無料でチャットボットを作成する3つの方法
無料でチャットボットを作成する3つの方法を解説します。
1.APIを活用して自作する
チャットボットAPI(Application Programming Interface)を利用して作成する方法です。APIを用いてチャットボットを作成するのは比較的簡単です。ただし、設定の際はチャットボットシステムに関する専門知識が必要となります。使いこなせるかどうかがポイントです。
Facebook、LINE、Slack、KikなどがチャットボットAPIを提供しています。無料で利用できるサービスが多く、コストを抑えてチャットボットを導入したい企業におすすめです。しかし、チャットボットAPIはプラットフォームが限定されているというデメリットがあります。
2.開発フレームワークを活用する
チャットボット開発フレームワークを活用して作成する方法です。フレームワークとは、あらかじめ用意されているプログラムの骨組みです。これを利用すれば開発にかかる時間とコストをセーブできます。多くのフレームワークには、AI機能が組み込まれ、高機能なチャットボットを作成できます。
自由度が高く、複数のプラットフォームに対応可能です。一方、プログラミングやシステム開発の知識が必要で難易度はやや高いです。多くのフレームワークのサポートやマニュアルは英語で提供されているため、固有のルールを覚える必要があります。また、全てが無料ではなく、中には有料のものもあります。
3.チャットボット作成ツールを利用する
無料でチャットボットを作成する方法の中で、もっとも簡単です。ほとんどのチャットボット作成ツールは、プログラミングやシステム開発などの専門知識が必要ありません。画面を見ながら操作することでチャットボットを作成できます。
有料のチャットボット作成ツールもありますが、無料で使えるものや、無料トライアル期間を利用できるものもあります。無料かつ導入サポートが充実しているツールを選べば、チャットボット作成のハードルは下がるでしょう。
無料で使えるチャットボット作成ツール
無料で使えるチャットボット作成ツールを紹介します。
HubSpot
HubSpotが提供。CRMと統合されている作成ツールです。チャットボットでのやり取りを蓄積し、有望なリードの見極め、ミーティング予約、よくある問い合わせ対応などを自動化することが可能です。また、チャットボット用に複数のテンプレートが用意されています。目的に合うテンプレートを選び、必要に応じてビジュアルエディターを用いてカスタマイズすれば、チャットボットが完成します。
IZANAI(イザナイ)
クラウドサーカス株式会社が提供。CVRとCXを改善できる作成ツールです。チャットボット入力フォームに変えることで、CV数が増えCXが改善します。ずっと無料で使えるプランと、必要な分だけ課金で使えるプランがあります。業界ごとのテンプレートが用意されていて、容易にチャットボットが作成可能です。
チャネルトーク
株式会社Channel Corporationが提供。LTV向上と新規顧客の呼び込みが可能な作成ツールです。初心者でも使いやすく、顧客満足度に結びつきます。LineやInstagramと連携すれば、チャネルトークだけで顧客と対話が可能です。開発は一切必要ありません。目的に合わせて用意されているテンプレートを用いれば、容易に設定・カスタマイズができます。
無料トライアルを利用できるチャットボット作成ツール
無料トライアルが利用できるチャットボット作成ツールを紹介します。
《OfficeBot》のPOINT
- Microsoft Azure OpenAI Service連携で高セキュリティを確保!
- ChatGPT x 組織の情報= 企業専用"生成AI"チャットボット!
