電子契約システムとは
電子契約システムとは、Web上で契約締結ができるシステムのことで、PDFなどの電子データ化された契約書に、サインや印鑑の代わりとなる電子署名やタイムスタンプを付与して契約を締結します。紙の契約書に印鑑を押す必要がないうえ、電子契約書としてシステム上で管理できます。
電子契約とは
電子契約とは、電子文書と電子署名を用いて契約を締結する方法です。仕組みが理解しやすいように書面契約との違いを以下にまとめました。
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電子契約 |
書面契約 |
契約書類の形式 |
電子データ |
紙 |
署名方法 |
電子署名・電子サイン |
自筆サイン・押印 |
本人性の担保 |
電子証明書 |
印鑑証明書 |
完全性の確保 |
タイムスタンプ |
契印・割印 |
電子契約システムの仕組み
電子契約は、インターネット上の電子契約システムを介してやりとりされることが多く、以下のような流れで進みます。
- 1.送信側(自社)が電子契約システム上に契約書をアップロード
- 2.受信側(取引先)へ署名依頼メールを送付
- 3.受信側(取引先)がメール受信し契約書の内容を確認
- 4.双方の合意により契約が締結
契約書(電子文書)に電子署名やタイムスタンプを付与することで、本人性と非改ざん性を担保する仕組みになっています。
電子契約システムの費用
電子契約システムの料金体系は大きく2つあります。契約書の送信数が料金に影響を与えることが多いため、自社の毎月の契約数を把握しておく必要があるでしょう。
- ●月額基本料に加え契約書の送信数ごとに料金が課金されるタイプ
- ●決められたユーザー数や契約書の送信数に応じて料金プランが設定される定額タイプ
電子契約システムの月額基本料はシステムやプランによって異なりますが、一般的には月額1万円前後から利用可能です。契約書の送信料は、1件あたり50~300円程度が相場です。
電子契約システムのメリット
電子契約システムの導入メリットは、以下が挙げられます。
- ■コスト削減
- 契約書がペーパーレスになることで郵送の手間や印紙代を削減可能
- ■契約締結までをスピード化
- 契約書のテンプレート活用・承認ワークフローの自動化により契約締結の効率が向上
- ■社内稟議の効率化
- 社内稟議の申請から承認までをシステム上で行え、未承認の状態での誤送付も防止できる
- ■セキュリティの強化
- 電子契約はオンライン上で行われている作業がすべて記録されるためデータの改ざんを防ぐ
- ■ガバナンスの強化
- データの一元管理やフローの見える化、閲覧権限の設定などにより内部統制を強化
電子契約システムの機能
ここでは、電子契約システムに搭載されている主な機能を紹介します。
- ■テンプレート機能
- 利用頻度の高い書類をテンプレートとして登録できる
- ■ワークフロー管理機能
- 契約書の提出依頼〜契約成立、契約書保管までのワークフローを管理する
- ■電子署名・タイムスタンプ機能
- いつ・誰が作成し、何を記載したかを証明するために付与する
- ■権限管理機能
- 自社で保管している書類や契約書の参照・編集権限を付与できる
- ■契約書検索機能
- 署名した担当者や部署、取引先、契約内容などのキーワードで契約書を検索できる
- ■ステータス管理機能
- 契約書を送信後、取引先の開封状況を随時確認できる
- ■外部サービス連携機能
- 営業支援ツールや顧客管理ツールなどの外部サービスと連携した電子契約の運用を可能にする
電子契約システムの選び方
電子契約システムを選ぶ際には、取り扱っている電子契約の種類や搭載されている機能など確認すべき点は多々あります。また、テレワークの増加や脱ハンコの背景から法整備が活発になると予想されるため、導入製品の選定は慎重に行いましょう。ここでは具体的にどのようなポイントに着目すればよいか解説します。
シェア数や導入実績が豊富か
電子契約システムには他社のシステムやサービスとの互換性が基本的にはありません。自社と取引先とで利用する電子契約システムが異なる場合、どのような方法で電子契約を締結するか相談が必要です。場合によっては、取引先の電子契約システムを利用することもあるでしょう。新たにアカウントを取得したり操作に手間取ったりして、契約締結までスムーズに進まない可能性もあります。
こうした事態を避けるためにシステム選定時に確認しておきたいのが、導入実績や業界シェア率です。導入実績が豊富な電子契約システムほど利用経験がある企業も増えるため、システム同士の衝突や調整の手間を減らし、スムーズな活用が期待できます。
自社と同規模・同業種の導入事例を確認するほか、海外取引が多い企業はグローバル企業への導入実績なども確認しましょう。
取引先の料金負担やアカウント登録は必要か
電子契約には「立会人型署名(事業者署名型)」と「当事者型署名」の2種類があります。どちらを選択するかによって、取引相手の費用負担や手間は大きく変わるため、違いについて理解しておきましょう。
- 立会人型署名(電子契約サービス提供元が当事者の指示で電子署名を付与)
- ●なりすましリスクがある
- ●電子証明書が必要ないため手間が少ない
- ●取引先には費用負担が発生しない
- ●取引先が同じ電子契約システムを使う必要がない
