勤怠管理システムのシフト管理機能
従業員の勤務状況を管理する勤怠管理システムには、シフト管理機能が搭載されている製品も多くあります。ここでは主なシフト管理機能と、シフト管理をさらに効率化させる注目の機能を紹介します。
主なシフト管理機能
シフト管理作成の際に用いられる主な機能は次の3点です。
- ■シフトの管理・調整機能
- シフトの申請から調整・作成、公開まで行える。
- ■勤怠管理機能
- シフト作成と同時に勤務表の作成・勤怠管理ができる。
- ■給与ソフトとの連携機能
- 勤怠管理システムの多くが給与ソフトとの連携が可能。働いた時間にあわせてシステムが素早く正確に給料計算する。
シフト管理機能のポイントは、シフトに関する情報をクラウド上に集約することで、一括管理やリアルタイムでの確認が可能になる点です。ファックスやメールでのやり取りではなく、オンライン上の管理画面やスタッフ用画面にアクセスすることで、スピーディーで行き違いのない管理ができます。
また勤怠管理面では、以下のような打刻機能や、出勤状況を把握する機能が搭載されています。
- ●モバイル端末、PCなどさまざまなデバイスからの打刻
- ●打刻数に応じた出退勤状況の自動把握
- ●勤務、休憩などの勤務状況を管理画面によりリアルタイムで把握
シフト管理をさらに効率化できる機能とは
以下の機能を搭載している勤怠管理システムは、シフト管理・シフト作成をさらに効率化できます。勤怠管理システムを選定する際に、シフト管理の機能性を重要視される方は、以下の機能が搭載されているかもチェックしましょう。
- ■シフト自動作成機能
- 曜日ごとに必要な人数を設定すれば、自動的にシフトを作成する。
- ■人員過不足の自動判断機能
- 各時間帯の人員の過不足を判定しながらシフト作成が可能。
- ■手動編集機能
- スタッフからのシフト希望を反映させるなど、シフトに編集を加えられる。
- ■シフト共有機能
- 確定したシフトを個別に送信する必要はなく、オンライン上でスタッフ全体に共有できる。
勤怠管理システムの機能については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
シフト管理機能のメリット
ここからは、勤怠管理システムのシフト管理機能を活用して得られるメリットを紹介します。
事務作業時間の短縮
従来のシフト管理業務は、まずスタッフからのシフト希望を回収し、Excelや手書きの表でシフトを作成します。そしてシフト表を印刷して共有し、変更があれば手作業で修正していました。これらの一連のシフト管理作業は店舗責任者やチームリーダーが担っており、通常業務に加え、さらなる業務負担が発生してしまいます。
勤怠管理システムを導入すれば、システムがシフト調整から作成、共有まで行います。担当者の業務負担が減るだけでなく、人員不足やスタッフの長時間拘束など、人的なミスやトラブルのリスクも軽減が可能です。
他システムとの連携が可能
勤怠管理システムを他システムと連携すれば、事務作業のさらなる効率化が見込めます。例えば給与計算システムの連携により、シフト管理機能で作成したシフトにあわせた給与計算を自動で行い、個別に管理可能です。これまで担当者が長時間かけて行っていた事務作業を劇的に削減できるでしょう。
場所を問わずアプリから操作できる
製品によっては、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなどのアプリから操作可能なものもあります。従業員は場所を問わず、アプリから手軽にシフト申請や確認ができます。またアプリの通知機能を利用して、シフトの提出期限をリマインドできるのも便利です。
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シフト管理機能のデメリット
シフト管理機能を備えた勤怠管理システムは、計画的に導入しなければデメリットが生じる可能性もあります。例えば、価格や機能ばかりにとらわれて自社の規模に見合わないシステムを採用すると、十分な効果を得られないうえ、コストだけが膨らんでしまうでしょう。
また、給与計算ソフトや人事管理ソフトなど、既存の自社システムとの連携がうまくいかないとトラブルの元になるため、対応可能かどうか導入前に入念な検証が必要です。
さらに、夜勤管理に対応しているか、フレックスタイム制や裁量労働制に対応しているか、休日出勤管理はどうなっているかなども確認しましょう。自社の就業規則や勤務形態と合致していなければ、設定時に大きな修正が必要となり、導入に手間がかかります。導入前には自社の労務に関して十分に整理したうえで、マッチするシステムを選ぶことが大切です。
シフト管理機能搭載の勤怠管理システムTOP3
ITトレンド資料請求ランキングにもとづいて、シフト管理機能を搭載した勤怠管理システムから、上位3製品を紹介します。
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対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
シフト自動作成 |
◯ |
参考価格 |
月額200円~/ユーザー ※無料プランあり |
無料トライアル |
◯(30日間) |
対応機能 |
36協定支援/同日複数勤務/申請承認/シフト作成/給与計算連携/スマホ対応 |
改善してほしい点
医療
250名以上 500名未満
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「タッチオンタイム」は、株式会社デジジャパンが提供するクラウド型勤怠管理システムです。シフト作成・変更や予実集計に対応し、シフトパターンも無限に作成できます。フレックスや変形労働時間制、3交代勤務などの集計が可能です。そのほか、従業員やグループごと、日別や月別など指定した条件でリアルタイムな概算人件費の計算にも対応しています。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
シフト自動作成 |
ー |
参考価格 |
月額300円/ユーザー |
無料トライアル |
◯(30日間) |
対応機能 |
36協定支援/同日複数勤務/申請承認/シフト作成/給与計算連携/スマホ対応 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点
電気、電子機器
50名以上 100名未満
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株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME」は、夜勤を組み合わせたシフトなど独自の勤務パターンを設定できるクラウド勤怠管理システムです。従業員のスマホやパソコンからのスケジュール申請にも対応しています。シフトを立てた段階で、勤務実績との差異や人件費概算の確認、設定した期間での比較も可能なため、適正な労働時間や人件費の管理に役立つでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
シフト自動作成 |
◯ |
参考価格 |
初期費用無料 月額300円/ユーザー |
無料トライアル |
◯(30日間) |
対応機能 |
36協定支援/申請承認/シフト作成/給与計算連携/スマホ対応 |
いい点
卸売・小売業・商業(商社含む)
1,000名以上 5,000名未満
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自社ビジネスに合った勤怠管理システムを導入しよう
勤怠管理システムを給与計算システムなど別のシステムと組み合わせることで、多様化する雇用形態や勤務形態にスムーズに対応でき、業務効率化が実現します。サービスによっては無料体験期間を設けている場合もあるため、一度試したうえで導入を検討してはいかがでしょうか。
以下の記事では、おすすめの勤怠管理システムをさらに詳しく紹介しています。シフト管理可能な製品も多く取り揃えているので、ぜひ検討してみてください。