ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■企業規模別
- 数名程度の少人数チーム:Pro Suite、HubSpotCRM、GrooForce980
- 数十名規模の中小企業:esm(eセールスマネージャー)、Customa!、WArm+
- 複数部門で使う中堅・大企業:Microsoft Dynamics 365 Sales、JUST.DB、FlexCRM
- ■費用で重視したいこと別
- 初期費用を抑えて始めたい:キントーン、FlexCRM、Frictio
- 導入支援も受けたい:esm(eセールスマネージャー)、Microsoft Dynamics 365 Sales、BIG 顧客管理 NEO
顧客管理システムの価格は月額料金だけで決まらない
顧客管理システムにかかる費用は、導入時、運用中、そして見落としやすい周辺コストの3つに分けて考えると整理できます。月額料金はその一部にすぎません。まず費用の全体像を把握し、比較の土台をそろえましょう。
導入時にかかる費用
導入時には、アカウントの開設費用や初期設定の費用がかかる場合があります。製品によっては初期費用が無料ですが、入力項目の設計や画面の設定をベンダーに依頼すると、別途費用が発生することがあります。
既存の顧客データをExcelや旧システムから移す場合は、データ移行の費用も見込んでおきましょう。自社で作業すれば外部への支払いは抑えられますが、担当者の作業時間がかかります。オンプレミス型の場合は、サーバなどの機器費用や構築費も導入時の費用に加わります。
運用中にかかる費用
運用中に継続して発生するのは、クラウド型であれば月額または年額の利用料です。ユーザー課金型の製品では、利用人数が増えるたびに費用も増えていきます。
このほか、オプション機能の利用料や追加のデータ容量、他システムとの連携サービスの利用料がかかる場合があります。オンプレミス型では利用料の代わりに保守契約の費用やサーバの運用費が発生します。数年ごとのバージョンアップや機器の更新費用も、運用中の費用として計画に含めておきましょう。
見落としやすい周辺コスト
見積書に載らない費用として、社内の人件費があります。導入プロジェクトの打ち合わせや操作研修、マニュアルの作成には、担当者の時間が必要です。
また、導入後に設定を変更したり、新しいメンバーに操作を教えたりする管理業務も継続して発生します。こうした作業を社内で担うのか、ベンダーの有償支援を使うのかで、実際のコストは変わります。比較の際は、運用を担当する人の工数もあわせて見積もっておくと、導入後のギャップを抑えられます。担当者が1人に偏ると異動や退職時に運用が止まるおそれがあるため、複数人で対応できる体制を前提に工数を見積もりましょう。
企業規模別に見るCRMの予算の考え方
顧客管理システムの予算は、利用する人数と、どこまでの業務をシステムで管理したいかによって変わります。ここでは企業規模ごとに、予算を考える際のポイントを紹介します。金額は製品や契約条件で大きく異なるため、考え方の目安として参考にしてください。
数名程度の少人数チームの場合
数名程度で使う場合は、無料プランや低価格帯のプランから始められる製品が選択肢の一つです。顧客情報の共有と対応履歴の記録が主な目的であれば、基本機能だけで足りる場合もあります。
ただし、無料プランは人数や機能に制限があるため、事業が成長して人数が増えたときの価格も確認しておきましょう。仮に1ユーザーあたり月額3,000円のプランを5人で使うと、月額1万5,000円、年間18万円です。このように年間の総額で計算しておくと、予算の判断がしやすくなります。
数十名規模の中小企業の場合
数十名で使う中小企業では、ユーザー課金の積み上げによって年間の費用が大きくなります。営業部門だけで使うのか、カスタマーサポート部門やマーケティング部門も使うのかを決めると、必要なライセンス数を明確にできます。
閲覧のみのユーザーを安価なライセンスで追加できる製品もあるため、利用者の役割ごとに必要な権限を整理しましょう。条件によっては、国の補助金を活用して導入費用の負担を抑えられる場合もあります。対象となるかは事前に公式情報で確認してください。補助金は後払いのため、いったんは全額を自社で支払う必要がある点にも注意が必要です。
複数部門で使う中堅・大企業の場合
