QRコードやバーコードを活用した勤怠管理システムの特徴
出勤・退勤の記録をつけるとき日本では一般的に手書きでの管理や、タイムカードやレコーダを用いていました。しかし、アナログな勤怠管理ではミスが発生する場合も多く、従業員数が増えるほど管理負担が増加します。
QRコードやバーコードを活用した勤怠管理システムは、QRコードの読み取りやバーコードをスキャンするだけで自動的に勤怠情報が登録され、システム上でデータを処理してくれます。その手軽さと効率のよさが特徴といえるでしょう。
QRコードやバーコードを活用した勤怠管理システムのメリット
QRコードやバーコードを活用した勤務管理システムを導入のメリットについて、それぞれ解説します。
ミスの防止や負荷軽減
タイムカードの勤怠管理では、転記・集計業務を手作業で行うため、人的要因によるミスが発生しやすいです。QRコードやバーコードを活用した勤怠管理システムであれば、人力で計算することもないためミスを防止できます。勤務時間の集計作業も自動化されるため、転記・集計業務が不要になり、人事担当者の作業負担も軽減できるでしょう。
不正打刻の防止
オフィスや拠点に設置されたQRコードを読み込んだり、バーコードリーダで社員証や名札のバーコードをスキャンしたりして出退勤の打刻を行う勤怠管理システムの場合、本人が現場に到着しないと打刻が成立しないため不正打刻が行われにくいでしょう。
テレワークや直行直帰に対応
QRコード式勤怠管理システムの中にはオフィス設置型以外に、従業員それぞれに専用のQRコードを発行し、出退勤時にそれを各自のスマホで読み取り打刻するタイプの製品もあります。クラウド型のサービスであれば、どこにいても出退勤の打刻が行えるため、在宅勤務や直行直帰の勤怠管理にも有用です。
コスト削減
QRコード対応の勤怠管理システムは、システムが発行したコードを印刷して従業員に渡したり、従業員の携帯端末に送信したりすればいいだけなので、カードを発行するよりも安価で済みます。また勤怠管理システムの多くは有給管理・シフト管理などさまざまな作業を同時に処理できるので、管理部門の負担を軽減でき、人件費の削減にもつながります。
QRコードやバーコード対応の勤怠管理がおすすめの業界
QRコードやバーコード式の勤怠管理システムの特徴はその手軽さです。管理担当者からすれば、発行したQRコードやバーコードを従業員に配布するだけで勤怠管理ができるようになります。従業員側からすれば、受け取ったコードを読ませるだけで勤怠情報を登録できます。
こうした特徴から、多くの従業員を管理する必要がある小売店・飲食店やイベントの設営・製造業などにおすすめです。また前述したとおり、QRコード式勤怠管理システムの場合、出先での出退勤打刻にも対応できるため、営業職や訪問介護職、派遣スタッフの管理などにも適しているでしょう。
QRコード打刻に対応した勤怠管理システム4選
ここからはQRコードを活用した勤怠管理システムを紹介します。
《バイバイ タイムカード》のPOINT
- 選択自由!iPad、スマホ、パソコン等多種多様なタイムレコーダー
- 実現します!柔軟なカスタマイズで独自ルールやニーズへも対応
- 失敗しません!専任コンサルタントによる調査・設定導入・運用
株式会社ネオレックスが提供する「バイバイタイムカード」は1,000人以上規模でシェアNo.1の勤怠管理システムです(※2021年デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)。安定稼動まで責任をもって推進するサポート体制が強みで、徹底したヒアリングを重ね、複雑な勤怠管理のルールや機能設定を専門のコンサルチームが担います。
打刻の方法を複数種類から選択できるため、業種業態に関係なく柔軟に対応できます。複数拠点ある場合も、各拠点の勤怠データをリアルタイムで一元管理できます。費用は企業規模によって異なるため、見積りが必要です。
- 対応可能な打刻方法:QRコード、スマホ、iPad、PC、ICカード、指静脈
- QRコード打刻の方法:PCに取り付けられたQRコードリーダ、または専用アプリから携帯電話の内蔵カメラで、自分に割り当てられたQRコードを読み取る
- 無料プラン:なし
IEYASU
IEYASU株式会社が提供する「IEYASU」は、無料プランもあるクラウド勤怠管理システムです。人事実務の専門家集団と共同開発されており、コンプライアンスを遵守した労務管理が期待できるでしょう。残業や休日出勤の申請承認機能や予実管理、勤怠管理レポート機能なども搭載しています。
- 対応可能な打刻方法:QRコード、PC、スマホ、タブレット、ICカード、slack、LINE
- QRコード打刻の方法:QRコードを作成しオフィス等に設置、従業員は専用アプリでQRコードを読み取り、出退勤の打刻を行う
- 無料プラン:◯
おしごとQR
エレクス株式会社が提供する「おしごとQR」は、出退勤の打刻以外に、休暇の申請認や残業等の届出申請もQRコードを活用して行えるクラウド勤怠管理システムです。インターネット環境があれば、オフィスや拠点以外の場所でも出退勤時刻を記録できるため、テレワークや直行直帰にも対応します。
- 対応可能な打刻方法:QRコード(打刻用デバイス:スマホ、タブレット、PC)
- QRコード打刻の方法:スマートフォンやタブレット、パソコンで個別に割り当てられたQRカードを読み取り、メニュー画面から出退勤や届け出申請など各ボタンを選択する
- 無料プラン:ー
QR勤怠
株式会社Gains Lineが提供する「QR勤怠」は、訪問介護や訪問看護などの場でも導入される勤怠管理システムです。QRコードでの打刻時にGPS情報を取得するため、テレワークや直行直帰が多い会社の勤怠管理にも適しています。
- 対応可能な打刻方法:QRコード、ICカード
- QRコード打刻の方法:QRコードを出勤時・退勤時に読み取るだけ
- 無料プラン:ー
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
勤怠管理システムに興味がある、QRコード以外の打刻も検討したいという方にはこちらの記事がおすすめです。人気の製品や打刻の種類などもひと目でわかります。
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バーコード打刻に対応した勤怠管理システム2選
つづいてバーコードを読み取って出退勤管理を行う勤怠管理システムを紹介します。
T'sFactory タイムレコーダ Ver 5.00
タイムレコーダ Ver 5.00はティーズウェアが提供している勤怠管理システムです。社員コードを入力して出退勤時間の打刻を行うほか、バーコードの読み取りやFeliCaのICカードの読み取りにも対応します。部門別実能力工数や社員別実勤務時間を算出できるため、工数管理にも応用できる点も見逃せないでしょう。
COMP タイムカード
COMP タイムカードは株式会社東日本システムが提供している勤怠管理システムです。クラウド型のシステムのため、場所を選ばず打刻ができます。勤怠データの取得だけでなく給与計算も同一システムで可能なため、毎月の業務削減につながるでしょう。出退勤時間の登録はバーコードリーダを使用した打刻や、PCやスマホ、タブレットからの画面タッチやクリックで行えます。無料体験版で機能や操作感などを確認できます。
QRコードやバーコード活用で効率的な勤怠管理を!
勤怠管理システムの活用で、毎日発生する勤怠管理を効率化できます。従来の業務を削減し、ミスを防止することで各社員と人事担当者の業務負担の大幅な減少が期待できます。QRコードやバーコードを活用して、効率的かつ適正な勤怠管理を実現しましょう。