飲食店向けCRMシステム比較
まずはITトレンド編集部が厳選した、飲食店にも効果的に活用できるCRMシステムを紹介します。
Sansan の比較ポイント
- 名刺をスキャンするだけ。精度99.9%で正確な顧客DBを構築
- SFAやMAなど、多種多様な外部サービスと連携できる拡張性の高さ
- 数名規模の中小企業から大手企業まで幅広く6,000社の利用実績
「Sansan」はSansan株式会社が提供する名刺起点のシンプルな顧客管理が特徴のCRMシステムです。名刺をスキャンするだけで正確な顧客情報データベースDBを構築します。さらに、公開されている人事異動情報やWeb上に散在する企業関連ニュースを受け取ることで常に最新のDBの維持が可能です。
豊富なメール配信機能を有し、複数の顧客に対して一括配信したり、タグで分類した顧客グループごとへ適したコンテンツを届けたりもできます。メール本文内のURLがクリックされたかを知ることもできるので、クーポンの配布など、キャンペーン施策の分析にも役立つでしょう。
株式会社セールスフォース・ドットコムが提供する「Sales Cloud」は全世界で15万社以上の導入実績をもち、日本でシェア1位を占めているCRM/SFAツールです。柔軟なカスタマイズが可能で、BtoBやBtoC、直販などのさまざまなビジネススタイルに合わせることができます。
売上の予測や分析を行い、お店の経営安定に貢献します。また、サポートも手厚く、活用支援専門の部門やユーザーグループがあるので、利用状況に合わせて適切な支援を受けられるでしょう。
Salesforce Essentials の比較ポイント
- 簡単な設定ですぐに使える!
- AIを活用して、よりスマートかつスピーディな営業活動を実現!
- ビジネスの成長に合わせて容易に拡張!
「Salesforce Essentials」は、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce」の低コスト版です。小規模の営業やスタートアップしたばかりの企業に向いています。規模が大きくなればそのまま「Salesforce」に移行できます。
経営や営業に必要な情報を一つの画面に集約するので、迅速な判断が可能になるでしょう。また、AIも搭載されており、顧客とのやり取りをサポートします。
GEOCRM.com の比較ポイント
- フォローすべき見込み顧客が地図上で分かる
- 位置情報付き顧客カルテがスマホで簡単に記録・共有ができる
- 現在地から行くべき訪問先を知らせてくれる
ナレッジスイート株式会社が提供する「GEOCRM.com」は、地図情報と連携したCRMクラウドサービスです。見込み顧客を地図上に表示し、スマートデバイスからなら自身の位置情報を通じて訪問すべき顧客リストをプッシュ表示します。これを応用すれば、外食の多店舗展開企業において、指導員が行う巡回指導の効率化が可能でしょう。
移動中のバッテリー消費にも配慮しており、営業周りにも最適です。また、APIを利用することで、SFAやERP、会計システムやBIツールといった既存システムとの連携も行えます。
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2020.11.09
CRM製品を徹底比較!選び方やメリット、SFA・MAとの違いも解説
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まだまだある!飲食店向けCRMシステム比較
CRMをはじめとした飲食店向けシステムをさらに紹介していきます。
dodo point
「dodo point」は株式会社Spoqaが提供する、ポイントカードやスマートフォンを使わない小売店舗向けポイントシステムです。顧客が携帯番号を店頭のタブレットに入力するだけでポイントが付与され、クーポンなどが利用できます。
また、システム上で売上と比較しながら顧客管理と店舗管理が行えるので、効果がわかりやすいでしょう。さらに、SMSでお得な情報やクーポンが配布でき、顧客ニーズに沿ったモバイルマーケティングも可能になります。
リザーブキーパー
株式会社エアネットが提供する「リザーブキーパー」は、飲食店向けの予約・顧客管理システムです。CTIシステムにより、着信時に顧客情報をパソコン画面に表示でき、予約台帳への予約登録も効率的に行えます。無断キャンセルを1度でも行った顧客は、データが蓄積されているので、着信時に注意喚起が行われ安心です。