複数の部門や拠点で使う場合は、利用料に加えて、権限管理やセキュリティ設定、既存の基幹システムとの連携にかかる費用が大きくなる傾向があります。部門ごとの業務にあわせた画面設計や、データ統合の作業も必要になる場合があります。
このような規模では、導入支援や運用支援を含めた見積もりを複数社から取り、数年間の総額で比較することが大切です。段階的に利用部門を広げる計画を立てると、初年度の費用を抑えながら、効果を確かめつつ導入を進められます。
顧客管理システムの見積もりで確認したい項目
見積もりを比較する際は、金額の大小だけでなく、その金額がどんな条件で成り立っているかを確認することが大切です。契約条件の違いによって、同じ月額料金でも数年後の総額に差が出る場合があります。見積もりの段階で確認したい3つの項目を紹介します。
最低契約人数と契約期間
CRMのなかには、最低契約人数や最低利用期間を定めている製品があります。例えば、実際に使うのが3人でも、最低5人分の料金がかかるといったケースです。
年間契約の場合、途中で人数を減らしたり解約したりできないことがあります。月額料金の表示が年間契約を前提にした金額で、月単位の契約では割高になる製品もあるため、契約期間ごとの料金と、途中解約時の扱いを確認しておきましょう。複数の製品を比べる際は、同じ契約期間と人数の条件で総額を計算し直すと、正しく比較できます。
プランごとの機能の差
見積もりのプランに、必要な機能がすべて含まれているかを確認します。レポートの作成や外部システムとの連携、権限設定の細かさが上位プランに限られている場合、導入後にプランの変更が必要になるかもしれません。
必要な機能を一覧にしてベンダーに渡し、どのプランで対応できるのかを回答してもらうと確実です。オプションで追加できる場合は、その料金も見積もりに含めてもらい、プランを上げた場合との総額を比べて判断しましょう。回答は書面やメールで残しておくと、契約後の認識違いを防げます。
価格改定やプラン変更時の条件
クラウド型のCRMは、契約更新時に価格が改定される場合があります。過去に価格改定があったか、改定の通知が何日前に届くかを確認しておくと、予算計画が立てやすくなります。
あわせて、上位プランや下位プランへの変更がいつでも可能か、変更時に費用が発生するかも確認しましょう。将来ほかの製品へ乗り換える可能性も考え、データの出力に追加料金がかからないかを把握しておくと安心です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でCRMの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
価格に見あう効果があるかを判断する方法
CRMの価格が妥当かどうかは、導入によって得られる効果と比べて判断します。効果を事前に試算しておけば、社内の承認を得る際の材料としても使えるでしょう。ここでは、業務時間の削減と売上への影響という2つの観点から、効果の見積もり方を紹介します。
削減できる業務時間を試算する
効果を試算する際にまず取り組みやすいのは、削減できる業務時間の見積もりです。顧客情報を探す時間や、報告書や集計表を作る時間がどの程度減るかを、現状の業務から洗い出します。
例えば、1人あたり1日15分の作業が減る場合、20日稼働で月5時間の削減です。これを利用人数と時間あたりの人件費にかけると、削減できるコストの目安を算出できます。試算の前提条件は記録しておき、導入後に実際の数値と比べて検証しましょう。
売上や顧客維持への影響を見積もる
顧客管理システムは、業務時間の削減だけでなく、商談の取りこぼしを防いだり、既存顧客へのフォローを継続したりすることで、売上や顧客維持に影響する場合があります。
ただし、売上の変化には市場環境や営業体制などの要因も関係するため、システムの効果だけを切り分けるのは簡単ではありません。追客の件数や対応までの日数といった、システムで改善を見込める指標を設定し、導入前後で比較する方法が現実的です。指標の数値は月ごとに記録し、営業会議などで共有すると、システム活用の改善にもつなげられます。
価格の目安で比べるCRM
企業規模や費用面で重視したいことから選んだ顧客管理システムを、価格の目安とあわせて一覧にしました。価格は2026年10月時点の表示のため、正確な費用は見積もりで確認してください。