- 当事者型署名(電子契約を行う当事者が電子署名を付与)
- ●証拠力が高く、なりすましリスクが低い
- ●電子証明書の発行に時間を要する
- ●自社だけでなく取引先にも費用負担が発生する
- ●取引先も同じ電子契約システムを使う必要がある
立会人型の場合、多くのシステムが取引先へのアカウント登録を求めていません。取引先はメールやSMSで送られてきた契約締結用のURLにアクセスし、内容を確認・承認するだけです。利便性の高さもあり、近年立会人型が電子契約の主流になっています。
一方、当事者型は取引先にも同じ電子契約システムの利用を強いるうえ、電子証明書発行料(1万円前後が相場)の費用も負担してもらわなければなりません。取引先側の理解を得るためには丁寧な説明が欠かせないでしょう。
なお、いくつかの電子契約システムにおいては、両方の電子署名に対応できるハイブリッド型も提供しています。どちらにもメリット・デメリットがあり選ぶのが難しいという場合には、ハイブリッド型を検討するのも一案でしょう。
契約内容に適した法的効力・署名機能が備わっているか
取引相手との関係性や契約内容の重要性によって、求められる本人確認のレベルは変わります。高額な取引や訴訟リスクも考慮すべき契約の場合、立会人型よりも法的効力が確かな当事者型署名に対応できるシステムが安心です。一方、一般消費者や信頼関係が構築された取引先との契約なら、立会人型署名でも差し支えないでしょう。立会人型であっても、2要素認証や本人確認書類添付機能などがあれば本人確認を強化できます。
また、電子署名やタイムスタンプには有効期限があり、最長でも10年です。そのため10年以上の長期的な契約を締結する場合、有効期限を更新できる長期署名に対応したシステムを選ぶ必要があります。ほかにも、店頭での対面申し込みなどに利用するのであれば、手書きサイン機能があると利便性が高まるでしょう。
自社で取り扱う契約書の種類や内容を踏まえたうえで、必要な署名機能が備わったシステムを選びましょう。
参考:利用者の指示に基づきサービス提供事業者自身の署名鍵により暗号化等を行う電子契約サービスに関するQ&A(電子署名法第3条関係)|総務省
効率化したい契約関連業務に適した機能があるか
電子契約システムの機能を目的別に3つに分けて解説します。
「電子契約を締結するための機能」や「契約情報を管理する機能」は電子契約システムに欠かせない機能として大半のシステムに搭載されています。一方、「契約締結に関連する業務を効率化する機能」は電子契約システムによって違いが生じやすい部分で、オプション対応となるものも少なくありません。
そのため電子契約を締結できるのは当然として、システム導入で何を解決したいのか、どのような業務を効率化したいのか整理しておく必要があります。例えば、契約締結前の社内申請や承認がアナログで非効率なのであれば、ワークフロー機能があると便利です。また、紙の契約書が混在し多重管理が負担になっているのであれば、電子帳簿保存法に則ったスキャン保存機能が望ましいでしょう。
▼機能についての見出しに戻る
【比較表】おすすめの電子契約システム
ここからはITトレンド編集部が厳選した、高機能で使いやすい電子契約システムを紹介します。まずは各製品の特徴や機能、価格を一覧にした比較表から見ていきましょう。
各製品の詳細情報については、のちほど紹介しているので、気になる製品をチェックしてみてください。
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製品名 |
比較ポイント |
契約の種類 |
2要素認証 |
テンプレート |
システム連携 |
参考価格 |
レビュー評価 |
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クラウドサイン |
法律の知見をもつ弁護士ドットコム株式会社が開発 |
立会人型 |
◯ |
◯ |
◯ |
月額10,000円~ ※無料プランあり |
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電子印鑑GMOサイン |
文書管理機能が充実 |
当事者・立会人両型 |
◯ |
◯ |
◯ |
月額9,680円~(税込み) ※無料プランあり |
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マネーフォワード クラウド契約 |
押印申請から電子契約までワンストップで実現 |
立会人型 |
◯ |
◯ |
◯ |
月額2,980円~ |
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FAST SIGN |
スマホを利用した個人契約にも対応 |
立会人型 |
ー |
◯ |
◯ |
月額10,000円~ |
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DD-CONNECT |
業務に関する手厚いサポート |
当事者・立会人両型 |
◯ |
◯ |
◯ |
ー |
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リーテックスデジタル契約® |
金融機関と同等な本人確認が実現 |
立会人型 |
◯ |
ー |
ー |