テイクアウト注文受付サイトを作成することもでき、イートインでの顧客情報と合わせて管理します。グルメサイトからのネット予約の際も予約台帳へ簡単に自動反映されます。
KALEIDO CRM
「KALEIDO CRM」は、株式会社フォウカスが提供する飲食店向けCRMシステムです。顧客情報の登録、来店・注文履歴把握、販促効果測定機能などを搭載しています。おもてなしの質やリピート率のアップを狙い、誕生日や記念日、アレルギー、お気に入り商品などの接客サービスに役立つ細かな情報を登録できます。
マスタ管理サービスやキャッシュレス決済、POSレジシステム、予約システムのほか、飲食店向け本部システムとの連携が可能と拡張性が高いのも特徴です。
トレタ
株式会社トレタが提供する「トレタ」は、飲食店の予約・顧客台帳システムで、iPad専用アプリです。基本機能として予約台帳、顧客台帳、集計と分析、ウェブ予約が搭載されており、誰でも簡単に使えるのが特徴です。
POSやグルメサイト、CTI機能と連携できるほか、Googleから予約を受けることも可能です。さらに、手数料なしの予約ページを作成できるのも魅力のひとつです。
TableSolution
「TableSolution」は株式会社TableCheckが提供する飲食店向け予約管理システムです。8ヶ国語に対応し、海外からの電話予約にも予約台帳システムと連動することで24時間受付可能です。さらに、18カ国語対応の予約サイトを手数料無料で活用できます。
予約時にクレジットカード番号を預かり、業界唯一のドタキャンゼロ対策を行うのも特徴です。同じ仕組みを使ってコンタクトレス決済にも対応しています。
CIMS
「CIMS」は株式会社システムサイエンスが提供する飲食店向けCRMシステムです。顧客の注文履歴はもちろん、好みの食材やお酒、アレルギーといった顧客データを蓄積・管理し、サービス向上に役立てます。これらの情報が電話着信時にシステム画面に表示されるので、予約対応が非常にスムーズなのが一番の特徴です。
細かな条件検索により顧客へのアプローチも個別最適化が叶います。また、VIP客に絞った施策で集客のコントロールも可能でしょう。
飲食店向けCRMシステムの選び方
飲食店向けCRMシステムの選定時はどのような点に気を付けるべきなのでしょうか。注意点を2つ紹介します。
使い勝手に優れているか
CRMシステムは日々運用されてこそ、真価を発揮します。操作性が悪いと現場へ定着せず、導入は失敗に終わるでしょう。
そこで、CRMシステム導入前に無料トライアルを活用し、担当者に製品の操作性を確認してもらいましょう。ユーザーインターフェイスはシンプルか、初心者でも操作できるのかを確認し、担当者の意見を参考にしたシステム選定をおすすめします。
他システムと連携ができるか
CRMシステム導入前に、飲食店向けタブレットPOSシステムや予約管理システムといった他システムと連携できるかを確認しましょう。
飲食店向けタブレットPOSシステムは売上や仕入、在庫などの管理をシステム化したもので、顧客の注文内容や性別などの属性情報を画面操作して取得します。
予約管理システムは顧客の氏名や連絡先、注文コースの内容、リピーターかどうかの情報を取得します。
これらシステムとCRMシステムとの連携によって、顧客の嗜好や来店頻度などの情報を取得でき、顧客ニーズの把握・分析に役立つでしょう。
飲食店向けCRMシステムの活用を成功させるには
飲食店向けCRMシステムの活用を成功させるには、他システムとの連携で得た顧客情報をもとに分析を行い、具体的な施策を実行することが大切です。
たとえば、誕生日にお祝いのメールを送付したり、イベント時に一括でメルマガを送付したり、既存顧客へのアプローチを行いましょう。適切なタイミングで顧客へメールを送付でき、来店を促すといった戦略的な活動を可能にします。また、リピート率が低い場合は、メニューや接客方法を見直すのも良いでしょう。
このように、CRMシステムから得た顧客情報を分析し、施策を実行することで、顧客一人ひとりにあったきめ細やかなおもてなしが実現します。
飲食店向けCRMシステムを導入し、来客数を増加!
CRMシステム導入を成功させるには、顧客情報をもとに、顧客に合ったアプローチをしなければなりません。単に顧客情報を集めるだけではなく、飲食店向けCRMシステムを活用して来客数増加を図りましょう。