飲食店における顧客管理の必要性
顧客管理とは、来店客の年齢層や注文履歴、クレームや問い合わせ履歴などを記録しておくことです。顧客の管理や分析、顧客満足度の向上などにおいては、以下のような点においてCRMを活用するメリットや必要性があるといえるでしょう。
- ■顧客管理を効率化できる
- さまざまな顧客情報をシステム上で一元管理が可能。さらに顧客属性や来店頻度、注文履歴などの情報資産をもとに、属人化しやすい顧客の好みの情報などをスタッフ間で共有できる。また調理や接客など本来の業務に手一杯でも、販促活動が簡単に使える。
- ■顧客のニーズを分析できる
- システム上で管理した情報をもとに、顧客一人ひとりのニーズを分析し、最適なキャンペーン施策などを打ち出せる。
- ■顧客満足度向上につながる
- CRMを活用することでニーズを把握でき、単価アップやリピーターを増やす効果的な施策が打ち出せる。また、個人経営の飲食店や小規模展開を行う店舗においても、顧客管理を行うことで再来店率の向上が期待できる。
おすすめしたい飲食店向けCRMシステム比較表
|
製品名 |
提供形態 |
参考価格 |
参考価格補足 |
レビュー評価/th>
|
 |
Knowledge Suite |
クラウド / SaaS |
50,000円 ~ |
1企業あたり50,000円~/月(ストレージ容量:5GB)
※追加容量、その他プランについてはお問い合わせください。 |
|
 |
GEOCRM.com |
クラウド / SaaS / ASP |
18,000円 ~ |
- |
|
 |
kintone |
クラウド |
1,500円 ~ |
最低契約数5ユーザーから |
|
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
多店舗経営者におすすめ!飲食店向けCRMシステム
まずはITトレンド編集部が厳選した、複数店舗を展開する飲食店での導入実績があるシステムや、飲食業界に特化した製品を紹介します。製品はすべて無料で資料請求できるので、比較のうえ自社にあうものを検討してください。
《Knowledge Suite》のPOINT
- 働き方改革の実現に向けたCRM!テレワークで業務も効率的に!
- ITトレンド年間ランキング1位実績あり!累計導入7,500社の実績!
- 名刺管理と顧客台帳が連携!手入力なしで顧客情報が最新に更新!
ナレッジスイート株式会社提供の「Knowledge Suite」は、累計7,500社での導入実績をもちます。豊富な機能とノウハウを活かし、チェーン店やグループ店舗など、複数店舗を展開する企業で導入されています。
名刺情報を瞬時にデータ化でき、グループウェア、SFAに紐づけた一元管理が可能です。企業活動に必要なシステムが最初からオールインワンで搭載されているので、社内業務全般を効率化させたい企業にも適しています。
《GEOCRM.com》のPOINT
- フォローすべき見込み顧客が地図上で分かる
- 位置情報付き顧客カルテがスマホで簡単に記録・共有ができる
- 現在地から行くべき訪問先を知らせてくれる
ナレッジスイート株式会社が提供する「GEOCRM.com」は、地図情報と連携したCRMクラウドサービスです。見込み顧客を地図上に表示し、スマートデバイスの位置情報から訪問すべき顧客リストがプッシュ表示されます。これを応用すれば、外食の多店舗展開企業において、指導員が行う巡回指導の効率化が可能でしょう。
移動中のバッテリー消費にも配慮しており、営業周りにも最適です。また、APIを利用することで、SFAやERP、会計システムやBIツールといった既存システムとの連携も行えます。
《kintone》のPOINT
- 自社の業務内容にあった形で、CRMシステムを自由に作成
- チーム専用のスペースで、顧客の情報をスムーズに共有
- 他サービスと連携することで、名刺管理やwebアンケートも可能に
「kintone」は、サイボウズ株式会社提供の業務改善プラットフォームです。自社の業務形態にあわせて、誰でもノンプログラミングで簡単にシステムが構築できます。CRMのほか、店舗日報や店舗別QSCチェックリストなどのツールが用意されているので、すぐに実務に活かせるでしょう。
顧客リスト・問い合わせ管理・案件管理など、必要に応じてツールを追加し、連携も容易に行えるので、スモールスタートを希望する企業におすすめです。
GMOおみせアプリ
GMOデジタルラボ株式会社が提供する「GMOおみせアプリ」は、自社のオリジナルアプリを簡単に作成できます。アプリならDMのように個人情報を必要としないので、開封率が高く、低コストで集客を実現します。
顧客管理のほか、来店スタンプなどの施策や情報発信、さらにキャッシュレス決済にも対応でき、機能が豊富です。店舗数を問わずアプリごとに費用が発生するため、運営店舗が多い企業に適しているでしょう。
ユビレジ
株式会社ユビレジの「ユビレジ」はiPadをPOSレジとして使えるシステムです。顧客と購入履歴を紐付けて管理でき、リピーター獲得の施策に役立つでしょう。また、複数店舗の管理が可能で、売上のリアルタイム集計や売上報告の自動配信機能が搭載されています。
そのほか、オーダーリング機能やキャッシュレス決済に対応し、予実管理や勤怠管理といった豊富な機能を備えているのが魅力です。
CRM(顧客管理システム) の製品を調べて比較
