中小企業が抱える販売管理の課題
そもそも販売管理システム導入を検討するにいたった経緯は何でしょう。システムの導入効果を出すためにも中小企業が抱えている課題を再確認してみましょう。
中小企業が抱えている主な課題は、以下の3つが挙げられます。
- 中小企業が販売管理業務に抱える課題例
-
- ●管理する会計を確立できない
- ●一貫した業務の流れが作れない
- ●高額なシステムを導入できない
それぞれの課題について、詳しく解説します。
管理する会計を確立できない
中小企業では管理する会計が確立できないことが多々あります。原因は会計管理の手法が業務とマッチしていないため、それを合わせるために運用でカバーし業務が煩雑になるためです。
販売管理システムを導入することで業務が統一化され、データ収集と分析などの業務が自動化されることで課題の解決が図れます。
一貫した業務の流れが作れない
組織規模が小さい企業では、人数が少ないために一貫した業務の流れが確立されていない場合があります。一貫した業務の流れが確立していないため、業務の抜け漏れやミスが起こりやすい状態です。
販売管理システムを導入することで、販売に関する業務を無駄なく行える流れを確立することが期待できます。
高額なシステムを導入できない
資金力がない中小企業では、システムの導入に高額な費用をかけることが難しいこともあります。しかし、上記2点の課題を解決するためにも、販売管理システムの導入は有効です。
販売管理システムの中にも比較的安価で導入しやすいものもあるため、自社の予算と照らし合わせて比較・検討するとよいでしょう。
販売管理システムについて興味のある方はこちらのランキングがおすすめです。人気の製品がひと目でわかるほか、製品の特徴や提供形態も比較できます。
中小企業が導入しやすいクラウド販売管理システムの特徴
クラウド販売管理システムとは、従来システム導入の際に必要であったサーバやソフトウェアのインストールが必要なく、インターネットを通じて簡単・手軽にシステムを利用できるサービスです。中小企業でも導入しやすいシステムといえるでしょう。
中小企業がクラウド販売管理システムを導入しやすい理由は、以下の5つが挙げられます。
- ・導入コストが安価
- ・トライアル可能な製品が多くある
- ・運用管理が簡単になる
- ・営業・経理の業務改善も可能
- ・セキュリティ面も安心
ここからは中小企業がクラウド販売管理システムを導入しやすい理由について解説します。
導入コストが安価
クラウドシステムは、サーバやソフトウェアを保有する必要がありません。必要なものは、すでに使っているインターネット回線とシステム使用料のみです。そのため、システム導入にかかる初期費用を抑えられます。また、サーバの運用やメンテナンスも自社で行う必要がないため、管理費用も削減できます。
トライアル可能な製品が多くある
クラウド販売管理システムには、一定期間のトライアルが可能な製品が数多くあります。サーバ保有が不要なクラウドサービスだからこそのメリットでしょう。
実際にいくつかの製品を試すことで、自社にあったシステムがどのようなものかが明確になり、自社に足りない機能や仕様がわかります。それにより少人数・短期間で満足のいくシステム選びができます。
運用管理が簡単になる
クラウド販売管理システムは、ネットワーク上で簡単に導入することができます。構築に必要な自社サーバーが不要な場合も多いため、導入コストと運用コストを抑えることができる点も特徴です。他にもデータの自動バックアップやプログラムの自動更新など、運用管理が簡単になる機能で手間を省くことができます。
営業・経理の業務改善も可能
クラウド販売管理システムはネットワーク上で導入するため、オフィスや外出先、自宅など場所を選ばずに利用できます。営業先からの操作や在宅勤務など、より多様な働き方に対応できます。
また、多くの製品ではリアルタイムで情報が更新、共有されるため、複数の部門や関係者が一つのシステムで情報を共有することが可能です。より簡単で迅速に情報を共有することができるため、情報共有にかける時間を削減し伝達漏れを防ぐことができます。これにより業務の効率化が実現し、営業・経理の業務改善が可能です。
セキュリティ面も安心
クラウド販売管理システムは場所を選ばずに利用できる反面、情報漏洩などセキュリティ面が気になりますよね。多くのクラウド販売管理システムではネット上の管理画面での操作が中心となるため、端末側にデータが残らないようになっています。さらにユーザーごとのアクセス権限設定、データの暗号化、ログ管理などセキュリティ強化に関する機能が搭載されているシステムも多いため、検討時にチェックするとよいでしょう。
中小企業向けクラウド販売管理システムの選び方
販売管理システムの選定ポイントを押さえて、会社にあった製品を選びましょう。
中小企業の販売管理システムの選定ポイントは、以下の4つです。
- ・課題と販売フローを洗い出しておく
- ・業種に特化したパッケージ製品から見よう
- ・操作性を確認しよう
- ・組織の規模にあった製品を選ぶ
各ポイントについて詳しく解説します。
課題と販売フローを洗い出しておく
漠然と製品を見比べる前に、販売管理システムに何を求めるかを明確化させておきましょう。販売管理において現状生じている問題は何か、どうすれば効率化が望めるのかなど、自社が抱えている課題を洗い出し、自社の販売フローを見直しましょう。
課題の洗い出しによって、自社にどのような機能が必要なのかが見えてきます。一般的にシステムは多機能であればあるほど費用が高額になりがちです。何を最も優先すべきなのかを考慮し、優先順位をつけておきましょう。必要な機能をある程度絞り込んでおくと、システム選定がスムーズに進むほか、ブレも生じません。
業種に特化したパッケージ製品から見よう
卸売・小売・製造業など業種ごとにパッケージ化された製品の中から選べば、選定にかかるコストと手間を抑えられます。帳票のフォーマットをカスタマイズできる製品も多くあります。気になる製品があれば、自社の要件とあうかベンダーに相談しましょう。
操作性を確認しよう
せっかくコストをかけて導入したクラウド販売管理システムが、操作性が悪いために属人的なシステムになってしまっては意味がありません。システムの操作性は可能な限り導入前に確認しましょう。
操作性で気をつけるポイントは、直感的に誰でも使えるような仕様になっているかどうかです。また、将来的な業務変化に対応できる拡張性があるかも確認しましょう。外出先での利用を想定したスマートフォンでの操作性のよさも見落とさないように気をつけましょう。
中小企業向けクラウド販売管理システムを紹介!