初期費用無料 適切なプランを提案 |
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みんなの電子署名 |
最低1年間は無料で利用可 |
立会人型 |
◯ |
ー |
ー |
文書保管:1文書あたり11円/月(50文書から) ※初期費用・月額基本料・作成および署名費用は無料 |
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ジンジャーサイン |
多様な機能とセキュアなデータ管理 |
立会人型 |
ー |
◯ |
◯ |
ー |
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サインタイム |
コストパフォーマンスに定評 |
立会人型 |
ー |
◯ |
◯ |
月額980円~ ※無料プランあり |
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Digital Sign |
データ分析もできる電子契約サービス |
立会人型 |
ー |
◯ |
ー |
月額5,000円~ ※無料プランあり |
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業務デザイナー |
電子契約サービスと連携できるワークフローシステム |
当事者・立会人両型 |
◯ |
◯ |
◯ |
ー |
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契約大臣 |
月額2,000円台から利用可能 |
立会人型 |
◯ |
◯ |
ー |
月額2,020円~ |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
ひとまず最新の人気製品から検討してみたいという方は、以下のボタンより最新のランキングを確認できます。問い合わせが多い人気製品を紹介しているので、傾向の把握や比較検討にもお役立てください。
電子契約システムを機能などで分類
多様な電子契約書システムを比較するうえで、搭載機能や導入実績は一つの判断材料になるでしょう。この記事では、以下の4つに分類して電子契約書システムを紹介します。自社にあった製品を選ぶ参考にしてください。
- 「導入実績が豊富な定番製品が知りたい」
- ▼国内外シェアトップの電子契約システム
- 「基本的な機能のみを利用したい」「操作性を重視したい」
- ▼シンプルで扱いやすい電子契約システム
- 「営業の受注プロセス全般を効率化したい」「導入や運用支援も依頼したい」
- ▼多様な機能をもつ電子契約システム
- 「コストを抑えて導入・運用したい」
- ▼安価で導入できる電子契約システム
国内外シェアトップの電子契約システム
まずは、国内シェアNo.1の「電子印鑑GMOサイン」と、世界No.1のシェアを誇る「DocuSign」を比較します。
《電子印鑑GMOサイン》のPOINT
- 導入企業数No.1※導入企業数300万社以上
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- フォルダ設定や閲覧制限などの文書管理機能が充実
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する「電子印鑑GMOサイン」は、国内シェアNo.1の電子契約システムです。契約の種類に応じて「法的効力の強さ」を選択し、署名タイプも立会人型と当事者型の2つから選択できるため、あらゆるシーンの契約に対応可能です。また、契約印タイプの送信料は1件あたり110円と低価格なため、コストパフォーマンスも優れています。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
契約印&実印プラン(立会人型&当事者型):月額9,680円(税込み) 送信費用110~330円(税込み)/1文書 |
参考価格補足 |
無料プランあり |
業種 | コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
電子印鑑GMOサインのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
ペーパーレスが加速している中、なくてはならないツールになっている。押印をスピーディーに行えるのが良い。 |
業種 | 教育・教育学習支援関係 |
従業員規模 | 250名以上 500名未満 |
電子印鑑GMOサインの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
利用料は発生するが月額基本料金が1万円を切り、さらに1件あたりの送信料も110円と安い。削減された人件費やコストに比べればメリットの方が大きい。今のところ不満はない。 |
DocuSign
DocuSign社が提供する「DocuSign」はアメリカを中心に、世界No.1のシェアを誇る電子契約システムです。世界180カ国以上で導入され、44言語に対応。世界基準を満たす堅牢なセキュリティも強みなため、海外ビジネスを展開する企業に適しているでしょう。
また、SalesforceやGoogle、Microsoftなどと連携できるのも便利なポイントです。さらにスマホやタブレットからも気軽に利用できるアプリがあり、オフラインでも利用できます。
