「Pipedrive」は、株式会社Merが提供する営業活動をサポートする要素が多いCRMです。取引や営業内容はもちろん、成約の可能性も算出されるため、アプローチ法を明確にします。顧客との通話記録もオーディオファイルとしてダウンロードできます。スマートフォンアプリでは、GoogleやMicrosoftを連絡先と同期できるため、細かい情報を管理し効果的な営業施策につながるでしょう。
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アプリ対応CRMのメリット
CRMには、スマートフォンのアプリに対応した製品もあります。アプリに対応しているCRMのメリットを解説します。
どこでもデータの記録や共有が可能
アプリとしてCRMシステムを利用できる最大のメリットは、外出先からも簡単にデータを確認できる点です。外回りの営業においては、訪問先を訪れる直前に、過去の営業内容や成果の確認ができるため、効果的にアプローチできるでしょう。
また、打ち合わせ終了後すぐに新たな顧客情報を登録できるため、登録漏れや連絡忘れといった顧客流出につながる重大ミスを防止できます。
オフライン環境でも利用可能
インターネットにアクセスできない環境で登録した情報を、オンライン復帰後に自動同期できる製品もあります。常にオンラインである必要もないでしょう。外出先や災害時など、Webにつながらない場合でも入力漏れを防止できます。
地図との連携が可能
多くの製品ではスマホの地図と連携し、現在自分がいる場所と訪問先の位置関係を確認できます。GPS機能と、システムに保存された顧客情報を紐づけることで、視覚的に顧客情報を確認できるため、道に迷って約束時間に遅れるなどのトラブル防止につながるでしょう。
スマホ対応CRMを活用した3つの成功例
CRMは顧客と良好な関係を築き、売上アップにつなげるツールとして多くの企業が導入しています。スマホ・タブレット対応のCRMを導入して、成功した例を紹介します。
【事例1】営業のワークスタイルを変革
大手メーカーA社では、ワークスタイルの変革を目指し、CRM/SFAの導入を決意します。トップダウンで全営業担当者にタブレットやスマホを携帯させ「メールのチェックや報告のために帰社する必要はない」と宣言しました。
現場では「上司よりも先に帰るのは心苦しい」と抵抗もありました。しかし、上司が率先して直行直帰にタブレットPCとCRM/SFAを利用するようになったのです。
上司は、プレイングマネージャーで大手顧客を担当し、部下の指導にも当たっています。外を飛び回っているため、報告を受けるために帰社するのは大変な負担でした。スマートデバイス対応のCRM導入により、上司は外出先でスマホのアプリから部下の報告を確認し、的確な指示を出し、直帰するようになりました。
営業担当者がわざわざ報告だけのために帰社する必要がなくなり、ライフワークバランスが向上し、交通費などの経費も削減されたといいます。
【事例2】業務レベルが向上
設備機器のメンテナンス業務を実施しているB社では、保守対象となる設備機器は定期的な保守メンテナンスが義務づけられています。保守作業員は、現場の撮影写真と報告書を提出しなければなりません。従来はデジタルカメラで撮影して、帰社してから手書きで報告書を作成していました。
B社ではスマホ(スマートフォン)を利用したCRMの採用で、現場で報告書作成が可能となりました。手書きだった報告書は、スマホのアプリから項目選択で対応でき、写真撮影もできます。
手順を標準化し、新人でもベテランと同じレベルの点検が可能になりました。帰社する必要がないため、定期保守作業を7割の担当者で可能になり、限られた人材の有効活用が実現できました。
【事例3】訪問できる患者数が増加
訪問看護を行っているC社では、熟練した看護師を雇っており、事務所から看護師が必要な患者の自宅に訪問します。介護の現場ではお年寄りを小型バスで集めている事業者は多くありますが、看護師が自宅を訪問し、看護する事業者は多くありません。従来は、患者の自宅を訪問した後、事務所に戻って報告書を作成する必要があり、大きな負荷でした。
そこでタブレットPCとCRMを導入しました。出勤前に看護師のタブレットPCにスケジュールがメールで届くため、事務所に寄らずに患者の自宅へ直行できます。現場で報告書を入力し、必要があれば撮影して医師に送信します。そのまま次の訪問先へと向かうため、訪問できる患者の数が大幅に増加しました。
スマホ対応CRMの活用で新たな働き方を実現しよう
スマホやタブレットといったスマートデバイスとCRMの組み合わせは、ワークスタイル変革において大きな可能性があるでしょう。場所や時間の制約から解放されるため、新たなビジネスチャンスも生まれます。
顧客情報の入力がスムーズになることで、登録される内容の質や量が向上します。また、既存顧客分析や先回りしたサービスの提供により、顧客満足度も向上するでしょう。
以下の記事では、さらにCRMを比較しているので導入検討にご利用ください。
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