- ユーザ体験を「検索」から「解説」に高度化。だから役立つ。
ネオス株式会社が提供。ナレッジマネジメントを活用し、組織の競争力を加速するチャットボット作成ツールです。ナレッジの集約と誰でも活用できる環境づくりに課題を感じている企業は多いでしょう。OfficeBotであれば、ナレッジのデータ化から拡張までAIが自動化してくれます。FAQを簡単に作成・登録できる分析機能で運用作業を大幅に削減し、ナレッジマネジメントの構築を効率的に行うことが可能です。
《KUZEN》のPOINT
- 完全ノーコーディングで簡単にシナリオを作成
- 申請・届出や商品検索などリッチな機能に対応
- 導入から改善まで専門チームによる継続的支援
株式会社コンシェルジュが提供。プログラミング不要でスピーディーに構築できる、AIチャットボット作成ツールです。ドラッグ&ドロップの直感的操作で作成できます。さらに、SlackなどチャットボットAPIと連携可能です。入力された文章を形態素(意味を持つ最小の言語単位)に分解し、スコアリングを行い回答候補を表示します。ユーザーの行動や情報を独自データベースに蓄積し、顧客情報のデータ化を支援します。
《HUE Chatbot》のPOINT
- 約300万語!自社開発の日本最大規模の辞書を搭載
- NLP技術の活用で少ないFAQ数でも幅広い表現に対応
- AIが改善点を提案!充実の管理者サポート機能
株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズが提供。約300万語の辞書を搭載した、全自動AI対話型のチャットボット作成ツールです。自然言語処理技術を応用しています。そのため言葉のゆれにも対応し、問い合わせに対して人が回答しているような高い精度を実現します。業界業種、社内外を問わず活用可能です。24時間365日対応で、生産性が上がりコスト削減効果が期待できます。
《CraftChat》のPOINT
- ノンプログラミングで構築可能
- 来訪履歴に基づいて顧客対応を最適化
- 他社のCRMと連携可能
株式会社チャットブックが提供。リードの獲得からナーチャリングまで行える、プログラミング不要なチャットボット作成ツールです。動画・GIF・画像などを用いた、顧客が使いたくなるデザインになっています。顧客の入力ミスは自動判定し、シームレスなオペレーターへの切り替えができます。Webサイト以外にも、FacebookやLine、Instagramにも設定可能です。
《hitobo》のPOINT
- 表記ゆれに柔軟に対応
- 簡単な操作で回答文を設定
- 30日間の無料トライアルあり
アディッシュ株式会社が提供。短期間で手軽に導入できるチャットボット作成ツールです。シナリオ設計に手間がかからず、顧客対応する中でブラッシュアップしていきます。同義語を自動で認識し、表記ゆれに対応するため、データ登録が不要です。必要に応じて、顧客との会話履歴をオペレーターに引き継ぎます。民間企業や公共機関、あるいは社内問い合わせ対応にも活用できます。
《Chat Dealer》のPOINT
- ECサイトやビジネスチャットなど多種多様なチャネルで活用
- 外部システムとAPI連携でデータを共有
- 高度な分析・レポート機能で継続的にシナリオを改善
株式会社ラクスが提供。ルールベース型とAI型の両方に対応し、好みで選択可能なチャットボット作成ツールです。導入から運用まで無償サポートが受けられ、セキュリティ対策も充実しています。有人チャットを支援するために、ポップアップや音声による通知機能があります。LINEとの連携も可能です。公式アカウントに寄せられた問い合わせに対して、LINEで回答できます。
《Challbo》のPOINT
- 豊富な管理機能で効果的・効率的なチャット運営を支援
- 暗号化通信などセキュリティ機能を搭載
- 明快な料金体系と無料トライアルで安心
株式会社コラボスが提供。複数のWebサイトにこれ1つで対応できる、統合型のチャットボット作成ツールです。企業が運営するWebサイトが複数あることは珍しくありません。個別にチャットボットを導入すると膨大なコストが発生するでしょう。無人・有人を問わず、すべてのWebサイトにこれだけで対応できます。SSLによる暗号化通信や訪問者追跡機能など、強固なセキュリティ機能が備わっています。
チャットボットを無料から始めて、使い勝手を試してみよう
無料でチャットボットを作成する方法は以下の3つです。
- APIを活用して自作する
- 開発フレームワークを活用する
- チャットボット作成ツールを利用する
もっとも簡単な方法は、特別なスキルが不要なチャットボット作成ツールの活用です。中には無料で利用できるものもあります。これらを活用し、チャットボットの導入を進めましょう。