クラウド販売管理システムの中でも中小企業におすすめのシステムを紹介します。中小企業の規模に対応できる製品やさまざまな業種に対応できるシステムもあるので、気になる製品があれば資料請求をしてみてください。
《楽楽販売》のPOINT
- 導入企業数2500社超!販売管理にまつわるあらゆる業務に対応
- ルーチンワーク自動化 & 一元管理で業務工数を大幅削減
- 【無料トライアルあり】自社専用システムにカスタマイズ可能!
『楽楽販売』は、株式会社ラクスが提供するカスタマイズ性の高さが特徴のクラウド型販売管理システムです。自社業務にあわせてワークフローを設定でき、低コストでのスモールスタートも可能。さらに追加の拡張も自在です。
また、利用者向けコミュニティサイトやサポート窓口など充実したサポート体制のほか、外部システムとの連携にも対応します。費用はユーザー数やデータベース作成数に応じた月額制です。
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
月額60,000円~ |
機能 |
在庫管理 / 見積管理 / 与信管理 / 輸出入対応 |
業種 |
卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 |
1,000名以上 5,000名未満 |
楽楽販売のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
営業や商談の進捗を簡単にチーム内で共有することができます。プロジェクト管理にかける時間やコストが軽くなりました。
|
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
100名以上 250名未満 |
楽楽販売の改善してほしい点 |
★ ★ ☆ ☆ ☆ 2
|
承認者側からすると、システム上で、未承認がどのタブに何件あるのか?がわかるようになると、とても便利になります。メール通知機能はあるのですが、それだけですと多少不便に感じています。
|
《アラジンオフィス》のPOINT
- お客さまの声を反映した完成度の高いパッケージ
- 導入実績5000社以上!
- 販売・在庫管理だけでなく、豊富なオプション機能をご用意
株式会社アイル提供の『アラジンオフィス』は、5,000社以上の導入実績がある販売管理パッケージソフトです。柔軟性・高機能・コストパフォーマンスに優れたイージーオーダーパッケージを提供し、販売・運用から、保守まで一貫してサポートします。
見積管理や受注管理、売上管理など、販売管理業務の基本的な機能を有しながら、在庫管理や販売分析・発注・仕入れ管理など他業務もカバーしています。また、オプションでPOSレジシステム、EC・ネットショップ管理ソフト、Web受注システムなどの他システムとも連携が可能です。
なお、アラジンオフィスは各業界に特化した製品もありますので、こちらも参考にしてください。
提供形態 |
パッケージソフト / オンプレミス / クラウド / ハードウェア |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
別途お問い合わせ |
機能 |
在庫管理 / 見積管理 / 与信管理 / 輸出入対応 |
業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
10名以上 50名未満 |
アラジンオフィスのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
会社に合わせた柔軟なカスタマイズが可能な基幹システムであり、在庫の確保の管理や棚卸し業務が効率化されました。一定期間在庫を取り置くなどの作業がより簡単に行えるようになり、管理ミスも低減しました。
|
業種 |
卸売・小売業・商業(商社含む) |
従業員規模 |
10名以上 50名未満 |
アラジンオフィスの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3
|
たとえば、1ケースが12入りのときに、半分だけ出荷したい場合など、半割ができないので、そこは使いにくい。
|
《商蔵奉行クラウド》のPOINT
- 複数の拠点、外出先、在宅でも利用でき生産性が上がる
- システム内でのデータは自動で繋がるため手作業を削減できる
- データは全て暗号化されているのでセキュリティ面でも安心
『商蔵奉行クラウド』は、会計ソフトの奉行シリーズで有名な株式会社オービックビジネスコンサルタント提供の製品です。国内のデータセンターにて24時間365日運用監視を行っているため、セキュリティ面も安心でしょう。
API連携やCSVでのデータ出力ができ、AIチャットボットによる在庫確認なども構築可能です。価格は1ユーザーあたり年300,000~400,000円です。初期費用や保守費用は別途お問い合わせください。
提供形態 |
クラウド |
無料トライアル |
〇 |
参考価格 |
別途お問い合わせ |
機能 |
在庫管理 |
業種 |
その他 |
従業員規模 |
50名以上 100名未満 |
商蔵奉行クラウドのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
営業担当も営業事務も見積〜売上まで入力し、簡潔に粗利などのデータを出すことができました。また過去のデータをコピーしてリピート注文データを作成できて便利でした。
|
業種 |
エネルギー |
従業員規模 |
100名以上 250名未満 |
商蔵奉行クラウドの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ☆ ☆ 3
|
操作途中にフリーズしてしまうことが多々ある。閲覧している時ならまだいいが、入力作業中にフリーズすると入力値がリセットされてしまうため、この点では苦労する。
|
他のクラウド販売管理システムについても詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
中小企業に適した販売管理システムを導入しよう!
導入コストが抑えられ、気軽に試せるクラウド販売管理システムは、中小企業にもおすすめです。失敗しないシステム選びには、現状の課題と導入後の活用イメージの把握が大切です。クラウド販売管理システムにご興味のある方は、ぜひ資料請求を活用ください。
関連記事
watch_later
2023.01.31
【2023年版】人気の販売管理システム徹底比較!口コミも紹介
続きを読む ≫