- 「DocuSign」の価格一覧
- Personal:月額1,100円/ユーザー
- Standard:月額2,800円/ユーザー
- Business Pro:月額4,400円/ユーザー
シンプルで扱いやすい電子契約システム
次に、厳選した機能のみを搭載した電子契約システムを紹介します。操作性に優れているため、ITシステムに不慣れな社員が多くてもスムーズに運用できるでしょう。
《クラウドサイン》のPOINT
- 累計契約送信件数1000万件超! 導入実績130万社以上※
- 弁護士監修。日本の法律に関する知見を活かした開発・サポート
- 電子帳簿保存法の要件を満たしたデータ保存が可能
弁護士ドットコム株式会社が提供する「クラウドサイン」は、弁護士がサービス全体を監修し、法律に則った運用ができる電子契約システムです。書類管理から顧客管理システム、クラウド決済サービスなど、外部サービスとの連携によってスムーズなワークフローが実現可能です。なお、取引相手がクラウドサインを利用していなくても登録不要で利用できるため、取引先企業においても使いやすいシステムといえるでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用無料 Light:月額:10,000円 Corporate:月額28,000円 |
参考価格補足 |
無料プランあり |
業種 | 人材サービス |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
クラウドサインのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
電子締結のシステムは2つ目の利用になります。もう1つのシステムに比べて、ワークフローを設定した上で利用ができるので、契約締結の適正化もできていると思います。また、電子締結なのでペーパーレスでありネットワークさえ繋がっていれば、最短5分以内に契約締結手続きが進められることもあり、楽です! |
クラウドサインの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
契約相手も同じサービスを利用している必要があるので、普及前の現在では若干敷居が高いような気がしています。 |
製品・サービスのPOINT
- 契約書作成ー申請ー承認ー締結ー保存ー管理までまるっとサポート
- 送信料・保管料がずっと0円。定額制のシンプルな料金体系
- 紙の契約書も電子契約書もまとめて一元管理
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド契約」は、電子契約に関わる一連の作業をワンストップで提供するクラウド型電子マネジメントシステムです。社内ワークフローの申請・承認から、締結、保管、契約管理を一気通貫で行えます。
契約内容はすべて共有でき、承認状況や締結状況もひと目で把握可能。さらに、紙の契約書も電子契約書もクラウド上で一元管理でき、検索や抽出もシステム上でスムーズに行えます。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP / サービス |
参考価格 |
小規模・中規模向け:月額2,980円~ 中規模・大規模・IPO準備中の企業向け:月額50,000円~ |
参考価格補足 |
無料プランあり |
マネーフォワード クラウド契約のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
過去の契約書の検索・アクセスが容易になった。キーワード検索を行えば一発でヒットしてくれる。また、UIもシンプルで分かりやすく、操作性(動作など)は問題ない。 |
業種 | 飲食店・宿泊 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
マネーフォワード クラウド契約の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
使用中にたまに画面が動かなくなることがあります。ネットワークの問題なのか、容量の問題なのか、良く分かりませんが、少し様子を見ています。 |
《リーテックスデジタル契約®》のPOINT
- 電子契約データ保全の法的保証「100年電子契約」
- 電子帳簿保存法完全対応・ペーパーレス化に貢献
- 社内の承認フロー・外部との取引承認フローの電子化
「リーテックスデジタル契約®」は、リーテックス株式会社が提供する中堅・中小企業向けの電子契約です。国の指定期間であるTranzax電子債権株式会社と連携しており、金融機関と同等な本人確認が実現します。そのため、システムで作成した契約書は、法的安全性が高いといえるでしょう。
また、電子記録債権の発生と電子契約を並行して実施する仕組みは、特許出願中です。契約締結だけではなく、スムーズな資金調達にも対応しています。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用無料 適切なプランを提案 |
参考価格補足 |
無料プランあり |
《ジンジャーサイン》のPOINT
- わかりやすいデザインと充実したサポート体制!
