勤怠管理システムにおける生体認証とは
生体認証付き勤怠管理システムは、指紋や静脈・虹彩や顔など人間の体の一部を使った「生体認証」を勤怠管理システムに応用したものです。従業員が生体認証で打刻した情報はシステムを経由しオンライン上で確認できます。また、集計も自動で行うため事務作業の削減も可能です。
指紋認証や静脈認証など、生体認証の種類や特徴などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
生体認証で勤怠管理するメリット
勤怠管理システムの打刻方法には、生体認証のほか、ICカードやスマホ・PCを使用したもの、タイムカードなどがあげられます。生体認証を活用した勤怠管理には、他の打刻方法と比べて、以下のメリットがあります。
- ●不正打刻を防止できる
- ●管理コストの軽減をもたらす
- ●セキュリティ対策もかなう
- ●紛失や忘れ物の心配がない
- ●非接触で打刻でき衛生面も安心
不正打刻を防止できる
タイムカードやICカードによる打刻では、遅刻や欠勤時に同僚に打刻を頼むといった不正が度々ありました。
しかし、生体認証に使われる指紋や虹彩などは一人ひとり異なるため、本人以外による代理打刻やなりすましは不可能です。そのため、生体認証による打刻は不正打刻を防止するのに非常に効果的です。
管理コストの軽減をもたらす
生体認証を使えば、タイムカードやICカードといった備品の購入・配布が不要になります。さらに、生体認証はその場ですぐに登録が可能です。そのため担当者の業務効率化や管理コスト軽減に役立つでしょう。
従業員の入れ替わりが激しい職場や、複数拠点で勤務することの多い企業などに最適です。
セキュリティ対策もかなう
生体認証により、なりすましによる不正打刻や紛失リスクが減らせれば、セキュリティ向上にも役立ちます。また勤怠管理システムを入退室管理システムと連携させることで、出退勤時間の正確な把握に加え、部外者の侵入防止にも活用できます。
紛失や忘れ物の心配がない
ICカードは、自宅に置き忘れたり紛失したりといったリスクがあります。後日データを修正するのは手間がかかるでしょう。また、タイムカードも紛失してしまえば勤務状況の確認は不可能です。その反面、生体認証による打刻なら紛失や忘れ物のリスクがありません。
非接触で打刻でき衛生面も安心
近年、新型コロナウイルスの拡大により、衛生面強化のために「非接触」のニーズが高まっています。ブラウザ・タイムレコーダーアプリ・タイムカードなどは画面や周辺の備品を触らなくてはなりません。そこでICカードとあわせて生体認証が注目されています。生体認証では、顔・静脈・虹彩認証が非接触で打刻可能です。
なお以下のボタンから、勤怠管理システムの最新資料請求ランキングが確認できます。生体認証ができる製品も多いため、ぜひ参考にしてください。
生体認証で勤怠管理する際の注意点
ここからは、生体認証で勤怠管理する際のデメリットや注意点を解説します。メリットと比較し、自社に適した打刻方法を慎重に検討しましょう。
導入コストが高額になりがち
タイムカードやICカード対応機器に比べ、生体認証に対応したタイムレコーダーの多くは比較的高価です。そのため初期費用がネックとなり、導入を踏みとどまる企業も多いでしょう。
しかし、ICカードやタイムカードなどの備品が不要なため、長期的に見ればかえって得かもしれません。また、タブレットのレコーダーアプリによる顔認証であれば、内蔵カメラを用いるため導入費用は安価で済むでしょう。
社外での打刻には対応できない
打刻には専用機器を用いるため、営業先からの直行直帰やテレワークの従業員が多い企業には適していません。社外での打刻にはスマホ打刻に対応したものがよいでしょう。
なかには、スマホカメラを活用した顔認証に対応した勤怠管理システムもあります。自社の勤務形態にあわせてどういった打刻方法が最適か、よく見極め導入してください。
生体認証対応の勤怠管理システム比較
ITトレンドの資料請求ランキング(勤怠管理システム部門)で、上位にランクインした生体認証対応の製品を紹介します。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《ジョブカン勤怠管理》のPOINT
- 基本プラン無料!2010年のサービス開始以来、値上げなし!
- ジョブカン給与計算や他シリーズ連携でさらに効率化!
- 導入実績100,000社以上! あらゆる業界、企業規模に対応可能!
株式会社DONUTSの提供する「ジョブカン勤怠管理」は、2021年に続いて2022年上半期資料請求ランキング1位を獲得した製品です。200以上の機能を備えており、出勤管理・シフト管理・休暇/申請管理・工数管理の4つの機能から自由に組み合わせて利用できます。
専用機器による指静脈・顔認証に対応します。そのほか、ICカード打刻・ブラウザからのWeb打刻・GPS打刻・チャットツールと連携した打刻などが可能です。
いい点
食品、医薬、化粧品
50名以上 100名未満
改善してほしい点
食品、医薬、化粧品
50名以上 100名未満
《タッチオンタイム》のPOINT
- 勤怠管理システム シェアNo.1 / 利用者数370万人突破!
- 働き方改革で義務化となる 有給休暇、残業時間の管理ができる!
- 初期費用0円、300円 /人の従量課金制で導入しやすい
株式会社デジジャパンが提供する「タッチオンタイム」は、導入社数43,000社、ユーザー数は250万人以上と高い国内シェア率をもつクラウド型勤怠管理システムです。指紋・ICカード・パスワード認証に対応した独自のタイムレコーダーが特長です。ユーザーごとに打刻方法を組み合わせて利用できるため、従業員によって異なる認証方法で打刻できます。
生体認証は指紋認証のほか、指静脈認証にも対応しており、対応機器も複数種類用意されています。
改善してほしい点
その他
250名以上 500名未満
《KING OF TIME》のPOINT
- 20年以上要望に応え続けた圧倒的信頼性!細かな要望に応えます!