| 製品名 | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| esm(eセールスマネージャー) | 初期費用無料~、月額3,500円~ | 人数に応じた2つのプランを用意し、専任の定着支援チームによる導入・活用のサポートを受けられる |
| JUST.DB | 別途お問い合わせ | 同時ログイン数の上限で決まるライセンス形態で、全社に展開しても利用頻度にあわせて費用を組み立てられる |
| Pro Suite | 月額12,000円~/ユーザー | 営業・カスタマーサービス・メール配信を1つにまとめたオールインワンCRMで、少数精鋭のチームに向く |
| Microsoft Dynamics 365 Sales | 別途お問い合わせ | 中小~大企業に対応したCRM/SFAで、Microsoft 365や基幹システムとの連携に対応する |
| キントーン | 初期費用無料、月額1,000円~/ユーザー | 無料トライアルで顧客管理アプリを試作できる |
| FlexCRM | 初期費用無料~、月額1,200円~/ユーザー | エンタープライズでは200名以上の同時利用にも対応する |
| Frictio | シートプラン:初期費用無料、月額10,000円/シート | 商談やメールの記録をAIが担い、入力作業の工数削減を目指せるAIネイティブCRM |
| HubSpotCRM | 無料 | アカウント数や期間に制限がなく無料で使えるCRM。100万件までのコンタクトと企業情報を保存できる |
| GrooForce980 | 2IDまで月額無料、3ID目から980円 | 分析機能を絞った営業目線のシンプルな操作で、法人・個人のどちらにも対応する営業支援ツール |
| Customa! | 1社で月額9,980円 | 従業員5~100名程度の中小企業向けで、ユーザー数無制限・サポート無制限で利用できる顧客管理システム |
| WArm+ | クラウド版1ID 月額3,300円 | 100名未満の企業を対象とした顧客管理システムで、端末を問わずリアルタイムに顧客情報を共有できる |
| BIG 顧客管理 NEO | スタンドアロン版220,000円、ネットワーク版550,000円 | インストラクター派遣サービスや構築支援、運用支援、カスタマイズ保守などのサポートを用意した顧客管理システム |
企業規模と予算で選ぶ顧客管理システム
月額料金だけでなく、初期費用や導入支援の有無、ライセンスの考え方まで含めて比べられる製品を紹介します。
esm(eセールスマネージャー)
- 定着率95%!定着支援の専門チームが課題に合わせて徹底支援。
- 6,000社超、185業種以上で採用されているCRM/SFA
- 確かな効果。売上192%、営業会議時間1/6を実現するCRM/SFAツール
ソフトブレーン株式会社が提供する「esm(eセールスマネージャー)」は、顧客管理から営業活動支援、分析・集計までを備えたCRM/SFAです。専任の定着支援チームによる導入・定着・活用のサポートを受けることも可能です。月額料金だけでなく、導入・定着支援を含めた費用で比較したい数十名規模の企業に向いています。
JUST.DB
- 【完全ノーコード×生成AI】マウス操作と"ことば"でシステム開発
- 【多彩な標準機能】高い拡張性により、全社DXをJUST.DB1つで実現
- 【同時ログインライセンス】全社展開してもコストを抑制
株式会社ジャストシステムが提供する「JUST.DB」は、ノーコードで顧客管理などの業務システムを構築できるクラウドデータベースです。ライセンスは同時にログインできるユーザー数の上限で決まる形態を採用しており、全社に展開しても利用頻度にあわせてコストを抑制できるとしています。顧客管理だけでなく、ワークフローや案件管理、問い合わせ管理なども同じ基盤で開発可能です。複数部門で使う前提で、ユーザー数の増加による費用の膨らみを避けたい企業に適しています。
Pro Suite
- セールス・サービス・メール配信を1つに集約
- 統合された顧客データでビジネスの成長を実現
- 少数精鋭の成長企業が求める今すぐ役立つ機能