- ワークフローと契約書管理が一気通貫で利用できる!
- 従業員の組織データを活用した権限設定が可能!
jinjer株式会社が提供する「ジンジャーサイン」は、セキュアな環境でWeb契約締結とデータ管理を行える電子契約サービスです。契約書データはAWSのサーバで管理され、SSL/TLSで暗号化が施されているので重要な契約書データの管理や保存も安心です。
契約書を取引先にメールで通知し、相手側がWeb上で電子サインするだけで契約締結が完了するので、契約業務の工数を大幅に削減します。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / アプライアンス / サービス |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
ジンジャーサインのいい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3 |
比較的低コストで導入可能、タイムスタンプだけならば無料で送信できるなど幅広い用途で気軽に利用ができる。 |
ジンジャーサインの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
電子契約システムはどれにも言えることではあるが個人事業者の承認決済者をどうするか、という点と
クライアントが別の電子契約システムを使っていた場合、どちらの電子契約システムを使うか調整が必要である。 |
《Digital Sign》のPOINT
- 契約業務に関わる幅広い機能をオールインワンで提供
- 20~100名規模で、電子契約の初心者様でも使いやすいUI/UX
- 蓄積されたデータを分析でき、改善施策を考えられる
株式会社C-mindが開発する「Digital Sign」は、ユーザーの声から生まれた圧倒的な使いやすさを誇る電子契約サービスです。初心者でも使いやすいUI/UXで、契約業務に関わる幅広い機能を提供しています。例えば、効率よく契約書を作成できるテンプレート機能や、未締結書類の対応漏れを防止するリマインド機能、紙の契約書と電子契約書を一元管理するための紙文書インポート機能などが搭載されています。
また署名データ分析機能では、署名手続きが中断している箇所などを分析し、改善することで署名の完了率が向上するでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用無料 ライトプラン:月額5,500円(税込み) スタンダードプラン:月額22,000円
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参考価格補足 |
無料プランあり |
多様な機能をもつ電子契約システム
続いて、豊富な機能が特徴の電子契約システムをはじめ、営業業務全般を効率化するシステムや導入前後のサポート体制に優れた製品を紹介します。
《FAST SIGN》のPOINT
- 大量の契約でも固定料金で利用可能!
- 派遣・パート・アルバイトの雇用契約・契約更新に!
- 個別内容の書類も一括送信が可能!
