自分の職場に保育AIが導入されるとしたら、賛成?反対?
(提供:ウェルクス)

保育士などの人材紹介を行うウェルクス(東京・墨田)が行った調査で明らかになった。同社が保育士に、自分の職場にAIが導入されることに賛成か反対かを尋ねたところ、58.4%の人が反対と回答した。賛成は41.6%だった。

反対の理由を聞くと「子供が相手の現場で、どのようにAIが活躍できるか分からない」(30代・女性)「子供は一人ひとり違い、毎日の変化に気を付けないと対応できない。機械では対応できない」(30代・女性)「おそらく導入されているAIの持つ機能を使いこなすことができていない」(20代・男性)などの意見が寄せられた。

一方、導入に賛成と答えた人からは「少しでも職員の負担が減るならよい」(20代・女性)「雑用に追われることがなくなる。子供に真摯(しんし)に向き合うことが期待できる」(50代・女性)「仕事の軽量化や統計が取れるなどメリットが多い。使いこなせないのはやる気のない人」(20代・男性)などの声が上がった。

どんな仕事を保育AIに任せて軽減したい?
(提供:ウェルクス)

AIで軽減したい仕事についての質問には「行事写真の撮影・選定などの雑務」との回答がトップだった。次いで「保育日誌などの内部の書類業務」「連絡帳や保育園だよりなどの書き物業務」という結果になった。

今後、保育現場でのAI導入に期待する点には「パソコン関連を苦手とする諸先輩方でもやってみようと思えるくらい扱いやすいソフトの導入」(40代・女性)「シフト作成、残業申請などの事務処理」(40代・女性)「子供の管理ではなく、親の時間のルーズさや勤務に関しての業務に使うべき」(30代・女性)といった意見が聞かれた。

ウェルクスでは調査結果について、「雑務を負担してくれるなら導入してほしいという保育士がいる一方、『よく分からない』『ロボットにできる仕事じゃない』と否定的なイメージが先行し、反対意見が多くなった」と分析している。

調査は同社の会員や保育系のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ユーザーで全国10~20代の保育士の男女113名を対象に、2017年11月に実施。性別の割合は男性12.4%、女性87.6%だった。

編集部のココがポイント!

厚生労働省によると、2017年度末に必要な保育士の数は46.3万人。一方で、2013年度で保育所勤務の保育士の数は37.8万人で、自然増加分の2万人を引いても6.9万人の保育士の確保が必要とされています。

保育士が不足している一番の原因は待遇ですが、残業が多い労働環境にも課題があるといわれています。保育士の現場も一般企業と変わらない問題が横たわっているわけです。この解消に向けて厚労省では処遇や労働環境の改善に取り組んでいます。

一方で、保育士の業務の効率化にITを活用する動きもあり、登降園の管理や保育計画・保育日誌の作成などの事務作業を支援するITのソリューションが登場してきています。その1つとしてAIは有効な手段になるでしょう。例えば、保育は保育士が行い、事務作業はAIが行うといった活用をすれば、長時間労働の削減など、保育現場の働き方改革が進む可能性があります。

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