- 導入から運用後も。豊富なノウハウと体制万全のサポート!
- 2019年4月からの「働き方改革関連法」にもバッチリ対応!
「KING OF TIME」は勤怠管理システムのリーディングカンパニーである、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウドシステムです。多様な打刻方式と手厚いサポート体制が強みとして知られています。
指紋認証・指静脈認証・顔認証に対応します。また、指紋認証と指静脈認証を同時に読み取るハイブリッド認証も対応可能です。
改善してほしい点
建設
100名以上 250名未満
製品・サービスのPOINT
- 選択自由!iPad、スマホ、パソコン等多種多様なタイムレコーダー
- 実現します!柔軟なカスタマイズで独自ルールやニーズへも対応
- 失敗しません!専任コンサルタントによる調査・設定導入・運用
株式会社ネオレックスが提供する「バイバイ タイムカード」は、従業員数1,000名以上の企業で高い導入実績をもちます。カードコストのかからない「QRコード」による打刻方式が他にない特徴です。そのほか集計などもカスタマイズ可能で、非常に柔軟性の高い製品です。
生体認証は指静脈認証に対応しており、ほかの打刻方式とも併用できます。
TimeWorks
株式会社WorkVision (FUYO LEAS GROUP)
《TimeWorks》のPOINT
- 累計2,000社以上(250名から45,000名規模)の導入実績
- 複雑な就業規則に標準対応できる設定機能と各種オプション機能
- ノウハウと経験を駆使した導入支援、サポートメニューが充実!
株式会社WorkVisionが販売代理店として提供する就業管理システム「TimeWorks」は、PCのログイン・ログアウト時刻と建物への入退室時刻と連携できます。勤務時刻と打刻との乖離チェックにより、人件費削減とコンプライアンスの両立を叶えたい企業に最適な製品です。
生体認証は、指静脈・手のひら静脈・顔認証に対応します。
《TimePro-VG》のPOINT
- やるべきことをシステムが通知「クリックだけで業務が完了」
- 収集した勤怠データから労務リスクを警報「違反を未然に防止」
- 初めてのシステム導入も安心「専任SEが導入~運用までサポート」
「TimePro-VG」はアマノ株式会社が提供している、中~大企業向け勤怠管理システムです。従業員数500名以上の企業に多く導入されています。労務リスク対策に強みをもち、見込みデータをもとに残業時間や有給休暇を予測し計算します。
指静脈・顔認証に対応し、打刻時の検温も可能です。また、複数の打刻方式を組み合わせての導入にも対応しています。
改善してほしい点
その他
250名以上 500名未満
《ShiftMAX》のPOINT
- クラウド型なのにお客様ごとにサーバを立てるプライベート方式!
- プライベートだから御社のルールに合わせてフルアレンジ可能!
- 規模による大人数・多拠点・複雑なルールに対応可。無料診断OK
KYODOU株式会社提供のクラウド勤怠管理システム「ShiftMAX」は、Excelをネットワークに常時接続しており、使い慣れたExcel環境下で管理できます。
プライベートクラウド型を採用しているため、高度なセキュリティと独立性を実現します。生体認証は指静脈認証に対応可能です。複数の打刻方式を組み合わせても利用できます。
KING OF TIME(iビジネスパートナーズ株式会社)
製品・サービスのPOINT
- アクティブユーザー277万人以上!
- 公認導入支援パートナー取得!
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iビジネスパートナーズ株式会社が販売代理店として提供する「KING OF TIME」は、各分野の専門スタッフによる丁寧なサポートが強みです。関東・関西・東北・九州にサポート拠点を置いているため、急なトラブルにも迅速に対応できます。
対応する生体認証は、指紋・指静脈・顔認証です。
多彩な打刻方式に対応したおすすめの勤怠管理システムは、以下のボタンからまとめて無料で資料請求できます。ぜひ活用してください。
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生体認証付き勤怠管理システムの選び方
最近では指紋や指静脈認証での打刻に対応した勤怠管理システムも増えています。実際に生体認証付きの勤怠管理システムを選ぶ際には、どんなポイントを確認すればよいのか解説します。
職場環境に適した認証を選択する
職場環境にあった生体認証を選ばないと、導入が逆効果となるケースもあるので注意しましょう。例えば指紋認証は、指が少しでも濡れていると読み取りできず、やり直しに時間を要します。渋滞を引き起こしかねず、定時に大人数が出退勤する企業には不向きといえるでしょう。この場合、指紋認証よりも精度が高く、非接触で行える指静脈認証や手のひら静脈認証を選択するほうが無難かもしれません。
また、そもそも生体認証式の打刻は、テレワークや直行直帰など会社へ出勤しないスタイルには対応できません。出先での打刻機会が多い場合は、スマホ打刻などを選択するのがベターです。
登録や管理のしやすさを確認
勤怠管理システムはすべての社員が利用するシステムです。企業規模によっては登録する情報量も膨大になるでしょう。実際にどのような流れで登録を行い管理するのか、サービス提供会社に問い合わせたり、無料トライアルなどを利用して使い勝手を確認しておくと安心です。
より多くの生体認証に対応した勤怠管理システムを検討したい方は以下の記事がおすすめです。最新ランキングでの人気製品チェックや、製品比較にも最適です
生体認証の特徴を知り、最適な勤怠管理システムを導入しよう
正しい打刻は勤怠管理の基本です。打刻方法は様々な方法がありそれぞれメリットやデメリットがあります。
働き方改革が進められる中、「働き方」は日々変化し続けています。その変化への対応は、従来の方法では難しい場合も少なくありません。自社に合ったシステムの導入で勤怠管理を効率化しましょう。