株式会社マルジュが提供する「FAST SIGN」は、大量の雇用契約書発行や契約更新にも柔軟に対応できる電子契約システムです。派遣やパート、アルバイトなどの契約にも対応しています。
契約書をメールやSMSで送付できるため、個人との雇用契約でも運用しやすいでしょう。また、利用者アカウントの登録数に制限がないのも魅力の一つです。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
SaaS |
参考価格 |
初期費用無料 ライト:月額10,000円 ベーシック:月額20,000円 |
参考価格補足 |
無料プランあり |
業種 | その他製造 |
従業員規模 | 50名以上 100名未満 |
FAST SIGNのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
社印の捺印や、紙の製本・送付など、紙の契約書を扱っていたときの面倒な作業がかなりの程度省力化できる。
アクセスするデバイスを選ばないため、出先でもモバイル端末から内容を確認できる。 |
業種 | その他製造 |
従業員規模 | 50名以上 100名未満 |
FAST SIGNの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
タイムスタンプがオプションで別料金になってしまうのは少し残念。基本的な機能だと思うので、できればプランの中に込みにしてほしい。 |
《DD-CONNECT》のPOINT
- 見積依頼~請求まで取引先との工事契約書類を電子化
- 法令順守(建業法・下請法等)と業務効率化を同時に実現
- 専門部隊による導入~運用保守まで一貫した導入サポート体制
大興電子通信株式会社が提供する「DD-CONNECT」は、工事契約に特化した電子契約サービスです。検討段階から導入、運用、アフターケアまで一貫して手厚いサポートが受けられます。
充実したサポートサービスにより、システムの早期定着が図れるため、準備にリソースを割きたくない方や、はじめての導入を成功させたい企業におすすめです。また契約書だけではなく、見積書や注文書、請求書などさまざまな帳票の電子化にも対応しており、工事発注業務全体の効率化につながるでしょう。
対象従業員規模 |
50名以上 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | 食品、医薬、化粧品 |
従業員規模 | 250名以上 500名未満 |
DD-CONNECTのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
この製品によって電子契約を導入、その結果、大幅にコストを削減することができました。以前は郵送代や用紙代などのコストがかかったり、契約案件が多い時は残業代といったコストもかかっていましたが、この製品で電子契約を導入した結果、これらのコストを大幅にカットできました。 |
業種 | エネルギー |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
DD-CONNECTの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
今のところ特にありません。この製品の前に使っていた製品もそれなりに良かったのですが、機能や使いやすさなど、総合的な観点からこの製品の導入を決めました。 |
《業務デザイナー》のPOINT
- ワークフローシステムの中でも導入がとても簡単
- 操作性が優れており、導入後すぐに用いていくことが可能
- 導入フェーズから運用フェーズまで適切なサポート
株式会社ユニオンシンクが提供する「業務デザイナー」は、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」と自動連携ができるワークフローシステムです。社内の承認フローを効率化するだけでなく、契約書の自動アップロードから電子署名およびタイムスタンプの付与、文書管理まで自動で行われます。
また常駐指導サービスや操作講習会、帳票代行作成など、運用のサポートが充実している点も強みでしょう。月額制での提供のほか、オンプレミス環境での提供も可能です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト |
参考価格 |
ー |
参考価格補足 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 | その他製造 |
従業員規模 | 250名以上 500名未満 |
業務デザイナーのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
契約書を電子化することで、用紙代や郵送代などといったコストカットができるのが良い点です。弊社では日々の契約件数が多いため、こういったコストがカットできるのはかなり大きいです。 |
業種 | 金融・証券・保険 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
業務デザイナーの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
導入コストが少しかかる点が改善してほしい点です。機能面では言うことがありませんので、あとは価格面で改善できれば、と思います。 |
安価で導入できる電子契約システム
安価な月額プランを提供している電子契約システムを紹介します。無料プランを利用できる製品もあるので、コストを何より重視したい人は参考にしてください。
《みんなの電子署名》のPOINT
- 基本料金が無料で機能制限なし
- 通信と保管の双方で高いセキュリティを実現
- AATLとPAdESによって署名が10年にわたり有効
株式会社ベクターが提供する「みんなの電子署名」は、文書保管料金のみが有料の電子署名サービスです。電子署名やタイムスタンプはすべて無料で、月額基本料も送信料も必要ありません。文書保管が1年未満の場合、保管料金も必要ないため、最低1年間は無料で利用できます。
WAFやIDS/IPS、脆弱性診断など適切なセキュリティ対策を実施するほか、電子署名法や電子帳簿保存法に準拠しているため、安心して活用できるでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