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Pro Suite」は、少数精鋭の成長企業に向けたオールインワンCRMです。営業、カスタマーサービス、メール配信の機能を1つにまとめているため、用途ごとに別々のツールを契約せずに済みます。料金は年間契約で、オンラインからクレジットカードで決済することも可能です。
Microsoft Dynamics 365 Sales
- Microsoft 365連携で二重入力を解消し、業務を効率化
- データの一元管理と可視化でデータドリブン経営を促進
- Microsoft Copilotが営業プロセスを最適化し、成果を加速
パナソニック デジタル株式会社が提供する「Microsoft Dynamics 365 Sales」は、顧客情報や案件、営業活動を一元管理できるクラウド型CRM/SFAです。Microsoft 365と連携してメールや予定を顧客情報にひも付けられるほか、基幹システムとの連携にも対応します。営業情報を複数のシステムで管理している企業や、部門をまたいで顧客・案件情報を共有し、営業プロセスを効率化したい企業に適しています。
キントーン
- 自社の業務にフィットする「顧客管理」アプリをつくれる
- ノウハウ活用で商談力を強化
- プラグイン・連携サービスを組み合わせて業務がより効率的に
サイボウズ株式会社が提供する「キントーン」は、ノーコード・ローコードで業務アプリをつくれる業務改善プラットフォームです。無料トライアルも用意されているため、自社の顧客管理アプリを試作してから契約を判断できます。初期費用を抑えながら、自社にあう顧客管理の仕組みを整えたい企業に適しています。
FlexCRM
- 見やすい画面と直感的な操作性で簡単に使える
- 外部システムと連携できる各種インターフェイスを用意
- ノンプログラミングで利用でき独自システムの構築も可能
株式会社G.FLEXが提供する「FlexCRM」は、顧客管理やプロセス管理を中心とした業務改善クラウドサービスです。100万件以上のデータ管理や200名以上の同時利用、閉域網・VPN接続などのセキュリティ強化機能も利用可能です。小さく始めて、利用部門が増えた段階で上位プランに切り替えたい企業に向いています。
Frictio
- 全チャネルの会話を自動取得しCRMへ統合
- AIが要約と次アクションを提示し入力工数を削減
- 構造化データで顧客課題・決裁者・競合を可視化
株式会社SYSLEAが提供する「Frictio」は、商談やメールなどの顧客接点をAIが自動で記録するAIネイティブCRMです。会話の取り込みからCRMへの入力・更新、商談後の要約や次アクションの整理までをAIが担うため、入力作業にかかる時間も含めて費用対効果を考えたい企業に向いています。無料トライアルで使い勝手を確かめることも可能です。
HubSpotCRM (HubSpot Japan株式会社)
- コンタクトを100万件まで管理可能
- 外部ツールと連携してメール管理を効率化
- マーケティングやCS、CMSまで幅広く対応
GrooForce980 (株式会社ヒューアップテクノロジー)
- 2IDまで月額無料、3ID目から980円。
- 分析機能を絞り込み、営業目線のシンプル操作
- 法人・個人に対応し携帯利用可能
Customa! (株式会社アイバス)
- 1社で月額9,980円の低価格
- 5名~100名程度の中小企業向けの顧客管理システム
- IT担当者がいなくても運用開始まで困らない盤石のサポート体制
WArm+ (株式会社システムリサーチ)
- デバイスを選ばないリアルタイムな顧客情報共有
- 2000以上の導入実績により洗練された即使える業種別テンプレート
- 低コストでのCTI展開が可能
BIG 顧客管理 NEO (株式会社システムリサーチ)
- 顧客のニーズと傾向をデータベース化
- 蓄積したデータをもとに詳細な分析が可能
- 顧客の取引履歴・嗜好を管理し、顧客満足度アップ
まとめ
顧客管理システムの価格は、月額料金と人数だけでなく、導入時と運用中の費用、社内の工数を含めた総額で比べることが大切です。企業規模や利用部門によって必要なライセンス数や支援の範囲は変わるため、最低契約人数や契約期間、プランごとの機能差を見積もりの段階で確認しましょう。削減できる業務時間を試算すれば、価格に見あうかを判断できます。まずは資料請求して、複数のCRMの価格と条件を比較してみてください。

