
ICカードの読み取り機能も搭載しており、駅すぱあとと連携して交通費は自動計算されます。スマホでも見やすい画面で、会計ソフトとの連携も可能です。
- ●乗換案内「駅すぱあと」との連携
- ●仕訳データの自動生成
- ●スマートフォンに特化したUI・UX
- ●「jinjerシリーズ」を活用して人事業務全体をカバーできる
WiMS/SaaS 経費精算システム の比較ポイント
- 柔軟かつ自在なワークフロー設定
- グループ会社を跨いだ取引の管理が可能
- 導入から稼働後の運用まで、安心ていねいなサポート
「WiMS/SaaS 経費精算システム」は株式会社ソリューションズ・アンド・テクノロジーが提供するクラウド経費精算システムです。スマホアプリは、NFC機能を実装したAndroidに対応しています。
SuicaやPASMO、ICOCA、PiTaPaなどの交通系ICカードをアプリで読み込めます。経路や運賃を自動で反映して簡単に経費申請することが可能です。承認後は、会計ソフトに経費データを連携できます。
- ●柔軟かつ自在なワークフロー設定
- ●ICカードのデータをアプリで読み込み
- ●グループ会社を跨いだ取引の管理が可能
- ●ニーズを汲み取ったサポート
「TeamSpirit」は、株式会社チームスピリットが提供するクラウドサービスです。モバイルアプリケーション「Salesforce」を通して、TeamSpiritの機能が使えます。SalesforceはiPhone・Androidに対応しています。
経費の事前申請から承認、精算、仕訳、振込までのワークフローをすべて電子化するので、人的ミスも減るでしょう。経費精算と勤怠管理、工数管理など業務に必要な機能を融合しており、1つの製品でバックオフィス業務をトータルでサポートしてくれます。
- ●駅探検索やICカードと連携可能
- ●領収書はスマホアプリでOCR読み取り
- ●経費の事前申請が可能
- ●EBサービスを用いて立替精算
会計 freee の比較ポイント
- 申請はスマホで写真を撮るだけ
- いつでもどこでも承認
- 精算額の反映・振込、管理や分析まで最適化
「freee」は、freee株式会社が提供しているクラウド型経費精算ソフトです。Android対応のアプリで交通系ICカードの履歴を読み込めます。
駅すぱあとと連携可能なので、申請の手間を大幅に削減できるでしょう。全ての規模の企業に対応しており、経費精算に関わる業務を効率化したい企業におすすめです。
- ●スマートフォンで領収書を撮影するだけで申請が完了
- ●総合振込ファイルをワンクリックで作成、消込・記帳も簡単
- ●経費レポートの作成や分析が可能
- ●Slackアプリから経費申請の承認も可能
Spendia の比較ポイント
- スマホ完結を前提としたUIを追求した「利便性・操作性」
- 会計・人事など各種システムとの連携ができる「システム連携性」
- 独自ポリシーや画面などを簡単にカスタマイズできる「柔軟性」
「Spendia」はTIS株式会社が提供する経費精算モバイルアプリケーションです。スマホアプリはiPhone、Android対応です。
スマホ完結を前提としたシステム設計で、ユーザーの利便性・操作性を追求した製品となっています。API連携により、航空券やホテルの予約手配なども可能です。
- ●領収書はOCRで自動読み取り
- ●対話型AI出張申請で入力の手間を削減
- ●予約手配系サービスや会計システムなどと連携可能
- ●規定違反の申請チェックやAI不正検知でコンプライアンス強化
SmartGo Staple の比較ポイント
- 電車に乗るだけで交通費の申請が完了
- プリペイドカードで支払い領収書を添付するだけで経費申請完了
- 利用データはシステムが自動チェックするので承認作業を大幅削減
「Staple」は、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供している法人向けプリペイドカード一体型経費精算サービスです。iPhoneとAndroidで使えるアプリで、Stapleカードへのチャージ申請や承認、精算ができます。
Stapleカードを使ったら、領収書をスマホアプリで読み取ります。OCR機能を搭載しており、簡単にデータ化できます。また、交通系ICカードやクレジットカード、会計ソフトとの連携も可能で、経費精算を効率化します。
- ●法人向けプリペイドカード「Stapleカード」の利用で立替精算が不要
- ●カードやスマホを紛失した場合も、リモートでロック可能
- ●リアルタイムでカードの利用状況を把握
- ●Visaカード加盟店ならどこでも利用可能
STREAMED
「STREAMED」は株式会社クラビスが提供している記帳自動化サービスです。領収書をスキャンすると、OCRが自動で読み取り、オペレータがデータをチェックしてくれます。1営業日以内にデータ化が完了するのでスピーディーでしょう。また、駅すぱあとと連携して交通費は自動計算できます。
- ●AIによる自動仕訳が可能、手書きの領収書も99.9%の正確さ
- ●「駅すぱあと」と連動し、外出先からでも簡単に交通費を記録
- ●国内20の主要な会計ソフトと連携可能
kincone
「kincone」は株式会社ソウルウェアが提供しているクラウド型勤怠管理・交通費精算ソリューションです。スマホアプリは、iPhoneまたはNFCリーダ搭載のAndroidに対応しています。交通系ICカードをスマホアプリで読み取るだけで、勤怠管理と交通費の精算ができます。
- ●ICカードをかざすだけで打刻と交通費情報を共有
- ●勤怠情報をクラウド上で管理可能
- ●簡易ワークフロー機能があり、従業員の申請状況を一括確認
eKeihi
イージーソフト株式会社の「eKeihi」は、iPhone・Androidアプリも提供する経費精算システムです。経費の申請と承認ができるスマホアプリと、交通系ICカードを読み取れるアプリが用意されています。Amazonビジネスとの連携やOCR機能の搭載により、経費精算を効率化します。
- ●アプリから交通費や経費、出張の申請と承認が可能
- ●ICカードをかざずだけで利用データを連携
- ●60種類以上の会計ソフトと連携可能
経費精算システム の製品を調べて比較
資料請求ランキングで製品を比較!
今週のランキングの第1位は?
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経費精算アプリを導入して、スマホから申請・承認を!
経費精算アプリなら、スマホでいつでもどこでも経費の申請や承認ができます。データ入力などの手間を省き、経費精算業務の大幅な効率化が可能です。
また、アプリ対応ではなくても、スマートフォンでブラウザにアクセスして経費精算できるシステムもあります。以下の記事では、人気の経費精算システムを紹介しているので比較してみましょう。
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2020.12.24
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