サービス |
参考価格 |
有償サービス(文書保管):1文書あたり11円/月※50文書から |
参考価格補足 |
初期費用無料、月額基本料無料、作成および署名費用無料 |
業種 | 飲食店・宿泊 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
みんなの電子署名のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
何と言っても料金の安さです。無料で基本的な機能は一通り利用できますので、とても助かっています。外食産業は低コストでないとやっていけないので、無料で利用できるのはとてもありがたいです。 |
業種 | 卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 | 100名以上 250名未満 |
みんなの電子署名の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
セキュリティがしっかりしているゆえにパスワードを設定する箇所が多いです。ですが、動作が遅いとか操作が難しいといったことはないので概ね満足して利用してます。 |
《サインタイム》のPOINT
- 誰でもカンタンに使えるやさしい操作性
- お客さまが使いやすさを実現した充実の機能
- 「無料送信件数」がついたおトクな料金
サインタイム株式会社が提供する「サインタイム」は、コストパフォーマンスに定評のある電子契約サービスです。すべてのプランに無料の送信件数がつくため、送信料がかさむ心配を軽減できるでしょう。
CSVインポートによるワンクリックでの一斉送信や、検索を効率化する書類タグ機能など、利便性を高める機能が搭載されています。長期署名にも対応するほか、既存システムとの連携やカスタマイズ開発も可能です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
月額980円~ プランごとに無料の送信件数あり |
参考価格補足 |
無料プランあり |
業種 | その他 |
従業員規模 | 1,000名以上 5,000名未満 |
サインタイムのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5 |
この製品の良い点は抜群に使いやすいという点です。どの製品にも言えることですが、とにかく人が使えなければ全く意味がありません。この製品は誰にでも簡単に使える仕様となっていますので、たとえ新人でもすぐに使い慣れることができます。非常に価値のある製品だと思います。 |
業種 | 金融・証券・保険 |
従業員規模 | 250名以上 500名未満 |
サインタイムの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4 |
署名をドラッグして貼り付けられるが、丁度良い大きさに合わせるのが面倒なので簡単にサイズに合わせて自動設定出来るとより楽だと思う。 |
《契約大臣》のPOINT
- 3ステップで契約書を作成できるため、シンプルで簡単!
- 各法律に準拠したシステムを提供!
- 永年無料で電子契約書を自動的に保管ができる!
株式会社TeraDoxが提供する「契約大臣」は、契約数に応じた3つの料金プランとお試し無料プランを有する電子契約システムです。月額2,000円台から利用可能で、契約数の変動に応じてプランを変更するといった柔軟な使い方も可能です。
署名タイプは、電子サイン(認定タイムスタンプ)と、電子署名(電子署名と認定タイムスタンプ)のいずれかを選択できます。契約書の作成や締結に関わる操作については、デモンストレーションを用いての支援もあるため、安心して導入できるでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / サービス |
参考価格 |
月額2,020円/送信件数10件、1名 月額6,050円/送信件数50件、無制限 月額9,075円/送信件数100件、無制限※いずれも税込み |
参考価格補足 |
無料プランあり |
電子契約システムを導入する際の注意点
契約書の電子化を進める際はどのような点に気を付ければよいのでしょうか。注意点を解説します。
電子化に対応している契約書か
契約書の多くは電子化に対応できますが、なかには電子化できない契約書もあります。電子化に対応していない文書は、投資信託契約の約款や定期借地契約などです。これらは書面契約が義務づけられた契約書です。
電子化できない契約書を多く扱う企業では、システム導入の効果があまり感じられないかもしれません。まずは自社内で扱う契約書の種類を把握し、電子契約システムを利用する必要があるのかを判断しましょう。
取引先の理解を得られているか
電子契約システムを導入すると契約業務フローが変わるため、取引先にも一部フローの変更を受け入れてもらう必要があります。取引先への操作説明代行サービスがある製品などがあれば活用し、相互の利用面・コスト面のメリットを説明し、理解を得られるよう努めましょう。
無料で利用できる電子契約システムもある
有料プランに加え、無料プランを提供している電子契約システムもいくつかあります。契約件数が少なく電子署名機能だけあればよい企業や、本格導入前に機能性や操作性を確認したい企業の利用に適しているでしょう。
以下の記事では、無料で利用できる電子契約システムを紹介しています。無料版を利用する場合の注意点や有料版との違いも理解できるので、コストを抑えてのシステム導入を検討している方はぜひ一読ください。
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電子契約システムで業務効率化とコスト削減を図ろう
電子契約システムを選ぶ際は、対応している電子契約の種類や、必要な機能が搭載されているかを確認する必要があります。また、自社内での使いやすさはもちろんですが、取引先の負担を軽減できるかも考慮したうえで各製品を比較しましょう。
なお、ITトレンドでは電子契約システムの一括資料請求が可能です。社内検討の際にも活用できる比較表作成特典もあるので、ぜひお役立てください。