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら 資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
\ CRM(顧客管理システム) の製品を調べて比較 /
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら 資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
\ CRM(顧客管理システム) の製品を調べて比較 /
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら 資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
個人店や小規模にも使える!飲食店向けCRMシステム
CRMをはじめとした、個人・小売店向けのシステムをいくつか紹介します。
dodo point
「dodo point」は株式会社Spoqaが提供する、ポイントカードやスマートフォンを使わない小売店舗向けポイントシステムです。顧客が携帯番号を店頭のタブレットに入力するだけでポイントが付与され、クーポンなどが利用できます。
さらに、SMSでお得な情報やクーポンが配布できるので、顧客のニーズに沿ったモバイルマーケティングも可能になるでしょう。
リザーブキーパー
株式会社エアネットが提供する「リザーブキーパー」は、飲食店向けの予約・顧客管理システムです。CTIシステムにより、着信時に顧客情報をパソコン画面に表示でき、予約登録も効率的に行えます。
テイクアウト注文受付サイトを作成することもでき、イートインでの顧客情報とあわせて管理が可能です。グルメサイトからネット予約する際も、予約台帳へ簡単に自動反映されます。
KALEIDO CRM
「KALEIDO CRM」は、株式会社フォウカスが提供する飲食店向けCRMシステムです。おもてなしの質やリピート率のアップを狙い、誕生日や記念日、アレルギー、お気に入り商品など、接客サービスに役立つ細かな情報を登録できます。
顧客情報の登録、来店・注文履歴把握、販促効果測定機能などを搭載しており、POSレジシステムや予約システムとの連携が可能です。
トレタ
株式会社トレタが提供する「トレタ」は、飲食店向けの予約・顧客台帳サービスです。基本機能として予約台帳、顧客台帳、集計と分析、ウェブ予約が搭載されており、誰でも簡単に使えるのが特徴です。
POSやグルメサイト、CTI機能と連携できるほか、Googleから予約を受けることもできます。
TableCheck
「TableCheck」は、株式会社TableCheckが提供する飲食店向けの予約顧客管理システムです。業界唯一のドタキャンゼロ対策機能「キャンセルプロテクション」を搭載しています。また、CTI連携により電話予約でも全スタッフが常連客を正確に認識して対応が可能です
国内外主要メーカーのPOSシステムとの連携も可能で、レシートの内容から何を注文したのか、顧客情報と結びつけて管理します。
なお、業種を問わずおすすめできる定番のCRMシステムはこちらからご覧いただけます。
関連記事
飲食店向けCRMシステムの選び方
飲食店向けCRMシステムを選定する場合、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。注意点を2つ紹介します。
使い勝手に優れているか
CRMシステムは日々運用されてこそ、真価を発揮します。操作性が悪いと現場へ定着せず、導入は失敗に終わるでしょう。
そこで、CRMシステム導入前に無料トライアルを活用し、担当者に製品の操作性を確認してもらいましょう。ユーザーインターフェースはシンプルか、初心者でも操作できるのかを確認し、担当者の意見を参考にしたシステム選定をおすすめします。
他システムと連携ができるか
CRMシステム導入前に、飲食店向けタブレットPOSシステムや予約管理システムといった、他システムと連携できるかを確認しましょう。
飲食店向けタブレットPOSシステムは、売上や仕入、在庫などの管理をシステム化したもので、顧客の注文内容や性別などの属性情報を画面操作して取得します。予約管理システムは顧客の氏名や連絡先、注文コースの内容、リピーターかどうかの情報を取得します。
これらのシステムとCRMシステムとの連携によって、顧客の嗜好や来店頻度などの情報を取得でき、顧客ニーズの把握・分析に役立つでしょう。
飲食店向けCRMシステムの活用を成功させるには
飲食店向けCRMシステムの活用を成功させるには、他システムとの連携で得た顧客情報をもとに分析を行い、具体的な施策を実行することが大切です。
例えば、誕生日にお祝いのメールを送付したり、イベント時に一括でメルマガを送付したり、既存顧客へのアプローチを行いましょう。適切なタイミングで顧客へメールを送付でき、来店を促すといった戦略的な活動を可能にします。また、リピート率が低い場合は、メニューや接客方法を見なおすのもよいでしょう。
このように、CRMシステムから得た顧客情報を分析し、施策を実行することで、顧客一人ひとりにあったきめ細やかなおもてなしが実現します。
飲食店向けCRMシステムを導入し、来客数を増加!
CRMシステム導入を成功させるには、顧客情報をもとに一人ひとりに合ったアプローチをおこなわなければなりません。単に顧客情報を集めるだけではなく、飲食店向けCRMシステムを活用して来客数増加を図りましょう。